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ネットビジネスの終わり (Voice select)
山本 一郎 (PHP研究所 2009年10月22日)
えーっと。 (罵詈雑言アラメンドさん 2009-11-02)
小難しい言葉を使いまくって、切込隊長は池田信夫を目指しているんですかね。
まあいいんですけど、ハードカバーは読みづらくっていけません。
あまり得られる示唆は無い (Herb Teaさん 2009-10-30)
まず、タイトルは釣りです。「タイトル買い」はしない方が良いです。
「製造業はモノを作っているだけではだめで、マーケティングを。」
「もっと資本集約して巨大化しないと市場で戦えない。」
「新聞のビジネスモデルは成り立たなくなっている。」
「コンテンツビジネスはほとんど儲からない。やっていけない。」
どれも間違ってはいません。そのとおりだと思います。
ですが、「で?」(so what?)という感想。
筆者は投資家なので、これで良いのかもしれません。
「ブレークスルーする事業家たち、頑張れ。(有望なら投資するよ)」
というスタンスなのでしょうか。
あとがきに
「不確実な時代なので、意思を持ってやっていこう」
と書いてあり、これは事業家とか投資家とか立場は関係なく、皆へのエールと受け止めました。
現代社会がどうなっているのか、時代感覚を醸成するのに、多少の貢献はするかもしれません。
製品&マーケティング=ビジネス (ウェブ担当 http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/さん 2009-10-28)
ケータイ、通信、メディア、アニメ、ゲーム等を、コンサル風な視点で考察。
良い製品を作るだけじゃダメで、売り方や広め方も考えないと、やっていけない。
なんて、ことはとっくに承知しているワケで・・・
そのあたりが、まったくわからない初心者向けの本
本書のタイトルに適合する内容は、
最後の最後に出てくるから、気になる人は、その章だけ読んでもイイ。
ネットの成長率が伸び悩んできた、
というだけのことに対して、タイトルは大袈裟。
想像以上にネットビジネスのことが書いてなかった (securecatさん 2009-10-25)
確かに現代の情報通信社会について、各産業から多面的にその状況を説明していて、全般的に儲かってませんよね的なことがとても良くわかるんだけど、想像以上にネットビジネスのことが書いてなかったという印象。というか、ネットビジネスという言葉の定義の乖離なのか、僕的にはコンテンツビジネスとかWebのクリエイティブ産業とか、そういうのが当てはまるという理解だったので余計にそう思ってしまったというところかな。
最終章に至っては、なんというかソフト哲学的というか、我々は今後どうやって生きていけばいいのかという問いを投げかけられているような気がした。
リーマンショック以前の、バズワード的なネットビジネスは終わったっていうことなのかとも思ったけど、あまりタイトルと内容が一致していないようにも感じた。また、帯で煽っているようなことも、内容からは直接的には感じられなかった。
が、著者の語り口のようなものは、ブログでもそうだけども長くても一気に読める調子であり、それが好きな人──僕は好きなんだけど──には頷きながら読めて知識にもなるし、値段も安くてまあいいかなと思う。
ライフログビジネス
寺田 眞治 (インプレスR&D 2009年10月20日)
必読! (なんだろさん 2009-10-26)
いま、いろんなところで話題になっている「ライフログ」。
網羅性をとても意識しているように感じました。
関連業界の人には、全体像をおさらいできます。
これから学んでいく人には、とても難しいことが簡単に丁寧なわかりやすい言葉で書かれています。
秋の読書にお勧めの一冊!
現代社会の情報・通信マネジメント
飫冨 順久、小林 稔、廣松 毅 (中央経済社 2009年10月)
社会システムと社会情報―情報ネットワーク化時代の基本社会 (森川ワールド:情報ネットワーク化時代)
森川 信男 (学文社 2009年10月)
社会情報入門―生きる力としての情報を考える
村上 則夫 (税務経理協会 2009年10月)
モバイルネットワーク時代の情報倫理―被害者・加害者にならないためのメディアリテラシー
山住 富也 (近代科学社 2009年10月)
Systemic Meology
竹村 哲 (海文堂出版 2009年09月)
情報と職業―高度情報社会におけるキャリア形成
豊田 雄彦、鈴木 和雄、加藤 晃 (日本教育訓練センター 2009年08月25日)
サイバーシティ (シリーズ叢書コムニス09)
M・クリスティーヌ・ボイヤー (エヌティティ出版 2009年07月30日)
情報の大発見時代をどう生きるか―連脳社会と環境革命
池田 茂 (エヌティティ出版 2009年07月17日)
次回作を期待します (未来さん 2009-09-10)
日本におけるマルチメディアビジネス開発に著しく貢献した著者の言葉は、若者に向けられた賢者のそれの如く、多くの示唆を与えてくれます。
緻密な論理性と鋭い直感力から導き出された「連脳」という概念は、世界の将来像と、その中で我々の立ち振る舞い方を考える上で極めて重要です。
しかも、ラヴロックのガイア理論など話に広がりがあり飽きさせません。
ぜひ、次回作を期待します。
連脳社会が来る (風録さん 2009-09-03)
私自身、なんとなく21世紀は環境の時代でありクリエイティブ性が重要視される時代であると思っていたが、それを越える未来像を「連脳社会」というなんとも的を得た表現で言い表し、その論理的なバックグラウンドを歴史を俯瞰しつつ与えてくれている本である。多分これだけの体系的な知見は各界の方々と意見交換しつつ、筆者が長い間考察し続けないと出来上がらないであろう。それだけに納得感がある。
是非とも推薦したい一冊である。
「連脳」という新しい概念が刺激的 (towataraさん 2009-09-02)
本書は、非常に画期的である。何が画期的かというと、「連脳」という新しい概念が世界全体を変えていくのでは、と思わせる点である。かつて、心理学者のカール・ユングが、人々は意識の深奥で「集合的無意識」によってつながっている、それが戦争等の社会事象を引き起こす、と説いた。しかし、それは目に見える形で実証されなかったために、具体性が欠けるきらいがあった。その反面、「連脳」という概念は、ますます発展するIT技術によって「目に見える形」で人々を結合する、と説く。そして人々を結合する「連脳」が、環境革命を引き起こして世界全体を変えていく、という示唆は非常に刺激的に思える。
また、表題からは難しい印象を受けるが、本書の内容は至って平易である。イラストが挿入されていたり、会話形式をとっている等、わかりやすくする工夫が随所に施されており、大変読みやすい。秋の読書にお勧めしたい一冊である。
実践的な環境革命のために (Humaさん 2009-08-14)
多摩大学大学院客員教授の池田茂氏による、情報化社会論をテーマとした本です。
情報化社会論といっても、本書は通俗的なIT礼賛の本とは大きく異なります。
池田氏は社会の大きな変化を
(1)農業革命(LT革命)
(2)産業革命(ET革命)
(3)環境革命(IT革命)
の3つのフェイズに大きく分け、現代を環境革命(IT革命)の時代であると喝破しています。
池田氏によれば、IT革命によって初めて、私たちは地球の環境と調和した、持続可能な社会が築けるということです。
アメリカでもオバマ大統領によるグリーン革命が注目されていますが、その実現には、新たなテクノロジーの開発が欠かせないものとなるようです。
また、本書の射程はさらに広がり、ユビキタス・コンピューティングの時代を見据えた、池田氏オリジナルの「連脳社会」といったアイディアも展開されており、見逃せません。
表紙や本文中のイラストも可愛らしく、専門的な知識を必要とせずに、中高生から楽しく読める内容となっています。
環境問題に関心のあるかたに、ぜひお勧めの1冊です。
情報倫理―インターネット社会における法とルール
清野 正哉 (中央経済社 2009年07月)
ネットワーク思考のすすめ―ネットセントリック時代の組織戦略 (一橋ビジネスレビューブックス)
西口 敏宏 (東洋経済新報社 2009年07月)
ネットワーク理論の次のフェーズを示した (ぽいんとんさん 2009-09-17)
柔軟で変化に強い組織を作る為には、
近所づき合い(身近な人との交流)と遠距離交際(自分とは遠いと思われる距離や分野の人との交流)のバランスが
必要であると筆者は述べている。
ここまでは、筆者の前著『遠距離交際と近所づきあい ――成功する組織ネットワーク』と同様の趣旨であるが、
本書では一歩先に進み、社会システムが進化していく様を、
分出(システムの創出)⇒組織化(組織を形成する)⇒ネットワーク化(トポロジを最適にする)⇒脱分化(不要なネットワークを捨て、出戻る)
の連環であると論じている。
またシミュレーション上のネットワーク理論とは異なり、現実社会の中でネットワーク理論を論じるには、
ノードとノードの間の関係性、信頼を考慮することが不可欠でると筆者は繰り返し述べている。
このように筆者は、本書の中で数学から生まれたネットワーク理論を『実学の』ネットワーク理論に昇華させ、次のこの分野が進むべき道を示した。
ネットワーク理論の実社会での応用を考えている研究者、ビジネスマンにとって本書は必読であろう。
人間関係や組織を変えたいあなたに (慶雲さん 2009-08-03)
本書のメッセージはシンプルである。複雑で予測困難な世界を軽やかに生きていくためには、個人や組織が孤立せず、外界の他者とつながり、お互いの足りない部分を補完し合いながら、ともに繁栄することを目指そう、と。
トヨタ自動車や防衛調達、温州商人といった多彩な事例を、ネットワーク理論と社会システム論のフレームワークで読み解きながら、絶妙なバランスのネットワークが、直面する課題を克服するための処方箋になりうるのではないか、と提唱する。つまり、点と点の表層的な関係にのみ着目し、各点の属性を考慮しないネットワーク研究が少なくない中で、本書は、各点、つまり感情をもつ個人の関係性に踏み込んだ議論を展開している。
同じ著者が2年前に上梓した『遠距離交際と近所づきあい ――成功する組織ネットワーク』が、400頁を超える本格的な学術書であったのに対し、本書は200頁強とコンパクトである。骨太の議論をわかりやすく記述することに重点がおかれ、幅広い読者を意識した仕上げになっている。
解釈がやや強引との印象を受ける部分や、一般読者にとっては少々難しいのではないかと思われる部分(例えば、後半の社会システム論に関する章)もあるが、「人間関係や組織のあり方を見直したい」「生き方のヒントを得たい」と感じている人や、最新のネットワーク論や社会システム論に関心のある初学者にとっては、最適な一冊だと思われる。
リビングサービス―感動を呼ぶITサービス革新が今始まる
マーク シルベスター、モヒ アメッド、斎藤 潔 (日経BP社 2009年07月)
リビングサービス書評 (ペネロペさん 2009-10-09)
著者は日本が本社のIT企業(富士通)の海外事業部門出身ということで欧米流、日本流の
ビジネス両方に長けているらしい。そういうことで、サービスビジネスを進めるうえで日本
的良さを取り入れたようだ。
サービスビジネスとはいっても著者たちのバックグラウンドからITサービスを中心に豊富
な事例と逸話を取り入れて新しいサービスビジネスのあり方のコンセプトを打ち出している。
従って、日本人からみると当たり前と思われるようなことが書かれていると思ってしまう。
しかしよく考えると、このような当たり前に思われることをしっかりコンセプチュアルに
まとめあげる態度はなかなか日本人が不得意としていることで大いに見習うところがあるし、
欧米人から見て日本的な当たり前のサービスが新鮮に見えるということを気づかせてもくれ
る。
当たり前とはいうものの以下のような点では大いにITサービスにたずさわる人たちには参
考になる。
1)お客様中心主義
これこそ欧米よりも日本流のほうが優れていると思っている、IT業界の人たちに最
近どんどんビジネスライクになってきているという反省を与えてくれるし欧米のビ
ジネスにもそういう事例・動きが結構あるということを気づかせてくれる。
2)相互主義
従来のお客様中心主義に、ITは企業戦略の柱であるから、プロバイダーだけでなく
お客様も自らの戦略を開示して一緒に考える相互一体となったアプローチを提唱し
ている・・など従来のお客様中心主義を一歩進めている、なるほど今のITサービス
は日本の場合お客が強すぎて振り回されていると思っている人は多い。大いに賛同
出来る点である。
3)サービスコンセプト
日本のITサービスの現場で働く人たちがかなり疲弊しているなかで、少なくとも明
るい展望を持たせるコンセプトを打ち出している。
4)多くの事例
ほとんどの章で本当に実践した事例のっているので、考え方を理解する助けになっ
ている、内容が表面的過ぎると感じる点がないではないが、実名で事例を出してい
る以上やむをえないと思われる、その分富士通の宣伝になってしまっているが・・
むしろよく富士通がここまで事例を出したと思うべきか・・。
5)テンプレートビジネス(4列モデル)
なんとはなくこういう方向に向かわざるを得ないとは誰もが思っているところと
思うが、実践となるとなかなか定着しない、日本の業界の悪さがあるが、それへ
のチャレンジを具体的に示したところがなかなかいい。なんとなくこれがこれか
らの業界の勝ち残りのキーと思いたくなってくる。
というようなのがざっとした感想だが、それでも、具体的に展開するノウハウ、日本での
欧米でのアプローチについてく深く掘り下げていないところに不満が残るが、ぜひ続編を出し
て読者を納得させてほしいというのが、正直なところではある。
目次立てはいい、しかし本文がダメだ (よこはま こうたろうさん 2009-09-19)
海外の富士通社員である2人が
これからのサービスのあり方として
「リビングサービス」という概念を提言した
この本は、その2人が英語で書いた本を
国内の富士通社員が訳した本である
そもそも「リビングサービス」とは何か
この読者の疑問に対し、本書は以下のように答えている
対極にあるサービスを原著では
「Dying Service(硬直し消えゆくサービス)」と
表現している。(P4)
お客様の戦略、技術、プロセス、また文化や人に
密接に歩調を合わせる必要があり..(中略)
私達はこれに応えるサービスをリビングサービスと
位置づけた。(P20)
リビングサービスは、サービスをSell(売り)、
Solve(解決=設計・開発し)、Deliver(提供=
製造・提供し)、Innovate(革新)するための
発展的な方法なのです。(P21)
この抽象的な概念の素晴らしさを裏付けるために
富士通社外の表層的な例と
富士通社内の、これまた表層的な例を使って説明している
・・・・・・・・・・・・・・・・・
目次立てはいい、しかし本文がダメだ
読みにくいという感想を書くだけでは能がないので
以下に改善点を挙げておく
1.想定読者を絞り込む
富士通社内の人間が対象なのか、社外の人間なのか
それとも本を作る上でレビューをする人間なのか
2.読者にどうしてほしいのか整理する
問題点を理解してほしいのか、共感してほしいのか
それとも使ってほしいのか
3.著者の視座を明確にする
神の視座なのか、企業としての視座なのか
それとも研究者としての視座なのか
..私にとっては「大サービス」のつもりである
デジタル・メディアの活用技術
保岡 裕之 (長崎出版 2009年06月)
ビッグトレンド―ITはどこへ向かうのか
田中 辰雄、安延 申【編・著】、前川 徹【編・著】 (アスペクト 2009年05月26日)
これからのITのトレンドとその行く末 (Raquel1934さん 2009-07-27)
これからのITのトレンド(SaaSやクラウド・コンピューティングなど)についてその考え方やそこまで至った歴史を知るには大変よいと思う。
将来のコンピュータやソフトウェアの概念がどのように変化し、何をもたらすのかを考えさせられた。きっとこれからは私たちが考える必要のなかった部分も自分たちで決めて独自のシステムを手に入れることになっていくのだろうと思った。
今後のトレンド予想に大胆に踏み込む (person of what ?さん 2009-06-05)
これは、ITにたずさわる全ての人にとって必読の書といえる。
この本では、IT業界の過去から現在までの歴史を概観し、
そのトレンドを4つのマーケットライフサイクルとして的確にとらえ、
イノベーションと衰退が繰り返されてきた様子を解説している。
特に、「分断」「接続」「分散」「集中」「統合」「モジュール」などの
用語で構造的な枠組みを形成し、ITのトレンドを表現している。
そして同じ枠組みの中で、今後のトレンド予想まで大胆に踏み込んでいる。
しかし、それはこの本の論理展開や引用される諸情報の充実さから
十分に納得感のあるものであり、反証できるところを我々読者に真剣に考えさせる。
これはこの本の作成にたずさわっている有識者の方々のバックグランドが
多岐にわたっておりそもそもその視野が広いことや、
ITの有識者たちが集うフォーラムでの議論の蓄積や、研究における成果から抽出した
エッセンスで構成されているためだろう。
ITの過去の大きな流れと、今後の大きな方向性の1つを知り、
企業経営やビジネス企画などに役立てたい方にはぜひお薦めしたい本である。
ITの未来はそうなるだろうな (holy0403さん 2009-06-04)
私は未来予想の本が好きだ。
本書は『フューチャー・イノベーション・フォーラム』というワークショップの議論の成果の一つとして、幹事の方、三名が共著されており、ITの明日を見据えている。
『WEB2.0』に代表されるIT未来の光の面と『ネット難民』に代表される影の面に対して、本書は、ITにおける革新技術の登場の減少傾向から、自動車がT型フォードの大量生産により大衆の物になったように、ITが大衆のものになって行くという中庸の予想を立てている。それを裏付けるデータも精査されており、読みごたえがある。
通勤電車の中で、携帯電話のメール処理、WEB処理にいそしむ人は、ここ数年で当たり前のようになってきており、ITは確かに大衆化している。i-PodやニイテンドーのWiiやDSも、ITの大衆化という『ビッグトレンド』に乗った物として、そのヒットが納得できる。
ITがオタクの物から大衆の物に変わることは、すばらしいことではある。一方で、ITの革新技術の登場がますます減少するという予想は、ITオタクにとっては、ワクワク感が少なくなり、少し残念でもある。
本命の予想として、本書をお奨めする(オッズは低くかもしれない)。
電網参謀 「デジタル軍師」が語る自伝的ネット戦略論
高橋 茂 (第一書林 2009年05月20日)
KEIO SFC JOURNAL〈Vol.8No.2〉アジアにおけるネットワークと遠隔教育
(慶應義塾大学湘南藤沢学会 2009年05月)
情報社会と情報倫理 (情報教育シリーズ)
梅本 吉彦 (丸善 2009年05月)
Information & Communications in Japan〈2009〉
(情報通信総合研究所 2009年04月)
情報心理―情報メディアと行動心理
畠中 伸敏、布広 永示、小泉 宣夫 (日本文教出版 2009年04月)
人間・社会・コンピュータの情報処理原論
野﨑 昭弘 (ベレ出版 2009年03月18日)
この人の授業を受けたくなる (hamachobiさん 2009-07-23)
著者の『不完全性定理』って本を読んだことがあったけど、よく分からなかったが、この本は、著者が大妻女子大学で行った講義を元にしたと書いてあったので、簡単かと思ったら、とんでもない、なかなか高度な内容で、最近の女子大は侮れないと思った。反省。
冒頭は基礎編ということで、簡単なのだが、進んでいくにつれ、どんどん高度になっていく。かといって、数式ばかり出るのではなく、読み物としても面白い内容になっている。
特に、最後の情報科学の歴史は、アリストテレスから始まりクヌースまで、触れてあって、短いけど、読み応えがあった。
この人の授業って面白かったんだろうな。受けてみたかった。
新入社員の勉強に (落語半可通さん 2009-04-25)
著者が大学の一般教養の「情報処理原論」で使用した教材を元に作られたそうで、「電気回路」「2進数」「暗号の歴史」「オートマトン」などなど、広範囲に渡って平易な文章で書かれています。
コンピュータの知識がなくても読めますので、IT企業に入社して、色々と知識を身につけなければいけない方の入門書として最適な1冊です。この本を入り口にして、更に専門的な内容の書籍を購入すれば良いでしょう。
インターネットと人権を考える
部落解放・人権研究所、奥野 卓司、林 紘一郎、松井 修視、桑子 博行、碓井 真史、辻 大介、中原 美香、石田 英敬 (解放出版社 2009年03月11日)
SEのための将来価値を生む人脈「交遊」学
森川 滋之 (技術評論社 2009年03月06日)
自立せよ (夢追さん 2009-05-03)
人との上手な付き合い方をするには、自分が変わるしかない。
これを「自立」という言葉で定義しています。
―自立の5つの概念―
1.自己依存:他に期待せず、自分自身に期待する
2.自己管理:自らの可能性を最大限に発揮する
3.自己責任:真の原因は自分自身にあると考える
4.自己評価:本物を目指して、とことんやる
5.他者支援:他者を信頼して支援する
この「自立」を基本として、
お客様、上司、部下、同業者、異業種の人、著名人との
交遊関係の持ち方について話が進みます。
コミュニケーション法については、
自己紹介、プレゼン、コーチング、ティーチング、聞き方などの
テクニックを紹介しています。
実例があり、具体的で大変読みやすかったです。
最後の締めくくりが「感謝」で、著者の人柄がとても伝わりました。
「ケータイ時代」を生きるきみへ (岩波ジュニア新書)
尾木 直樹 (岩波書店 2009年03月)
新版 Information―情報教育のための基礎知識
澁澤 健太郎、國井 昭男、左貝 裕希子 (エヌティティ出版 2009年02月23日)
「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命
林 雅之 (創元社 2009年02月21日)
中身の濃い平易な記述の入門書 (ゆっちいさん 2009-09-28)
入門書と言えどもまったくのIT素人を相手にした本ではないが、記述が平易でクラウドに関する色々な内容をこのページ数ですっきり収めた入門書としてたいしたものだと思う。
ただ、その為に先に記述したようにIT素人には理解し辛いと思われるので、星を一つマイナスしました。
「クラウド」「ビジネス」「入門」を求める方は絶対に読むべき (けんじろうさん 2009-09-26)
書店になかなか並ばず、購入が遅くなり、かつ、仕事上、必要な部分だけをバイブル的に参照してきたが、この連休にやっと全体を通して読んだ。
クラウドの情報が少ない時期に、短期間で、次々と自分の足で取材して作り上げられた本だ。
沢山のクラウド本が出てきたが、「クラウド」の「入門」を技術者ではななく、「ビジネス」パースンの視点で知りたい場合は、この本が最も最適であろう。
本当にお勧めしたい。(いまだに愛用しています。)
問題点もあるが (aobekoさん 2009-04-02)
<著者紹介>
林 雅之氏は一般の会社員とのこと。
ITmediaでブログを書いていてそれが出版社の社長の目に留まり出版となったらしい。
<全体を通して>
自ら取材に行っただけあってなかなか詳しいレポートとなっている。
Amazonが自社の書籍在庫管理の技術をITリソース管理に生かしてAmazon EC2/S3を実現させた、というのを本書で初めて知った。
その他企業についても独自の切り口から紹介されていて興味深い内容であった。
第4章の「企業ユーザーのリスクへの対応」と「クラウド導入に備える」は今後クラウドを利用しようとしている企業にとって非常に参考となるだろう。
ITコンサルタントの立場から記載されており、技術的な視点だけではなく導入の推進方法や社員のモチベーションへの影響など人的な視点からもアドバイスされている。
さすがITコンサルタントである。
ITコーディネータとしても重要な視点なので見習いたい。
<問題点>
まず致命的だったのは図、表が全くと言っていいほどないことである。
各サービスの関係性があまりにも分かりにくくてつい本に図を書き込んでしまった。
おかげで理解が深まったが。。。
またカタカナ表記が多いのも気になった。
「GMail」を「Gメール」と表記しているため一瞬なんのことが分からず少しとまどった。
最後にP40、43に「99.9%のSLA」という記載があったがこれは誤った記載ではないか。
SLAはサービス品質保障制度のことであり、それ自体は総称で数値化できない。
恐らく「99.9%の稼働率(SLAの一評価項目)」と書きたかったのではないか。
以上の3点が対応されれば星5つである。
今出てるクラウド本では、一番誠実で整理されています (佐倉ごるふさん 2009-03-27)
続々刊行される「クラウドコンピューティング関連本」。
本書も、関連する「テクノロジー本」では
あるけれども、その中でも、業界人向けではなく、利用すること
で恩恵に預かることができるユーザの、「普通人目線」で書かれた
内容に誠実さがにじみ出ている良書です。
バズワードで読者あおることなく、冷静かつ誠実かつ丹念に整理し、
ウェブの 情報と現場で取材の事実を混同することなくちゃんと区別し、
クラウド関連本の中では、一番「現状がちゃんと整理されている」ような
気がします。
クラウドとは、今のところ何で、従来のASP,XaaSと何が違って、
ベンダーの争いがどうで、 というようなことに深入りする、というような、不毛な
議論のワナにはまることもない。
冒頭、中小企業やスタートアップ企業が、現実にクラウドコンピューティングの
恩恵を受け、低コストで迅速にビジネスを加速できる、本業に焦点を当てられる、
といった優位性を受けている、その事実の取材から始まっていて、実社会に適用
が始まっていることを実感できます。
最後は、クラウドコンピューティングを導入するためには?を、抽象論では
なく、現実的、実用的なチェック項目で解説をしていて、ここも地に足がついて
います。
冒頭のカラー、クラウドコンピューティングの俯瞰図、は、業界人、専門家
でない読者に「いかにしてわかりやすく伝えるか」という意図が読み取れて
大変好感がもてます。
特に、米国取材先行、グーグル、アマゾンやベンダーの動向取材中心の本、情報
が多いなか、日本企業、国産ベンダーや通信キャリアの取組も詳しく、ここは
本書の独自性で、読む価値がおおいにあります。
本書にも引用されている「すでに起こっている未来」(ドラッカー)を丁寧に
拾い集め、いらずらに「メガトレンドに乗り遅れることの恐怖心」をあおること
なく、普通人感覚で、まじめに情報を収集し、解釈し、現実を見る目線。
クラウドの最新情報あり。現在販売している本で一番新鮮な情報あり。2009/3時点 (クラウド比較人さん 2009-03-14)
クラウドビジネスの時代背景から
グローバル視点で解説がされています。
情報システム部門は必見はもちろんのこと、経営層にも是非読んでいただきたい一冊です。
100年に一度の不景気という外部環境ではあるが、企業が生き残るためには、IT投資は不可欠。新しいビジョンも今後経営には必要となります。その、新しいビジョンを支えるITの目玉の一つとして、クラウドがあります。
今後、IT投資において、検討が必須です。
世の中にはクラウドの記事がインターネット上で多くみられますが、まとまった本として、まずは、この本を是非おすすめします。
最後に、他のクラウド関連書籍も多く読み比べましたが、最新情報が満載という点がすばらしいと思います。
クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった
野村総合研究所 城田 真琴 (東洋経済新報社 2009年02月06日)
クラウドの潮流が良く分かる (じゃが〜さん 2009-10-08)
SIerとして仕事をしていながら、実はクラウドを余り意識していなかった。だから、クラウドのイメージぐらいはあっても、SaaSやEC2といった用語が何を意味しているのかさっぱり分からなかった。日常業務に追われて、このようなパラダイムシフトをぽっかりと見逃していたのだ。
本書では、クラウドの概略、そしてグーグルやアマゾンの取り組みを軸に、ヤフー、オラクル、マイクロソフト、オラクル、IBM、インテルといった企業がどのようにクラウドに取り組んでいるかを要領よく示している。シンプルながらツボを押さえた本になっている。執筆者に素直に賛辞を送りたい。
ITの最新潮流を知っていて損なし (Skywalkerさん 2009-08-09)
「クラウドコンピューティング」という言葉自体は、文字通り雲をつかむような(?)曖昧なもので、いかにも一時の流行語っぽい言葉のようで個人的にはあまり好きではありません。
実際、同じように胡散臭さのようなものを感じている方々も多いのではないでしょうか。
ところがその本当の中身はといえば、これまでのIT業界の常識を覆すほどの新しい潮流を示すものだと思います。
本書は、IT業界に多少精通していないと難解な部分はあるかもしれませんが、「クラウド」の本当の姿を知る(海外のネット企業がいかに先行しているかという事実も含めて)には最適だと思います。
また、このような時代の流れを目の当たりにして思うことは、ITに関するサービス提供の形態は、今の電気やガス・水道のようなものに近くなっていくんだろうなということです。
クラウドの基本を知るにはいい本 (hamachobiさん 2009-07-26)
最近、クラウドコンピューティング関係の書籍が目立つようになってきた。自治体でシステム開発を担当している自分にとっても、最新のITの動向については、無関心ではいられない。
特に、現在ホストコンピュータからのオープン化を実施しているが、ハードを自前で持つことの大変さ(コストや運用負荷の増大)を身を持って痛感してるので、クラウドの可能性には注目している。
この本は、クラウドの技術的な特徴から、Googole、Amazonの試み。そしてそれらの与えるインパクトをわかりやすく説明していて、とても参考になる。
データ保護、セキュリティ、サービスの信頼性といった問題点は残されているが、私たち自治体でも真剣にクラウドコンピューティングの採用を検討すべき時期に来ているかもしれない。
自治体では、予算や契約に制約があり、ハードウェアのリソースの追加とかが迅速に行えない。必要なサービスを必要な時に受けられれば、何も自前でハードを持つ必要はない。
社内のサーバーなんて、無用になる時代がもうすくそこに来ている (あらフォーティーさん 2009-07-25)
この本は、業界関係者だけでなく、一般の利用者も読んでおく必要があるだろう。
クラウド・コンピューティングの説明は割愛するとして、
社内に自社サーバーを設置してメンテすることが時代遅れになりそうだし、
ソフトウェアも、買ってインストールするなんてことがなくなるかもしれない。
さらには、「昔は、パソコンにマイクロソフトのOSを使っていた時代が
あったんだよね。」ということになる可能性も十分にある。
そんな大きな変化が起こっている、ということがよくわかる本だ。
グーグルが巨大データセンターを次々と建設し、マイクロソフトが
それに追随している理由が、それ、なのだ。
なにしろ、「世界にコンピュータは5台あれば足りる」らしいのだ。
どの企業でもシステムなくしては仕事が成り立たなくなっている。
しかし、それなのにシステムダウンで今日は仕事ができません、なんて日が
あったり、また新聞には出てないけど、顧客データが外部に流出してしまいました、
ということが発生している(のではないかと思われる)。
クラウド・コンピューティングは、その解決策になるのかもしれない。
日本企業の取り得るポジションの考察があればよりよかったのだが (Jupiterさん 2009-07-03)
クラウドに関連して巷間いわれていることをわかりやすく平易にまとめています。
クラウドの会社といえば、グーグル、アマゾン、セールスフォースドットコムなどなど、いずれもアメリカの会社です。巨大なデータセンターをグローバルで運用する、あるいはそもそも論の、理念を打ち立てて新たな領域でビジネスを展開する、というのはなかなか日本人・日本企業にはできないところのようです。今後もコンピューターの世界はアメリカの覇権の元に運営されるようです。
日本のコンピューターメーカーは上記のクラウド企業の中に入ることはできないのか、入れないならどのようなポジションをとるのがよいのかなど、日本のコンピューター業界に対する指針あるいは示唆があればよりおもしろいように感じた。
続 基礎情報学―「生命的組織」のために
西垣 通 (エヌティティ出版 2008年12月19日)
文系・理系双方の分野に関心のある方に (hidemetさん 2009-01-06)
個人的には素直に素晴らしい本だった。過去20年来、断片的には理解していた諸々の事項が統合的に理解できるフレームワークを与えていただいた気がする。
IT礼賛論でも、その反対のIT批判論でもなく、心理学、哲学、情報工学の諸分野を横断して、個人を内包する社会組織にもオートポイエーシス的性質を与えたHACS(Hierachical Autonomous Communication System:階層的自律コミュニケーション・システム)という独自のモデルを提唱し、一人称/三人称、個人/組織、心身問題や、ゲーデル問題などの伝統的な二元論を乗り越える。
コンピュータの類型を、3区分して、まだ実現されてはいない第三類型の方向性を萌芽的に示している。
対数軸で時間と出現メディアの関係、影響を与えうる人間集団の規模など、随所に刺激的な内容に満ちた本だった。
20世紀末から続く方向感の無さで混乱の続く世界の中で、はっきりと道筋をつけてくれる好著といえるだろう。
Web社会に絡んで巷に溢れている凡百の類書を読むなら、この一冊を薦めたいが、ある程度の予備知識は必須で、読者を選ぶかもしれない。
デジタル・ナルシス―情報科学パイオニアたちの欲望 (岩波現代文庫)
西垣 通 (岩波書店 2008年12月16日)
ケータイ不安―子どもをリスクから守る15の知恵 (生活人新書)
加納 寛子、加藤 良平 (日本放送出版協会 2008年11月)
情報革命バブルの崩壊 (文春新書)
山本 一郎 (文藝春秋 2008年11月)
タイトルと内容がかけ離れているイメージをもった。読まなくても良かったかも。 (久保田夏彦さん 2009-02-11)
新聞のメディアとしてのこれからに興味がある人、
ソフトバンクモバイルのこれからに興味のある人
には、良い本だと思う。
タイトルについて書いている章も一章あるのだが、それほど深い内容だとは思えなかった。
きつい言い方だが、自分にとっては、読まなくても良かったかなぁ。ショッキングなタイトルにひっかかった感じ。
話題豊富だが,ただ書き散らしているという印象 (Kanaさん 2009-01-06)
第 1 章は新聞とネットとのたたかいについて書いている.質のたかい情報にカネをはらうひとは新聞を支持するというが,問題はその数がどのくらいかということだろう.
第 2 章はひとびとがネットにカネをはらわなくなってことなどについて書いている.「国民の総専門家化」など,さまざまな話題がふくまれているが,消化不良の感がある.
第 3 章はホリエモンについていろいろ書いている.なにがいいたいのかは,結局,よくわからない.
第 4 章は SBM (ソフトバンク・モバイル) による携帯業界へのなぐりこみについて書いている.著者は SBM の将来には悲観的だ.
第 5 章はネットの中立性とネット無料文化のみなおしについてであり,ここでも著者は Yahoo! BB による xDSL ビジネスに批判的である.
いろいろなことが書いてあるが,数値的におさえられている部分は比較的なくなく,なにが真実なのかわからない. ただ書き散らしているだけという印象はぬぐえない.
「新聞のあり方」が漠然としていて・・・ (革命人士さん 2008-12-29)
ネットの「無料」サービスは誰が出しているのか?今まで考えなかったことだが、「サービスを提供する会社が負担しているのではなく、『ますますネットが拡大する』という期待から資金調達という形で証券会社や株主、あるいは広告主が出している」という。ゆえに、大不況でこの無料バブルも終わる、というのが著者の考えで、一番あおりを食っている事例として、新聞業種が例に出されている。でも、なんか著者のブログに比べて歯切れが悪い。「新聞社は読者の顔を知ろうとしない」というが、朝日の「アスパラクラブ」みたいなことを大手各紙がやっていて、かつ目に見える成果が上がっていると言いがたい。「パッケージ(印刷〜販売)部門とファクトリー(編集)を分ける」というのも内容がない。
ライブドア再考の3章もいまさら感があったが、ソフトバンクの経営について見た4章がよくまとまっていて面白い。ソフトバンクモバイルの買収資金で相当きつい追い込みをかけられている話はネットでは多々出ているけれど、本書ではまさに「自転車操業」という言葉が似合う同社の財務テクニックとその危うさをわかりやすく説明している。孫正義が嫌いな著者はSBは存続はきわめて難しいと見ているが…
前著「俺様国家」に比べると、データなどのファクトも少ないし、ねちっこい嫌味が利いてない、物足りない本だが、こんな考えもあるとそこそこに楽しめる本かな、という感じ。
財務的視点の記述のところが面白い (飯塚康至さん 2008-12-20)
独りよがりな記述も散見されるが、財務的な視点で書かれているところなどとても興味深く読んだ。特に一罰百戒の堀江氏のところは、堀江氏逮捕で国民の溜飲が下がったというか、社会正義が達成されたといった感があるなか、堀江氏よりももっと悪質な残党がいっぱいいることを記述するなど業界のことを知らないと記述できないような記述があり、興味深かった。
なぜ、都心に行くと、ポルシェやBMWの新車が数多く走っているのだろう、それはね。。。という解の一つを知った気がした。
また、ソフトバンクの章もなかなか語られることのないことなので、なるほど、そういうことであったかと納得できた、とともにYahooBBでソフトバンクの携帯の私は不安にかられた。
ネット世界を始め、全世界が不安定な時期に突入した。このような時こそ技術革新が求められているのかもしれない。
いまさら、インフラ企業や新聞社を儲けさせろと言われても、時代錯誤もいいとこ♪ (XPさん 2008-12-18)
いわゆるネット企業、ネット文化をなんとか批判することで特徴を出したいのだろうが、見解には賛成いたしかねる。
ネット企業は、インフラ企業や新聞社にフリーライドし、金融バブルに乗じてぼろもうけしてきた、ネット文化はやらせなど醜悪というのが、要するに筆者の見解なんだろう。
しかし、インフラ企業や新聞社は、容易に真似できないネットワークを占有するという参入障壁によって、価値以上に過剰な利益をむさぼっていたのをインターネットの普及によって適正な利潤まで引き下げられたというのが実態で、それを再び元に戻せというのは、インフラ企業や新聞社などの古典的企業の代弁者といわれても仕方ないだろう。
また、ネット文化には確かに人間が一面でもっている醜悪な部分も浮き彫りにしたが、他方で新たな交流や表現を生んだのも一面であり、一方的にネガティブに評価するのはバランスを欠くだろう。
ということで、到底、見解には賛成できない。また、考えがひねくれているせいか、文章も読みにくかった。
まあ、こういう見方もあるのではという意味では、ネットバラ色論者の本と並行して読む分にはいいかもしれない。
デジタル時代のアーカイブ (岩田書院ブックレット)
(岩田書院 2008年10月)
ASP・SaaSソリューションガイド2008/2009
ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム (ダイヤモンド社 2008年09月27日)
環境知能のすすめ―情報化社会の新しいパラダイム
竹内 郁雄、東浩紀、石黒浩、下條信輔、堂坂浩二、南泰浩、中島秀之、輿水大和 (Codex Archives & Publishing/remixpoint, inc. 2008年09月)
おもしろさがうまくつたわってこない… (Kanaさん 2009-04-13)
さまざまな分野の論客による環境知能の本ということで期待したのだが,はずれてしまったようだ.第 1 部はシンポジウムの記録であり,おもしろい研究の紹介であるはずだが,テレビなどにくらべるとおもしろさがなかなかつたわらないようだ.それ以降はかなり哲学に傾斜しているが,それほどあたらしさを感じなかった.わすりやすくするために小説のようなスタイルなど,ストーリー性をあたえた部分もあるが,成功していないようで残念だ.
テクノソサエティの現在〈2〉オンライン化する日常生活―サポートはどう変わるのか (ソキウス研究叢書)
茨木 尚子、和気 康太、浦 光博 (文化書房博文社 2008年07月)
次世代の情報発信
澁澤 健太郎、山口 翔 (時潮社 2008年07月)
ウェブは菩薩である
深見 嘉明 (エヌティティ出版 2008年06月30日)
「何の本かわからん」と素通りされそうなのが惜しい (どあーずさん 2008-11-01)
2008年版「ウェブ進化論」
「メタデータ」や「ソーシャルタギング」といった概念を平易な言葉で
わかりやすく説明してくれる。
また、ウェブのアナロジーで社会の進化について語られている。
描かれる未来像がいささか牧歌的というか、ぬるい感じはするけれど、
「こうだったらいいのにな」という世界観・未来観は大いに共感できる。
ところで、この本は誰が読むことを想定しているのだろう?
タギングに関するノウハウの詳細な解説とか事例の掘り下げがあるわけではないので
専門書というわけではないのだろうが、「ウェブは菩薩である」という題名で
サブタイトルがメタデータ云々では、まったく一般書には見えない。
わずかに(著者と同じく)ウェブについて語るのが好きな人だけが手に取るのかも
しれないが、現状認識から入り結論にいたるという、正当ではあるが工夫に欠ける
構成なので、この種の本を読み漁ってる人の中には、ぱらぱらとめくって
「知ってる話」「ありきたり」でおしまいにしてしまう人もいるはず。
「書きたいことを書いたのだからそれで幸せ」という感じで、ある意味で
潔いともいえるが、一冊の本として世に出す以上はもう少し商売っ気があっても
いいのではないか。
大きなお世話かもしれないが、この本がITリテラシーの低いおじさんたちに
今ウェブ世界で起きていることを説明するのにとてもいいと感じるから惜しいと思うのだ。
目新しさがない (ゆうさくさん 2008-08-21)
数年前からいろいろなところで書かれている内容をそのまま焼きなおしただけの感じ。
ただ、1〜2時間で読める内容なので、入門書としていいかも。
メタデータ (メタ太郎さん 2008-07-19)
メタデータという視点から、最近のウェブ動向が解説され、今後の展望の予測が述べらています。単なるネットサービス解説本に留まらず「分類する」ことの持つ社会的な意味を学術的な知見も踏まえつつ平易な文体で紹介されています。
日々のタグづけで、ウェブがもっと使いやすくなる (woodpineさん 2008-07-09)
メタデータについてのボンヤリ感がなくなった。
インターネットで画像や動画を検索するとき、思い浮かべた単語と検索結果がマッチしないことが多々あった。
それを改善したのがメタデータや、ユーザーが追加したタグだった。
従来の図書館分類法などでは、ネット上のすべてのデータは分類できない。
人間の生理的な感覚とマッチする「タグづけ」を、個々人が日常的にちょっとづつすることによって、
ウェブはもっとステキな世界になるんだと感じた。
グリーンIT コスト削減と温暖化対策を両立するIT効率化の戦略
栗原 潔 (ソフトバンククリエイティブ 2008年06月28日)
グリーンITって要するに何? (nyさん 2008-07-25)
企業のIT部門には、これまでの使命に加えて「地球にやさしくなれ」という
新たな目標が書き加えられた。地球に優しいITシステムを構築するとは具体
的にどのようなことなのかを具体的に解説している。
ただし、これらはあくまでデータセンター、サーバー、ストレージ、デスク
トップなど使用機器別に、節電の方法を機器の構造や利用状況から斬ったもので
あって、家電の節電方法、車のガソリンの節約方法などといったことと同列で
語られている。
デジタル公害―ケータイ・ネットの環境破壊
懸樋 哲夫 (緑風出版 2008年06月)
ウィキペディアで何が起こっているのか―変わり始めるソーシャルメディア信仰
山本 まさき、古田 雄介 (九天社 2008年05月)
ウィキペディアとその裏で・・ (daphnetinさん 2008-07-05)
ウィキペディアといえば、最近は検索サイトでの結果で上位に表示されることもあり、
精度が高い情報が比較的多い情報源と捉えて、百科事典的に利用している人が
増加している気がしますが、そのウィキペディアの起源やシステムなどについて特に
問題点に注目した書になります。
最近、記事数が50万項目を超えて更に急速に拡大しつつある日本語版が抱える問題を
英語版や他のソーシャルメディアと対置しながら、様々な立場の人(管理者、アンチ
ウィキペディア、弁護士など)の意見を収録して今後の展望についてまとめる、といった
内容になります。
今後も引き続きウィキペディアを中心として発生する問題として、著作権、編集合戦、
誹謗中傷、無断転用、当事者編集などが考えられるわけですが、内部では責任者を
置かず、「議論、合意を経てシステムを構築する」という、非常に崇高にも思える
理想状態への途上であるとも考えられ、「万人が安心して利用できる極めて中立的な
百科事典」になるのを期待したいところです。
気になったのは、ウィキペディアやmixi、ブログなどのソーシャルメディアは
著者らによると「権力に徹底的に対立し社会を確信し、不甲斐ないマスコミの代わりに
代表的な反権力であり続けた」とありますが、私には、そのような意気込みも期待も
なく、かといって全く利用価値が無いとも思っていないわけで、ここまで複雑化した
ネット社会に今さらながらインターネットのごく初期の古きよき時代を思い出して
しまいました。
いかにもウィキペらしい (birdsongさん 2008-06-29)
扇情的な内容なのかと期待(??)して読みましたが、実際にはウィキペディア日本語版と周辺的各種サービスにまつわる騒動を並べただけのものです。一人の論者が集中して論じる内容ではなく、従って集合知のあり方に関する洞察といったものは期待できません。こういう「客観性」って、「独自研究」を排除するウィキペディアらしいなと思います。
その中では、ウィキペディア日本語版の有名管理者、Ks aka 98さんとTomosさんを含んだ対談があり、この部分が内容としては一番しっくり来ます。お二人ともウィキペの良心みたいなところがありますしね。
実際に参加するなり、2ちゃんのスレッド読むなり、MLを読むなりしていて、ウィキペの内実にある程度通じていれば、読む必要がない本です。「Web2.0は素晴らしい」「インターネットは全てを解決する」などのナイーブな信仰をお持ちの方には良い副読本になるかもしれません。その場合の教科書としては西垣通さんの『ウェブ社会をどう生きるか 』、池田信夫さんの『ウェブは資本主義を超える 』をすすめます。
よくも悪くも「貴重な批評」 (青子守歌さん 2008-05-28)
先日jawpのIRCチャットで流れていてこの書籍を知りました。
「タイトルからして批判的なんだろうなぁ・・・」と思いつつ購入しましたが、意外に中立的で、主観的な記述はあまりありません(もちろん、適度に著者の意見は出ていますが)。
内容自体は「ウィキペディアとは?」から始まり、jawpで実際にあった事件や出来事の紹介、jawpに対する著者の考察がメインではないかと思います。そこに更にオマケとしてある2人の現役管理者、アンチウィキペディアな人、ネット事情に詳しい弁護士へのインタビューと、「ソーシャルメディア」というもう少し大きな視点から問題の考察を行なっている感じです。
タイトルにも書きましたが、良くも悪くもウィキペディア自体を外部から評価する書籍としては、多分日本で最初の本という意味でオススメです。
ただ、1つ難点を言えば「最新の情報ではない」点です。
これは書籍だから仕方ないことかもしれませんが、jawpを含めてインターネット世界は変化が早いので、この本に書かれていること全部が「現在のウィキペディア日本語版」に当てはまるわけではないことは念頭に入れておいたほうがいいと思います(数年前はそうだったかもしれないけれど、今は違う、という点がいくつか見られました)。
しかし一方、、書籍にしては本の内容は比較的最新の情報が載っているので、筆者はある程度jawpに精通してる人だと私は思いました(利用者名とかは残念ながら載っていませんが・・・)。
情報化時代のプライバシー研究
青柳 武彦 (エヌティティ出版 2008年04月25日)
グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)
竹内 一正 (PHP研究所 2008年04月16日)
素人向けで分かりやすい (光が丘さん 2008-11-03)
要点の以下の通り。
○グーグルの検索連動型広告は費用対効果が優れていて既成の広告媒体の力は弱まっていく
○寡占状態の広告代理店、3大新聞社、キー局のテレビ会社は高給と居心地の良さに胡坐をかいているが既得権益層は自ら改革はやりたがらない。
○グーグルはネットで検索連動型広告をやっているが、米国では、テレビ、新聞でも広告枠を購入しこれをオークションでセリにかけて広告主に切り売りし、これについても成功報酬型の価格体系として提供し既存メディアに挑戦
○日本ではヤフージャパンの工夫・努力もあってグーグルより利用率が高いが、世界的にはグーグルが優勢。ヤフージャパンが本社の言うとおりしていたらこのような成功はおさめなかっただろう。なにせ日本法人、日本支社にとっての最大の敵は日本の事情に疎いくせに本社のやり方をそのまま日本に適用させて上意下達を強いる外国本社。
○儲けのための節操の無さ、あざとさの順はMS>ヤフー>グーグル
○携帯電話共通のソフト、アンドロイドのosはリナックス
○MSの有料ソフトword、excel、powerpointは使用者の層によるが、無料のgoogledocumentにかなり置き換わる。
○日本の検索エンジン「なずき」(脳の意味)は単語としてでなく質問の意味を理解して回答する仕組み。
「ストリートビュー」にみるグーグルの危うさ (750ccライダーさん 2008-09-02)
グーグルと言えば、卓越したアルゴリズム技術で検索サイトのトップを独走し、新しい広告モデルを確立したことで莫大な資産を擁する大企業だ。そして、グーグルは新聞やテレビなどの既存のメディアの地位を危うくしており、今や理工系の学生の憧れの企業だ。
無名の若者たちが、大メディアから広告を奪うことでのし上がろうとしているのは痛快だった。グーグルといえば、技術一つで天下を取ろうとするクールな企業の象徴だった。
しかし、最近、日本でも公開されたストリートビューが問題になっている。グーグルは、日本のごみごみした住宅街を誰でも見れてしまうシステムを作ってしまった。住所を検索したら、あなたの家や周囲の街並みの画像が見れてしまうのは恐ろしい。少なくともこれを不快、不安に思う人は少なからずいるという現実がある。
このストリートビューによって私のグーグルのイメージは一変した。
最先端をいくクールな企業から、「ベスト&ブライテスト」の自信過剰でプライバシーに鈍感な若者が、面白半分に勢いでなんでもやってしまう、ネット界の支配者だ。
何も考えず、ただ便利というだけでグーグルを使う時代は終わった。日本では、ストリートビューがグーグル凋落の第一歩になるかもしれない。
ITが作る未来を想像するために (dream4everさん 2008-08-30)
日本あるいは世界を取り巻くITの流れを分かりやすく説明してくれます。
合併やら買収さらには乗っ取り的な企業活動の中で巨大化するIT企業。グーグル、アマゾン、ソフトバンクなどが国境を超えてその活動範囲を広げている。本書では特にグーグルに視点を向けて、これまで自分が考えていたグーグルのイメージは博愛主義的技術者集団が世界平和のためにオープンソースを利用してグーグルアドワーズと言う広告システムで若干の利益を得ながら夢に向かうという感じでした。しかし本書は利益追求集団として(株主の意向を踏まえて)一面もうかがえます。さらには携帯への参入や企業買収をも近未来の枠組みと考えて進んでいるようです。
またITにより、既存メディアにおける広告という文脈が乱れだし、CMや紙媒体による宣伝方法の転換が非常に早い流れの中でおこりつつある。そんな流れの中で日本のテレビやCMと言った旧態然としたシステムが確実に崩壊していく様子が目に浮かんでしまう。
そんな日本を著者は想像しながらも、日本の技術の先端先進性をしっかり最後の部分で書かれています。
すこし安堵して本を閉じた。
これはGoogle脅威論ではない。もっと根本論だ。 (chalfontさん 2008-08-10)
この本の本質はGoogleという企業についてではない。インターネットによって既得権益にしがみつく新聞、テレビ、広告業界が破壊される、という警告の書だ。
インターネットの普及によって流通中抜き、情報の無料化、ユーザメディアの台頭が進み、既存メディアの力がそがれる、という話はインターネットが普及を始めた90年代後半からすでに言われてきた。ドットコムバブルの崩壊や既得権益層の努力によって業界変動は今日現在、実現していない。既存勢力はインターネットはしょせんこの程度のものだ、と考えただろう。
しかし、それがインターネットの申し子ともいえるGoogleの出現によって、インターネットの持つ変革性がいっきに実行力を得て、既存勢力の利権崩壊が現実的な可能性として浮上してきた。90年代後半に言われていたことが、実現されようとしているのだ。
そして、これはGoogleという企業の脅威論ではない。仮にGoogleが失敗したとしても、インターネットの変革性を体現したまた別のネット企業が出現し、いずれは既得権益層を破壊するだろう。Googleはたまたま、現在もっともその位置に近い企業というに過ぎない。そう、この書は、昔から叫ばれているネットによる業界変革が現実のものになるつつあることGoogleというネットの代表企業を例にあげて述べているのだ。
既得権益を死守しようとしている企業に対して,グーグルが如何に切り込んで,新しい時代を切り開こうとしているのかを,わかりやすく説明している。 (長谷川 純一さん 2008-08-09)
タイトルだけを見ると,まるでグーグルが悪者扱いされているかのように思えるかもしれないが,そうではない。テレビ,広告会社,携帯電話キャリア,新聞,マイクロソフトなどの過去の既得権益を死守しようとしている企業に対して,グーグルが如何に切り込んで,新しい時代を切り開こうとしているのかを,具体的な数値も示しつつ,わかりやすく説明している。この本を読んで思うことは,人間というのは,一度「権利」というものを手に入れてしまうと,それ以上の創造的な活動はしなくなり,逆にその権利を死守することを全力でやろうとするのだということだ。「楽をして金を得たい」。これが大半の人間が考えていることなのだろう。それは,仕事が「嫌なこと」で「自分のやりたいことではないこと」であった前時代的な発想から来ている。つまり,今までの人間は,人生の大半を,「自分のやりたくないことをすること」で費やしてきたのだろう。そして,そうするしか生きるすべはなかったのだろう。
しかし,時代は変わりそのような発想は古めかしいものとなりつつある。グーグルのような企業が新しい発想,効率的な思想で世の中をどんどん革新していく。そして,「仕事をすること」=「生きること」となる理想的な社会が将来的にできてくる。グーグルの革命は,そんな未来の変化の一端でしかないことを思い知らされる。従来の既得権益を守ろうとする年配者達の姿のなんと無様なことだろう。そして,そのような人間達が,未来への革新を阻害している。
人間には寿命があるので,そのような醜い人間達もいずれはこの世界から消えてなくなる。しかし,それにはもう少し時間がかかりそうだ。そして,グーグル的な発想は,今後ますます多くなり,この世界を凌駕していく。そして,そのような本当の意味での平等な社会が未来にあることを,著者と共に願っている。
Googleが消える日―情報学序説
小山 雄二 (カナリア書房 2008年04月)
論拠が整然としてませんね・・・ (ビバ男さん 2008-10-20)
何かを否定するからには、何かを肯定しなければ、単なる批評に終わってしまいますが、筆者は何を肯定し、新しい世界に何を提案したいのか、まるで不明確です。
週刊誌程度の内容しかありませんが、それでも良ければ、買う価値があるかと思います・・・まだ週刊誌のほうが、話の信憑性としては、確かかと思いますが。
IT業界の発展を妨げていると感じる。 (OhNoさん 2008-10-18)
著者は、「みんなの意見は案外正しい:ジェームス・スロウィッキー」や「ウェブ進化論:梅田 望夫」などの書籍を読んだ上での意見でしょうか?
このような著者の権威を笠にした否定的な意見が、新たなアイデアの芽を摘む事になり、日本のIT業界の発展を妨げていると強く感じる。
客観的な記述に欠けている (ハルナさん 2008-09-15)
1.通信=コミュニケーションとは信憑性が大切であり,放送=インフォメーションにはそれがない。
2.広告とは工業化社会が生み出した効率的な生産活動の一手段であり,放送はその手先にすぎない。
3.ブログを含むインターネット広告とは放送である。
4.googleはコンテンツの機械的序列と広告を与えているだけであり,結局,放送である。
5.個人情報をあえて秘匿しない社会では,個人情報が金にならず,悪用されない。
6.個人情報を検索するシステムとして,googleは信用に値しない。
ということと読採した。
そもそも,広告とはすべからく何らかの通信手段に拠っているのであって,通信と放送をあえて切り離して考えること自体に意味があると思えない。最近(地上波テレビ放送へのスムースな移行のためか)やたらと喧伝されるが,そもそもプッシュ型のメディアであるテレビ広告によってプル型のメディアであるネットショッピングへ誘導しようとするだけのものであり,融合というより混在にすぎない。次に,googleがアルゴリズムだけで検索を提供している,とする根拠が不明確。さらに,個人情報をあえて秘匿しないことで悪用されない,とするのは,いささか性善説により過ぎるのではないだろうか。国立のIDセンターを作って国民IDを管理し,インターネットの操作履歴を全て開示することで,誰でも必要な個人情報をノーコストで得ることができ,結果として金にならない,という可能性を論じる前に,社会保険庁が数十年来にやってきたことを想起すべき。
しかしながら,何でもかんでも個人情報として秘匿したがる昨今の風潮がおかしいとする点は,同意。
やっぱりタイトルにつられましたが・・・ (osamutさん 2008-05-22)
いやぁ、まいった。
なんだかよくわかっていない著者が、どこかで仕入れてきた聞きかじりの知識や事実誤認、思いこみで書いたとんでも本の一つです。
読み始めから、「何か読みにくいなぁ・・」と思っていたのだけど、途中からもうつっこみどころ満載。情報・会話・コンテンツ・コミュニケーション・インフォメーションなどの意味をごちゃごちゃにした論を展開していたり、特定業界(特に広告と放送局)に恨みでもあるかのようにけなしたりと、もう言いたい放題。
「とんでも本」だと気が付くのに半分くらいまで読んでしまった・・・。
いくらなんでも・・・ (tai1さん 2008-05-16)
いくらなんでも、本を出版するなら、もう少し事実を調べてから出版してほしい。Googleのビジネスモデルが従来の放送広告と同じだから、Googleは消滅するというのは論拠に乏しい。
タイトルだけで販売部数を伸ばそうとしていないでしょうか?
SEがゆく―波瀾万丈!SE日記 (アルファポリス文庫)
北村 よιみ (アルファポリス 2008年04月)
ソシオセマンティクスを創る―IT・ウェブ社会から読み解く人々の意味世界 (SFC総合政策学シリーズ)
(慶應義塾大学出版会 2008年04月)
アウト・オブ・コントロール―ネットにおける情報共有・セキュリティ・匿名性
大谷 卓史 (岩波書店 2008年04月)
ウィニーが提起したさまざまな問題の全体像をもっともよくとらえている本 (Kanaさん 2008-09-12)
本のタイトルにはウィニーはあらわれていないが,目次をみると 4 つの章のうちの 3 つにウィニーがあらわれている.それだけ,ネットにおける情報共有・セキュリティ・匿名性についてかんがえるとき,ウィニーの存在がおおきいということだろう.
第 1 章は完全にウィニーにあてられ,開発のいきかさつから著作権問題,情報漏洩問題,そして 47 氏の逮捕・判決までがかたられる.第 2 章以降はもっと範囲をひろげて,P2P,インターネットの可能性,コモンズ,著作権,匿名性などの問題がかたられる.
ウィニーに関する本は,47 氏つまり金子氏本人のものもふくめて他に数冊あるが,そのおおくはハウツー本や一部の問題だけをあつかったものである.そのなかで,本書はウィニーが提起したさまざまな問題の全体像をとらえている貴重な本である.
アウト・オブ・コントロールのデザイン (ダズロさん 2008-05-06)
「アウト・オブ・コントロール」という状態は、これからも恒常的にずっと続くのではないか。そういうコントロール不可能な状態が連続的に出現する。それはネットのみならず、クローン技術のようなバイオテクノロジーや、その他の科学技術の分野でも、自分たちの身辺で起こってくる。この本では、情報や著作権を焦点にしぼり、それもあのWinnyの事件から入っている。そのことだけでも、詳細に書かれていて貴重なものだ。しかし、この本のもっともおもしろいところは、むしろ第三章から第四章で、筆者の思考が明快に述べられているところだ。
事故や事件によって、物のデザイン(設計)が露呈されたりするものだが、Winnyの件は、情報技術や著作権やネットのなかの個人の問題のみならず、国家機密から個人のプライバシーまでの、我々の身辺にありながら不可視であるシステムのデザインが見事に明らかになったケースであり、その現在性が特異に突出したもので、あらためて興味深いものだと思った。
情報通信と独占禁止法―電気通信設備の接続をめぐる解釈論
福田 雅樹 (信山社出版 2008年04月)
倫理と法―情報社会のリテラシー
矢野 直明、林 紘一郎 (産業図書 2008年04月)
情報法入門 デジタル・ネットワークの法律
小向 太郎 (エヌティティ出版 2008年03月19日)
良い本です (佐々木良一さん 2009-05-30)
非常にバランスよくまとめられていて、わかりやすい本です。法学以外の分野の人の情報法も入門書として非常によいものだと思います。
SI力! -IT社会を切り拓くプロフェッショナルたち
小林 秀雄、伊澤 偉行 (日経BP社 2008年03月13日)
NTTデータの成功物語から「力の源泉」を見つけようとした本 (よこはま こうたろうさん 2008-09-26)
NTTデータの成功物語を当事者からヒアリングし、その中から
システムインテグレーションにおける「力の源泉」を見つけようとした本
構築するのは超大規模で複雑難解なシステムですが
NTTデータには、電電公社の資産を使える環境や優秀な社員たちがいます
本当に羨ましい限りです..
残念なことに、当事者からのヒアリング内容は、
タキシードを身にまとった「よそゆき」のコメントばかりでしたし、
抽出し分類した「力」は、ただ羅列しただけにすぎないよう感じました..
もともと、NTTデータのような特別な環境における事例を
分析し、汎用的な「力の源泉」は見つけようとしたことに
そもそも無理があったのではないでしょうか..
唯一の収穫だったのは、NTTデータの「力の源泉」が
「社員教育の手厚さ」であることをあらためて認識したことです
やはり、大企業は違うなぁ、羨ましいなぁと、あらためて思いました..
2007年度時点で、3000人ほどの社員がPMPを取得している(P74)
5分野の「知識標準」とする図書を100冊ずつ購入・配布し、試験を行う(P113)
SI力=大規模プロジェクト開発力? (Turtleさん 2008-05-11)
紹介されている、SIで必要とされる能力に異論はありません。
しかし、取り上げられているものが大規模プロジェクトばかりだったのが気になります。
SI力は大規模プロジェクト開発能力なのでしょうか?
私は決してそうではないと思います。
大規模プロジェクトをリスク管理をしながら進めた事例はとても素晴らしいのですが、これだけ大規模ばかりになると自慢話にもとれてしまいます。おそらく編集のほうの問題でしょう。その点が非常に残念です。
「SI力」とは、技術力+組織力+人間力(人材力)である (パスカルノグチさん 2008-04-25)
パスカルノグチ
現在において、情報システムはIT社会を支えるもっとも重要な社会インフラである。その情報システムを開発・構築しているのがシステムインテグレ−タと呼ばれる企業集団である。SIといっても、世間一般にはそれがどのような企業なのか、その実像は意外に知られていない。本書は、日本を代表するSI企業のNTTデ−タ取り上げるなかで、SIがいったいどのような組織と能力を持った企業集団で、IT社会が求める役割や要求にどのような応え、どんな仕事をしているのか。豊富なプロジェクト事例とそこで働くさまざまな人物を紹介しながら、分かりやすくまとた好書である。SIとは、一言でいえば、情報システムの開発・運営を通じて、IT社会が求めるさまざまな問題や課題を解決する「課題解決のプロフェッショナル集団」だと思っている。SIが持っている課題解決のプロフェッショナル能力を本書は「SI力」というわかりやすい言葉で表現している。
SI力というと、どうしても最先端の技術力が注目される。しかし、本書のすぐれた点は、真の「SI力」は技術力よりも、それを使いこなす「組織力と人間力(人材力)」にこそ秘密あることを、NTTデ−タのさまざまなプロジェクト事例を通じて明確にしたことである。いかに最先端の技術力があっても、それを企業や社会が求める問題・課題解決に生かすことができなければ意味がない。それを生かせるかどうかはひとえに、SI企業の持つ組織力と人間力にかかっている。SI企業の底力とは、IT社会が求める問題・課題解決に向けて、持てる力を集中して発揮できるか、まさに「技術力×組織力×人間力(人材力)」にある。それらの三位一体の力こそ、「SI力」であることを本書は解き明かしている。
Information & Communications in Japan〈2008〉
(情報通信総合研究所 2008年03月)
Open Universe―2025年の未来研究 「オープンシステム」の次に来るもの
玉地 康雄 (日経BP社 2008年03月)
新・情報化社会対話集〈6〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2008年02月)
経営情報技術とイノベーション 知的財産権で繁栄する国家とそれを拒絶するネット社会 (mag2libro)
村山 博 (パレード 2008年01月31日)
「通信と放送の融合」のこれから コンテンツ本位の時代を迎えて法制度が変わる
中村 伊知哉 (翔泳社 2008年01月24日)
コンテンツ法制改革としての「通信と放送の融合」 (Kanaさん 2008-04-12)
これは,「通信と放送の融合」に関する本というよりは,コンテンツ政策に関する本である.日本特有のポップカルチャーがうみだすコンテンツに目をむけ,それをいかすコンテンツ政策を提言している.通信と放送との区分は日本特有の法制からくるものである.イギリスのコンテンツ配信事業者からは「伝送方式で制度の適用が異なり,著作権処理の扱いも異なる,という日本の事情が一笑に付された」(p. 192) という.つまり,「通信と放送の融合」というのは技術的な課題ではなくて,こういう法制をあるべきすがたになおしていくことだということだろう.
熱い学者魂 (nikataroさん 2008-04-07)
正直なところ第1章は「エッセイ集」なので軽く読み進み、第2集は「データ集」だから必要なところを重点的に。第3章は、あまり類を見ないほど熱い語り!最後の第4章はちょっと散漫な印象・・・。お急ぎの方は、第3章から取り急ぎ読むことをお勧めします。役人、学者らしからぬ熱い語り口は感動的!法制度、行政制度など裏面史的な記録としても貴重です。
傍観者としての評論や学術書とは一線を画す視点 (クマさん 2008-04-01)
情報通信法やデジタル著作権、コンテンツ取引市場、デジタルサイネージ、子どものデジタル教育など、いま日本が取り組むべき課題と対策が幅広く論じられている。それらはどれも、日本が迎えるデジタル社会への期待感や、世界ビジネスに乗り遅れた産業界への叱咤激励と合わさって、筆者自らがプロジェクトとして汗を流しているものばかりだ。この点で本書は、傍観者としての評論や学術書とは一線を画する。しかも、それを筆者の身上である「ポップ」や「パンク」のテイストで描いているところがユニークだ。途中、堅苦しいところもあるが、全体にスッキリと読める。情報通信、コンテンツ分野の将来を考えるにあたって、必読の書のひとつに数えることができるだろう。
いろんな顔が満載 (かおたんさん 2008-03-21)
筆者の中村氏は、ロックバンドのプロデューサー、通信・放送行政の官僚、
MITメディアラボの客員教授など、不思議な経歴をもち、テレビや雑誌にも顔
を出す。メディアやコンテンツ、行政や学界といった多彩な現場経験からしぼ
り出されたエキスが本書である。通信と放送の融合は、ずいぶん昔から耳にす
る言葉であったが、それをライフワークとして追いかけてきた筆者が全体像を
まとめて提示した。
個人的には第1章とあとがきが、筆者らしい(たぶん)感じがするが、現状を理解する
上でも教科書的な内容になっていると思う。
表紙のイラストもかわいい。
この本を買うより、無料の報告書を読んだ方が・・・ (XPさん 2008-03-20)
マルチな人だ。
章によって、印象が違う。第一章はポップカルチャーの人、第二章は研究者、第三章は元官僚で審議会の委員、第四章は大学の仕掛け人。
これのどれによるかで、文体まで変わる。特に、第一章は極端に短文。第三章は役人的。
最近テレビにちょくちょく出ているようだが、本の表紙に顔写真が出るというのも、売り出し中な感じがしました。
総務省が検討中の情報通信法制がわかるというが、その記述はごく一部。そこに関心があるんだったら、この本を買うより、総務省のサイトを見て、研究会の報告書を無料でダウンロードして読む方がずっとよいでしょう。税金使って作っているんだから、ただなんだから。http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/tsushin_houseikikaku/index.html
政策論としては、ポップコンテンツが重要ですよと言っているにしか見えない。産業論としては、コンテンツ産業は衰退産業でしょう(どんどん無料化しますよ)。
ウェブ国産力―日の丸ITが世界を制す (アスキー新書 047)
佐々木 俊尚 (アスキー 2008年01月10日)
国産ソフトウェアについて (ニャンゴロさん 2008-04-05)
コアな技術としてハードウェアとソフトウェア。
CPU技術にOS技術。
それに昨今では検索技術が重要なものとして本書ではその中心を解説。
日本国産の技術がどこまで食い込んでいくか。
日本が持っている技術について、触れながら今度の展開についてが取りまとめられた一冊。
加速する移ろい (mikeexpoさん 2008-04-02)
著者は巻末のあとがきで、IBMもマイクロソフトも思いの他、凋落は早かった。グーグルもしかり、との説を展開している。
そういった中で、国産ITが覇権を握る可能性があるのだというのが本書の主張だ。
ウエッブの世は、ますます加速してるのだから、その移ろいもますます速くなることだろう。
さて、どういう未来が待ち受けるのか、楽しみにして待つことにしよう。
PC98の時代がくるかもしれません (河岸宏和さん 2008-02-15)
Z-80の時代からパソコンと仲よくしている私は、マイクロソフト一色の今の時
代はおかしいと感じています。ワープロソフトはむかしから一太郎を使っていま
すが、ほかのソフトは、ファイルを他の方とやりとりする都合上、ついマイクロ
ソフト社製を使用してしまいます。
もちろんパソコンのプロフェッサーはマイクロソフト社製です。
インターネットの検索エンジンもグーグルを使っていますので、ここで日本の
技術者は携帯電話のリナックスのように日本の技術で世界を制覇してもらい
たいものです。
パソコンがすべてアメリカの技術に頼ることなく国産でなにかできないか考
えてしまう一冊です。
1まわり深く掘り下げた国産IT技術の分析 (鷺宮次郎さん 2008-01-19)
日本で開発が進められている有望なウェブ技術について、
関係者へのインタビューと著者の分析を織り交ぜながら
紹介している。紹介されている技術は、
2ch周辺から出発した検索エンジンや、
ケータイを前提としたライフログ(生活全体の記録)の活用、
ブログ解析、P2Pなど。
こうした技術が本当に有望だという確信を私は持てなかった。
しかし、ウェブ技術の歴史をさかのぼったり
日本の現状の特殊性を考察したりしてこうした技術の
意義や将来性を述べる本書の記述には、学ぶべき部分が大きかった。
また、ITに関連する行政も変わりつつあることも本書で
知ることができた。
本書のタイトルのように「国産」を強調されると、時代遅れで偏狭な自前主義や、
今までのさまざまな失敗例(本書にも出てくるシグマプロジェクトなど)
が連想され、あまり前向きにはなれない気がしていた。
だが本書では、そうした考えをさらに1まわり深く掘り下げてから、
改めて「国産」技術の意義や将来性を論じている。
情報環境メディア論
北原 宗律 (ふくろう出版 2007年12月28日)
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
梅田 望夫 (筑摩書房 2007年11月06日)
没頭が勝敗を決める時代をサバイブするために (ryan5500さん 2009-10-12)
どんな業界も学習リソースが共有され,勝ち負けは対象へ没頭する程度により決まる時代となりつつある.
そんな時代を生き残るために,誰よりも没頭できる好きなことを見つける努力をせよと助言している.
さらに,著者が実践した好きを見つける方法であるロールモデル思考法を紹介している.
これまで,好きなことでなくとも目の前にあるものに情熱を注ぐ,ということが重視されてきた.
それができず,これまで苦しい思いをしてきた人に生きやすい世の中になるだろう.
さらに,そんな世の中を渡るにあたり,好きを見つける方法を紹介した点が,この本の大きな価値だと思う.
変化する時代にあって,旧来の考えに迎合することなく,新しい生き方を切り開く勇気と指針を示す一冊.
本当に好きなこと・・・ (魯談サーリーさん 2009-10-02)
今の人生を模索している私にとって、この本は後押ししてくれる心強い教科書。
ウェブを介して、新しい時代が徐々に日本社会にも浸透し始めてきた今日、
どれくらいの日本人が旧来の和製個性観や自由観を捨てきれるのだろうか、
本物の自由や個性を受け入れて自主独立精神で生き抜いていけるのだろうか。
誰しもが抱く疑問に対して、梅田氏はここで新しい時代の生き方を提唱している。
大切なのは、自分が本当に好きな事を探すための努力して、好きな事を愛し続けて自分を精一杯鍛え上げること。
自分を信じて、好きを貫くこと。これがこれからの時代に求められる生き方であり、人生を豊かにする働き方。
私は梅田氏の解析意見に95%共感できた。「高速道路」でも「けものみち」でも、どちらの道を選んでも良いと思う。
これからの人生に不安が少しでもある人に大いにお勧めできる一冊。
WEB時代から学ぶには (kaizenさん 2009-09-19)
WEB時代で学ぶには、英語をどれだけ使うかが鍵だと思っています。
仕事上、英語で得られる情報で、日本語で得らるものは10分の1もありません。
英語は、今後、10年間はWEBの世界を支配し続けることが予想できます。
漢字が、WEBの世界で重要な役割を果たすためには、日本政府と日本の人達がどれだけ漢字の情報をWEBに掲載することに力を注ぐかだと思われます。
10年間努力すれば、その10年後には撒いた種が実るかもしれません。
オープンソースの世界で15年くらい働いています。
同じソースを10年以上改良し続けないと、商売にはなりません。
10年続けていると、土台が変わって、まったく無価値になってしまうこともあります。
博打かもしれません。
本書の表面だけ読んでいっても、勉強にならないことだけは分かるかもしれません。
どうやって裏を読むかは、経験か洞察力かのいずれかに頼ることになるのでしょう。
これからを考えさせられる1冊 (kirin_remonさん 2009-08-31)
今自分がどんな時代を生きているか。
そんなことは全然考えたこともなかったんですが、この本を読んでいかに今が、コンピュータという分野で節目を迎えているか、ひしひしと感じさせられました。
これからどうなってくのか、不確かなことばかりのこの世の中をどう生きていくか。
確かに今はコンピュータのおかげで、ほしい知識がすぐに手に入るようになった。
専門知識でも簡単に学ぶことが出来る。
勉強のための高速道路は確実に出来上がっている。
でも結局は、それを有効活用するもしないも 、けものみちを選ぶも、高く険しい道を選ぶも、すべては自分次第なのだ。
ただ、そういう選択肢があるということは知っておいて損はない。
コンピュータのおかげで、道はたくさんできたということ。
新しい道を作ることもできるようになったこと。
それを教えてくれたかなと思います。
中途半端な信念をやる気に変える一冊 (ledさん 2009-08-08)
本書の中でインターネット上の情報を駆使して学習して行く事を「学習の高速道路」
(プロ騎士の羽生氏が著者の梅田氏との対談で使った言葉)
と例えており、その先にある自身の成長スピードが弱まるラインを「大渋滞」と書いていますが
今まさに大渋滞に向いつつある自分と再度向き合うきっかけを作ってくれたのが本書です。
「高速道路」のおかげで学習はスムーズに進み、同年代の中(あくまで自分の周りだけ)では、中の上位には入れてるのではないかなぁと思っているのですが、
トップに行き着けない悔しさと、やはりネット上の同じ分野に居る方々に埋もれてしまっている自分に不安感を日々感じていましたが、
何も行動を起こせないでいました。
本書はそんな私に二つのアイデアをくれました。
「高く険しい道を進む事」ー>渋滞をこえる
「けものみちを進む事」ー>高速道路をおりて、手探りで進む
どちらも頭の深い所では理解していた事かもしれませんが、
他人の書いた文章として頭に入る事でやる気が湧いてきます。
同時に考えさせられるので、その後の行動が決めやすくなるはずです。
なので、「信念はあるつもりだけど、何となく行き詰まっちゃった人」
におすすめの一冊です。
新・情報化社会対話集〈5〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2007年11月)
ネット君臨
毎日新聞取材班 (毎日新聞社 2007年10月20日)
マッチポンプ・・・ (きんぐ研究会さん 2009-04-28)
毎日新聞がインターネットの世界を取材した物です。
様々な情報や性犯罪にかかわるものまで取り上げていますが
そのような有害な情報を毎日新聞自体が垂れ流してきたこと
がわかった今となってはその意見も説得力をもちません。
マッチポンプとして、新聞に少しでもライバルになりそうな
ものを意図的にあやまった情報を流して、それを自らたたいて
いるのでは・・・。猛省を求めます。
記念碑的な書籍 (正直・ひとことさん 2009-02-04)
まさに「二重基準の権化」を自ら証明する素晴らしい出来。
象徴的に感じた部分を少し引用してみよう(第一章失われていくものP33より)。
−ネットでは誤った情報が一人歩きすることも多く、個人への根拠の無い
誹謗中傷があっという間に広まってしまう。
※対談相手の2ちゃんねる管理人(取材当時)に対する毎日新聞取材班の問い
上記のような認識と、毎日新聞社が9年間(!)の長きにわたってネット上から
英語で全世界に垂れ流した変態記事の数々……これはいったいどう整合するのか
理解不能である。
(ネット発信体制が整う以前は紙媒体でも発信していたというのだから
同社の変態的な情熱は凄まじい。)
同著では児ポ法の必要性を説きネットの影を追及しているが、
昨年発覚した変態報道事件とその後の対応は、もはや嘲笑するしかない。
「説得力」という日本語をご存知か?
こうした責任能力ゼロの私企業が唱える規制とは、なんぞや。
それを推進している面々の不気味さよ。
読者は同社がネット上で「見えない敵」を設定した体質をはっきりと
把握できるはずだ。
日本の新聞社が、日本人(特に女性)を貶めることを商売にしていた。
女性の人権問題に敏感な著名人や諸団体はなぜ騒がないのか?
そしてそれを問題視するどころかほぼ黙殺した既存メディア。
それに比較するに特定国への異常な配慮と礼賛。
現在の日本の言論世界がいかに狂っているかがよくわかる流れであった。
「失われたもの」はあまりに多いが、その一方で既存メディアの
断末魔を確かに聞いた。
ネットの恐怖 (CCXCIさん 2008-11-09)
確かに、ネットに書いたことは消えませんからね。
ブログ炎上などの事例をみると分かると思います。
毎日新聞さんは捏造記事(「日本の看護師は仕事中にアダルトグッズを陰部に差し込み、自慰を行っている」「日本の母親は子供の陰茎を舐める」「ファストフードは女子高生を性行為依存症へおとしいれる」など)を海外へ向けて発信していましたよね?(ちなみに、訂正記事はありません。)
それも毎日新聞さんが敵対視する「2ちゃんねる掲示板」が生まれる前から。
これは「ネットのせい」なんでしょうか?毎日さん。
嘘、大げさ、紛らわしい (たこやき21さん 2008-08-29)
とにかく、不正確、大げさな内容が多い。
まず、「ネットの影」といいつつ、そのネットが根本的な問題ではないものがいくつかある。
70頁からは、富山県旧山田村で「電脳村」を目指してインフラ整備をしたが殆ど利用されなかった、というものがある。これは、単なる行政の見込み違い、であって、ネットだからの問題ではない。他にも、「IT戦略」を進めた大学教授が、関連する企業の未公開株を持っていた、なんていうのも、別にネットが云々というような問題ではない。
また、114頁では、「ネットいじめ」での自殺が綴られる。これはネットが関係しているのは確かである。しかし、ネットがなければ「いじめ」がなくなるわけではに。ネットいじめのリスクを理解する必要は認めても、ネットだけの問題、として扱うのは問題を見誤ることに繋がりかねない。
そして、「ネットそのものの特性」についての部分は、さらに問題が多い。
そもそも「匿名」という言葉を連呼しているわけだが、厳密に言えば「匿名」ではない。技術などがあれば、掲示板の書き込み主などは特定することができる。
「募金サイト」への抗議であるとかは、その背景にある「募金詐欺」の存在も考察すべきだし、「児童ポルノ」などにしても、「海外と同様に単純所持を規制しろ」と言いながら、性犯罪の状況、また、「ポルノ」の規定の違い(厳密な定義のある海外と、日本の曖昧な定義では大きく意味が異なる)や、その負の側面(厳密な定義のある海外ですら、単純所持の「冤罪」で社会的に抹殺されて自殺に追い込まれる、などの弊害が起きている)を示さず、アグネス・チャン氏の「わいせつなアニメも子供への性的関心をかき立てる」という児童ポルノ法の趣旨すら理解していない妄言を挙げるのは、稚拙なプロパガンダとしか言いようがない。
負の側面を知るのは大事である。しかし、本書のような不正確で大げさな内容を連呼するのは全く支持できない。
一言でいって恥知らず新聞ですね (大淀産科医療破壊者の某新聞社さん 2008-08-26)
昨今の毎日ヘンタイ記事事件を知るに及び、如何にこの会社組織が腐臭を放っているかが分かった。
内部が腐っているにも拘わらず、そのような内部の者が書く内容をどうして信じられようか?
仮想世界で暮らす法 (ブルーバックス)
内山 幸樹 (講談社 2007年10月19日)
二の舞にならないように (kaizenさん 2009-09-13)
仮想世界で暮らしている人のつぶやきのようなもののような気がしました。
ネットワークに関する技術で成功すると、マスメディアの取り巻きが増える。
ネットとマスメディアという2つの仮想世界に入り込むと、2度と帰ってこない人もいる。
本書を読んで、仮想世界に入り込まないようにご注意申し上げたい。
仮想世界はあくまで仮想で、現金収入があっても、それを現実だと思わないことをお勧めしたい。
決して本書を読んで、仮想世界に入り浸らないようにお願いします。
ITの世界観 (ktuaさん 2009-01-14)
「Web2.0ってよく聞くけど、いったいなんなんだかよくわかんない」という人でも、気軽に読めるIT解説本。
個々の問題に深く立ち入るわけではありませんが、全体の趨勢を理解するのに役立つと思います。
全体のページ数も少なめで、短時間で読了することができるでしょう。
本書のよいところは、ネットと関連して近未来観や脳の話などにも話が及ぶところだと思います。
便利さと引き換えの個人のプライバシーなど、このあたりは哲学的問題も孕んでおり、一考の価値があるものです。
特に脳科学者である池谷さんとの対談で語られる話には、読みながら「ううむ」と考え込んでしまうかもしれません。
IT世界がつくる未来、このへんのことを考えると、一抹の怖さも感じます。
つまり本書は、ITの情勢を知る入門書であると同時に、ITの世界観を覗き見ることができる本だと言えるのではないでしょうか。
初版から2年以上たち、今となってはやや古い情報の箇所もありますが、オススメできる本です。
最新IT解説本 (たこたこ屋さん 2008-05-17)
たしかに新しいITトレンドを持ち上げすぎという印象はある。しかしこういうIT推進派の人たちがいなければ新しいサービスを試行することもできないので、がんばってほしいと思う。各種ITシステムのメディア特性の分析、一般にはまだ普及していない最新情報の俯瞰など読めば知らないようなことがたくさん載っています。
Webの現状と今後を考える良い入門書でしょうか。。 (lemonerikaさん 2008-03-19)
オンラインゲーム、動画サイト、セカンドライフ等を取り上げ、
どのようなものか、なぜ受けているのか、
今後どこに向かうのか、などを説明した本です。
また、広告、テレビ、我々の生活に、Web2.0的なものが、
どうように影響してきたか、今後どうなるか、、についても、
同時に分析されています。
技術的な説明は、ほとんどなく、読みやすい本です。
この関係の本を読んでいれば、どこかで聞いた話が多いか、と思います。
広く浅く紹介してある感じで、現状を整理し、今後のWebを考える
良い入門書といった感じでした。
今後に関しては、少しSFチックな点もあり、読んでいて楽しい本でした。
「仮想世界」というよりも「空想世界」 (XPさん 2008-02-25)
後付けの批判になりますが、セカンドライフを礼賛している
あたりで「仮想世界」というよりも「空想世界」を描いていること
がよく分かります。
どこか詰めが甘いんでしょうね。この筆者は。デジタル信者に
ありがちな、デジタル教に酔っているような気がしました。
ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書)
佐々木俊尚 (文藝春秋 2007年10月19日)
完結論点20!! (魯談サーリーさん 2009-10-02)
この本は20の論点に絞り、インターネットだけではなくテレビ新聞などの媒体にも焦点をあて、
明確にネット業界を分析しています。読みやすかったです。
(2007年に発行された本なので、現在と内容には少し違いがあるかもしれないけれど。)
「日本のネット業界はシリコンバレーのネット企業に食べられてしまうかもしれない。」
これが最も強く抱いた感想でした。
データベースの規模と構造の両立がウェブ2.0で収益を上げるためにいかに重要な方法かを理解することができました。
ニコ動で実施されている動画コンテンツを収益化するシステムに非常に感心。そしてチームラボの「現在」が気になります。
またこの本では動画に関する著作権にも触れられています。
米国と比較することで日本の著作権がいかに複雑で、コンテンツ商売にとって足を引っ張る存在であるかを理解することができました。日本のテレビ業界もコンテナーとコンテンツを徐々に切り離し、インターネットと協調路線を選ばないといけない時期を迎えたと思いました。
とにかくこの本は、今ある収益モデルをウェブ2.0と融合する必要があると強く教えられた1冊でした。おススメです。
本当に未来図か (kaizenさん 2009-09-19)
儲ける方法の話 (倒錯委員長さん 2008-11-10)
本書のタイトルは『ネット未来地図―ポスト・グーグル時代20の論点』。
大仰なタイトルであるが、読むと1ページ目から金の話である。
最近は「マネタイズ」とかっちょいい横文字になっているらしいが、要は金の話なのである。
本書はWeb2.0世界の、とりわけグーグル以後(「本当にグーグル以後なのか?」はおいといて)を占う20の論点が論じられる。
論点が20個あるということはすなわち、20通りの儲け方について書かれてあるということであり、
この本書のタイトルの「未来」とはすなわち「次のビジネスモデル」ぐらいに受け取っておいた方がいいだろう。
冒頭から、何度も「金の話」ということを強調していてしつこいぞと思われたかもしれないが、私自身タイトルだけ見て読んでみたら面食らってしまった。
金儲けに限定しない普通のウェブ関連の本だと思ったら間違われると思うので、しつこく書いた。
ネット世界のスピードの速さに驚愕 (ぷりうすさん 2008-10-13)
「グーグルやアマゾンに支配されないで、ウェブ2.0で儲ける方法って?」
ネットビジネスの「マネタイズ」の試みを中心に、最新動向を20の視点から俯瞰する。
グーグルが切り開いた「無料経済」での収益モデルにより、既存メディアが存亡の危機に瀕していることや、ロングテールの塵である個人が「無料経済」の中で収益を上げるための試みなど興味深い事例が紹介されている。
未だ、グーグルモデルを超えるビジネスモデルは登場していない、というのが正直なところだと思うが、極端にイノベーションの速い業界のこと、来年にはまた違った状況になっていることも十分に考えられる。
本書が書かれた07年秋にブームとなっていた「セカンドライフ」についても、「バブルである」と冷静な判断を下している。1年もたたないうちに、事実そのとおりになり、著者の視点の正しさがうかがえる。
気がつけば、一転しているネットを取り巻くビジネス環境。少しでもついていくために、押さえておきたい視点が網羅された一冊。
佐々木さんは本当にネット業界をよく勉強しています (緑禅さん 2008-04-29)
あらためて佐々木さんはネット業界を広く深く勉強していらっしゃるという事実を強く認識させられました。自分もこの業界のど真ん中に身を置いて、技術やサービスの移り変わりを目の当たりにしているのですが、佐々木さんは、今、この日本で起こっているWeb2.0と言われるものの本質、あるいは2-3年先の新しいサービスの萌芽を本著のなかで見事に描き出していると思います。
もちろん20ものテーマがあるわけですので、それぞれのテーマの内容は掘り下げたものではありませんが、今と近未来のネット業界の本質について知りたい方にとっては必読の書だと思います。お金を払って読む価値ありだと思います。
情報社会の倫理と法―41のケースで学ぶ
リチャード A.スピネロ (エヌティティ出版 2007年10月05日)
インターネット社会を生きるための情報倫理〈2008〉 (情報books plus!)
情報教育学研究会(IEC)情報倫理教育研究グループ (実教出版 2007年10月)
情報メディア社会へのアクセス
加藤 慶、松下 慶太 (八月書館 2007年10月)
大衆化するIT消費
野村総合研究所消費者マーケティング研究チーム (東洋経済新報社 2007年10月)
ブロードバンドが変えた日本人の消費 (かんおおやまさん 2008-01-17)
野村総合研究所が毎年行っているという
「NRI生活者1万人アンケート調査」をもとに
日本人の消費スタイルの変化を追った1冊。
現在の日本人の消費スタイルを
「アラート消費」「ロングテール消費」「テイスティング消費」
「オーダーメード消費」「一点豪華消費」「使い回し消費」
「マルチウィンドウ消費」「スパイク消費」「スカイロケット消費」
「自己責任消費」
の10に分類し命名している。この分類がけっこうよくできていて、
ITによって大きく変わった消費スタイルの理解に役立つ。
もう少し、データを詳しく出してほしかったが、これは本業のネタなのだろう。
ネットワーク市場における技術と競争のインターフェイス
(有斐閣 2007年09月06日)
オープンソースの逆襲
吉田 智子 (出版文化社 2007年09月01日)
オープンソースが身近に感じられた (zzrさん 2007-10-03)
表紙のペンギンにひかれて、ついつい手に取り、
オープンソースのことは、ほとんど知らなかったのですが、
ネットには興味があったので、思わず買ってしまいました。
半信半疑でしたが、結構楽しめました。
いつも普通に使っているインターネットやパソコン、
携帯など、私たちの身近なところで、
オープンソースが使われていることを知って、
ちょっとビックリです。
ネットがどのように発展してきて、今何が起こっていて、
これからどんな風になっていくか、とてもよくわかりました。
それぞれの章の最後には、イラスト付きで、
ラーメン屋さんの話が収録されていて、
これを読んだだけで、ネット社会のことが
わかったような気になりました。
コンテンツ学 (SEKAISHISO SEMINAR)
(世界思想社 2007年09月)
概説的に広い守備範囲 (nikataroさん 2008-03-11)
テーマは「コンテンツとは何か?」。全15章で多角的に説明してくれる。ただし、執筆者が章ごとに分担されているので、ページが進むごとに徐々に「コンテンツ」の定義が広がっていき逆に統一感を欠く印象も。また、アナログとデジタルを比較するために敢えて印刷工程やフィルム編集、ビデオ編集などの説明もあるが、これはやはり今さら不要では?全体としては、専門用語を極力さけて、わかりやすい記述を優先しているのでコンパクトな「概論入門書」としてたいへん読みやすかった。
コンテンツについてあらゆる視点で書かれている!! (ハニーペイストさん 2008-01-27)
コンテンツの定義、制作技法、著作権やメディア、諸外国の政策を比較、社会・地域への波及効果など、各方面からの視点を一通り網羅されている本である。これまで出てきたコンテンツの会計や投資についての本比べて、広く書かれている。
コンテンツ制作を学術的に考察 (LAS BEGAさん 2007-09-25)
テクニック本などが主流の中、学術的に執筆されている部分が非常に良かった。ただ、技術的な部分は、文系の私には理解が難しい部分もあったので、この点がやや難。
賢者のデジタル
山根一眞 (マガジンハウス 2007年08月23日)
デジタルガジェット好きにお勧め。使える技が見つかります。 (くりぴょんさん 2008-05-11)
○読み始めたきっかけ
日経新聞の週末のコラムを愛読しており、10年間の集大成が本になったと知って
早速購入しました。ライフハックにつながるデジタルガジェットは大好きで参考に
なる内容がありました(ディープ過ぎる部分はついていけませんでしたが...)。
○心に残る言葉
p.55ウェブの検索サイトで、キーワードに「とは」と付ける事によって、説明文
がすぐに出てくる確率が高い。
→最近は何か分からないことがあるとグーグルで調べる癖がついています。ただ、
キーワードだけだとすぐに目的のサイトにたどり着けないことが多く、この方法
を試してみたいと思います。
p.129急な歯痛も携帯予約で安心。携帯で歯医者さんの予約ができるサイトが紹
介されていました。「ぱぱぱネット」でグーグルで検索してみてください。
→上海に在住しており、日本に一時帰国のときは地元の歯医者に通っていました。
ただ、時間がない出張などは都内の歯医者に行きたいのですが、検索できるサイ
トがないかなと思っていたので、次回試してみたいと思います。
p.307アナログ音デジタル化の裏技
カセットテープの音源をMP3にする方が書かれています。方法は簡単。ICレコー
ダを用意して、デッキのイヤホン端子とICレコーダのマイクを「8オームの抵抗入
りステレオケーブル」でつなげて、録音するだけ。私も高校・大学時代に
「My favorite songs」と題して当時のヒットソングをレンタルCD屋(なつかしい!)
で借りてきてテープにダビングしてお気に入りのテープを作っていました。’96から
2000年まであります。時々テープで聞きますが、今度このケーブルを買ってきて、
録音してデジタル化したいと思います。これで、保存と出先で効くことができます。
○どんな人に読んでもらいたいか。
ちょっと生活が便利になるデジタルものが好きな人にお勧め。全部取り揃えるのは
無理ですが、その中から琴線に触れたものを買って使ってみては?
デジタル技術利用の定点観測 (nyさん 2007-10-16)
技術革新のスピードが最も早い分野のひとつであるデジタル技術の分野を
切ったエッセイ集。1997年くらいから新聞に掲載されたコラムを集め、
さらに2007年時点でその内容についてコメントを加筆している。
文筆業をなりわいとする著者の仕事術を、パソコン、周辺機器、ネット
ワーク、携帯電話、デジタルカメラ、ICレコーダーなどといったツール、
あるいはその活用術など、ヘビーユーザー(≒オタク)らしいこだわりで
書かれている。技術やサービスの発展を「そうだったそうだった」と共有
するもよし、技術の定点観測のなかから、今後の行く末を想像しビジネス
のヒントを得るもよし…。
山根一眞さんと聞けば反応できる人なら、1300円を投じる価値は十
分にあると思えます。
山根一眞さんからいろいろな事を教わった、日経のコラム集です! (生涯勉強。さん 2007-09-10)
日経を半ば強制的に取らなければいけないある固い会社勤務の時代、僕は基本的に経済のコラムなどが嫌いでした。
何故かというとこれは今の僕自身のスタンスにも通じるものがあるのですが「売れているもの、消費者が必要としているもの、これは自分自身で足で歩いて実際に売れ方を見て来ないと絶対に分からないし、足繁く歩いて歩いて本当に必要とされている消費財が初めて分かる」、それがある時点から分かったからです。ですから、歩いていないのに・また実際に使いこなしていないのに「書きまくっている記者の方々の記事が嫌い」だった、こういう訳です。
さて、山根一眞さん。日経の土曜版にずっと掲載されてきている「デジタルに関するコラム=デジタルスパイス」ですが、ここから学んだ事柄は非常に多いです!
ここには掲載されていないのですが、僕の記憶では…初代 i Pod が発売された時に、これをいち早く評価しつつ、「今後の活用内容には非常に大きなモノがある」と言った事柄をお書きになっていたのが確か、山根さんのこのコラムでした。
初代 i Pod から保有している僕としては、今回の「i Pod touch 」についてもいろいろな感慨と意見があります。
しかし山根さんのようなノンフィクション作家がずっと続けてこられたこのコラムの中身を読んでいますと、「うん、共有出来る考えの方がいて、また最近は…Macがメジャーになって…嬉しいなあ。(笑)」という「疑似友人感覚」を正に持ってしまう、そういう温かみが山根さんのコラムには感じる事が出来ます。
是非、日経で一読を!そして、本著でデジタルの10年間の流れを感じ取って下さい。お薦めです。
デジタル (pharedebaleineさん 2007-08-31)
よくいえばデジタルを使いこなすジャーナリスト、俗っぽく言えば、デジタルガジェットオタク。
主に科学技術をテーマに記事を書く著者にとってはデジタルをツールとして有効に使うことが重要であるのはわかりますが、この人の場合デジタルを使うのが目的になっちゃってるんじゃないの?と突っ込みたくなるような記事もチラホラ。衛星携帯電話を使えば確かに映像をその場から送れるが、リアルタイムで見る必然性のある映像かというと。。。。
1997年から日本経済新聞に連載のコラムを単行本化。ネタの古臭さを「2007年の事情」としてその後どうなったか、のエピソードでカバーしているのは工夫が見られていいと思います。もちろん10年前の記事をそのまま読みたいという奇特な人はいないとは思いますが。。。。
リンク格差社会 ~ウェブ新時代の勝ち組と負け組の条件~ (マイコミ新書)
江下 雅之 (毎日コミュニケーションズ 2007年08月10日)
ビジネスマン向け良書 (300冊書評した男さん 2008-01-10)
ITに無関係でも、ビジネスマンなら読んでおきたい。堅苦しさがないので、すんなり読めるでしょう。「WEB2.0」のバカ騒ぎの中で忘れられていた重要なことを詳しく解説しています。読んでおけばトクするはずです。
いろんなことが書いてある (もりさん 2007-09-29)
専門用語とか聞きなれない英語とかが出てきて、
読みにくかったというのが感想です。
いろんなことが書いてありますが、
読んだ結果、あまり頭の中に残ったものはありませんでした。
ネットワーク科学を分かりやすく学べる本 (読書する主婦さん 2007-09-05)
この本と増田直紀著『私たちはどうつながっているか』(中公新書)を同時購入。増田氏の本がややアカデミックな内容のなのに対し、こちらは、サラリーマンなどの読者層を対象としているせいか、具体的な事例も多くたいへん読みやすい。ネットワーク科学初心者で、増田氏の本を読んでも良く分からないという人には、両方あわせ読むことをお勧めする。普段、我々が無意識に行っているネットワーキングを科学してみるとこうなっているのか、という「コロンブスの卵」的な発見もあり、同時に、スケールフリーなインターネット社会、で、どうつながっていくのか、ということを考える上でも非常に参考になる。
情報環境論集―東浩紀コレクションS (講談社BOX)
東 浩紀 (講談社 2007年08月02日)
時代によって変遷していく「成長」のカタチ (カナンさん 2008-09-29)
◆「規律訓練型権力」(ミッシェル・フーコー)
従来、義務教育は、知識や技能の伝達というより、
教師の視線を内面化していくことが目的だった。
要するに、自己監視ができる主体が要請されていた。
近代社会の市民としては、国家に抑圧される受動的な存在ではなく、国家に
奉仕するように規律訓練された能動的な存在でなくてはならなかったからである。
しかし現在では、多様な市民をひとつの行動様式へと動機づけ、
監視の視線を内面化させる規律訓練がうまく機能しなくなっている。
◆「象徴的同一化」(ラカン)
イメージの現前性とシンボルの不在性、知覚される仮象(見える現実)と
知覚されない本質(見えない観念)を弁証法的に往還することで、言い換えれば、
知覚される経験的現実を知覚されない超越論的観念によって乗り越えることで
近代的主体になるとされた。この過程は、精神分析の術語で「象徴界への参入」
と呼ばれている。
◆「象徴的同一化の想像的シミュレーション」(東浩紀)
ポストモダンの記号的な環境においては、イメージの現前性とシンボルの不在性の
あいだを往復するのではなく、目の前の新たな記号、シミュラークルそのものに
宿る現前性(現実)と不在性(虚構)の極のあいだを往復する。
「このCGが虚構であることはよくわかっているが、それでも……/現実だと
信じる」――これが「シミュラークルの論理」であり、それは象徴的同一化
とまったく異なった記号操作でありながら、主体のなかには同じ「あえて」の
態度を作りあげる。
情報文化社会の到来―東京情報大学情報文化学科創立10周年記念論集
(東京情報大学総合情報学部情報文化学科 2007年08月)
人を動かす情報術 (ちくま新書)
春木 良且 (筑摩書房 2007年08月)
ノウハウ本ではありません (vatmideoさん 2007-10-06)
タイトルから判断してノウハウ本と思いながら読み始めました。しかし内容は「情報」と一括りにいっても、いろいろな構成要素からなり、しかもそれを判断する人間の感覚や脳はかなりいい加減なものであることでした。
東横インや雪印の報道などを事例に、個人的には考えたこともなかったメディアと情報の関わりを分析しています。またインターネットというメディアの現時点での分析も、なるほどと頷けるものがありました。
理屈をコネすぎる傾向がありますが、ユニークな視点からの意見もあり、ためになる本といえるでしょう。
情報化社会を解き明かす、「情報現象」と「情報武装」 (歯職人さん 2007-09-28)
IT社会の到来、「Web2.0」と情報技術の進歩と普及が社会を変える契機になるような錯覚に陥りがちな昨今であるが、本書は最近の著名な事件・事故を例にとりながら、情報にまつわる誤解を解明する。
ややもすれば、情報により多く接し理解しているつもりの人間が、情報の単なる受け手であり、情報という力の対象でしかない現実、情報の作り手の側から見た対象でしかない現実が、著者の情報理論によって解き明かされる。
貴方自身が、正しい意思決定を行うために、情報を使うための技術を知る入り口となる一冊になると思います。
「情報」は、ちょっと難しいものなのだろう (よわたりさん 2007-09-27)
1)ここ数年の間に、世間で有名になった事件、森永乳業の食中毒事件時の社長会見、東横インのハートビル法脱法事件時の社長会見、JR西日本の福知山線事故時の会見、その他古典的事例、などの具体例を、旧来の理論、筆者の新論で、分析しつつ、「情報」と「メディア」の特質の説明がされている。新書本らしく、面白おかしく、まとめられているので、読みやすい本である。「情報」と「メディア」に関心のある人には、必読の本である。2)ただし、非常に読みやすい本である反面、私には、理解できない部分が、かなりあり、難しいと感じた。これは、「情報」というテーマ自身がそういう難しいものなのかもしれないし、私の理解力が劣るからかもしれない。3)難しく感じる要因の一つとして、論の空転、或いは、結論がない、という本書の構成が原因かもしれない。章・節の最初に問題点を提議してあるのに、その章・節の中に、結論がないことが、何ケ所もあった(数度、読み返しても結論を見つけられなかった。私の未熟さが原因かもしれないが)ので、理解しにくかったのではないか。
良い。マーケやIR・PRのプロ向け。新書の割りに読み込みに本腰が要るが。 (メディアウォッチャーさん 2007-09-02)
新書にしては少々アカデミックで読むのに少し時間がかかるが、読み応えはかなり十分。
精読の価値があると思う。ハードカバーでも良かったんではないかと・・・まぁ新書ならお得だが。
「情報スタイリング」という概念を提唱している。
これってウォルター・リップマン系か、と一瞬思ったが、とらえ方はもう少し包括的で上位の概念にある感じ。
「情報」という切り口にこだわっているが、情報を集めて分析処理をよりうまくやるといった、
受身型の情報リテラシー向上論ではない。
むしろ逆で、情報というものがもつ本質的特性をうまく使って、
いかに原始意図(著者用語)の伝達を適切に行って他者の意志決定に影響を与えていくのかという
能動的な情報伝達戦略論の序論とでもいえばよいだろうか。
マーケやIR・PRの各施策の本質的なメカニズムみたいなものを解剖し、
「情報」という特性で、あらためてそうしたメカニズムの動作原理を定式化し、
事例ベースでの説明を試みている。
上で序論と記したが、いくつか記されている動作原理は即応用できるが、さらなる詳細を
続編で展開するか、ハードカバーなどの少し大版で図解などを絡めて詳述してもらえると、
実務ベースで腑に落とし込んで役立てやすくなるのでなお良い気がする。
こういう私も情報スタイリングされているのだろうか・・・。
変革期のウェブ ~5つのキーワードから読み解くウェブとビジネスのこれから~ (マイコミ新書)
CSS Nite、鷹野 雅弘、益子 貴寛、長谷川 恭久、安藤 直紀、原 一浩、名村 晋治 (毎日コミュニケーションズ 2007年07月21日)
ぜひ定期刊行に。 (mochaさん 2008-02-06)
座談会出席者の錚々たる顔ぶれに圧倒されます。ウェブの制作者であれば自分が師事できる人を探すために読むのも一興かと思います。
有益な話題で溢れていますが、なかでも私は、ウェブを問題解決ツールであるとする考え方に大変感銘を受けました。誰もが簡単にホームページをもつことができるようになった今、ウェブをビジネスとするあらゆる立場の人が踏まえておきたいことかもしれないと思いました。
この本は2007年7月の発行ですが、ウェブの世界はめまぐるしく進化しているので今年(2008年)はもう変革期ではないかもしれません。シリーズとして定期刊行され、後々もウェブの歴史を振り返るために読まれることを期待します。
ウェブ業界に限らずこういう座談会は有益かも (コモヒコさん 2007-12-05)
Web業界の有識者が集まり、異なる5つのテーマで座談会を実施したものを収録したと言う体裁の本である。
一通り読み終えた時点での感想は「Web業界に限らず、こういった試みは面白く、有益なのではないか?」と言うこと。
私はIT業界出身で、広い意味でWeb業界とも関連はあるのだがやはりベクトルの異なる業界であり、
そういった点で畑違い感は少なからずあった。しかし、読んでみると若干の業界特有の専門用語や
標準となっているものを除いてほとんど違和感なく読み進める事ができ、「そうそう」と納得&
共感する箇所が随所にあった。
そのように感じた理由として、今回の座談会のメンバーの顔ぶれが主に三十代の方々が中心となっており、
たまたま年齢層がマッチしていたと言うのもあるのだが、それ以上にWeb業界と言えども
・昨今の技術の発展と現場への浸透のギャップの存在
・顧客(最終顧客も含む)の要望に応える事が一筋縄ではいかなくなっている事
・上記を踏まえたうえで業界のあり方を考えていく必要がある
と言う観点では私の属するIT業界となんら変わらないと言う点が大きいだろう。
業界は微妙に違えど、皆同じ部分で悩んでいるのだと言う共感を得られる点でIT業界の同世代の方には
オススメしたい。
また、本書の中では座談会メンバーの世代が「ケータイ世代」の狭間の世代として触れられているが、
他の世代がこの様に座談会をやったらどうなるのか?と言うのが非常に興味深い。
メディアは問わず、是非続編として実現していただきたいものである。
ウェブのビジネス的視点がみえる。 (mithraさん 2007-09-28)
私は、プロデューサーとして仕事をしているので
クライアント側の立場と制作側の立場を両方把握していますが、
今後の参考に出来る報告書として読ませてもらいました。
デザイナーのように制作に専念して外に出る機会が無いため
クライアント側の立場をなかなか理解できない人達にはオススメの一冊です。
今後、どのような流れになっていくのか、
技術やサービスはどのように使っていったらいいのかなど
様々な点でヒントになり、ビジネス的な視点を養いたい方にはお薦めできるかと思います。
まだ腰を据えてないウェブ業界の方へ (mutsukingさん 2007-08-03)
私自身はウェブデザイナーですが
この本を読んでいると、自分も座談会に参加した気分になって
今後の仕事の取り組み方について考えさせられる部分もありました。
これからのウェブビジネスがどのように進んでいくのかについて、結論は出していませんが、展望は見える気がします。
ウェブ業界にいて、自分の立ち位置や業界の将来について疑問を持っている方は一度読まれるといいかと思います。
ウェブビジネスの現在までの変遷とこれから (makoto_wayさん 2007-07-28)
唯一、双方向(企業⇔視聴者)の情報交換が成り立つウェブ。
ウェブビジネスの最前線でクライアント、そしてユーザーと接する方々の意見を座談会形式で記載してあります。
カテゴリは「ソリューション」「コンテンツ」「サービス」「テクノロジー」「プロジェクト」の5つに分けてあります。
プロジェクトの観点からウェブビジネスを語る書籍は珍しいですね。
この書籍の面白いところは、ウェブビジネスの現在への変遷とこれからどういう風になっていくんだ?
っていう事を個々人の経験、感覚からあーだこーだと出し合っているところです。
逆に、広告がどうなる、クチコミマーケがどうなる、といったカテゴリに特化した話ではないので、飲み込めない人は飲み込めないかもしれません。
読者は、SEO/SEM、CGM、トラックバックなどの意味がわかっているウェブの周辺知識をあらかた知っている方を前提としているようです。
ウェブビジネスの現状を確認したい方は一読してみてはいかがでしょうか?
噂の拡がり方―ネットワーク科学で世界を読み解く (DOJIN選書 9)
林 幸雄 (化学同人 2007年07月20日)
これほどまでに「斜め読み」に適した本は無い (24歳天才マーケター「アマゾン太郎」の辛口批判さん 2008-11-01)
■前半(80〜90ページ)⇒口裂け女やドラえもん最終回など「噂のくだらない話」
■後半⇒科学的な噂(数学、物理学的)
■結論⇒慌てずに情報の本質を見極めましょう
・・・・・・正直、ほとんどのページを斜め読みでスルーしました。
前半は無視していいです(笑)。後半に書いてる文章は恐らく文系の学生は難解な文章です。
いや、難解な文章でよろしいが、
その示している「コトバや数式、図式」が、現実世界の噂にはどのようにつながるのかという具体的な例示がなく(具体性がほぼ無い)、
ただひたすらに科学的なことが書いてあるというイメージです。
特に示している図に関してはくわしい説明も無く酷かった・・・。
しかし、
ハブやスケールフリーなどについてはマーケターは知っておくべきだろう。
局所的にいい話があったので、それは吸収しておきたい。
「スケールフリー・ネットワーク」がもたらす情報の伝播 (梵太さん 2008-02-12)
本書は、情報の伝播あるいは感染の拡大について、スケールフリー・ネットワ
ークのもつ構造特性から説明したものである。
タイトルは「噂の拡がり方」となっているが、スケールフリー・ネットワーク
に関する入門書と考えたほうがよいであろう。古典的な噂の研究には、例えば
『オルレアンのうわさ』などがあるが、本書はそういった噂の伝播経路を調査
して何かを明らかにするというものではないので注意が必要である。あくまで
既存のネットワーク研究からの知見を簡単にまとめた本である。
そういう点からすると、本書の約4割を占める2章〜4章で噂や都市伝説の紹介が
されているのは???という感じがする。ここをもう少し簡単にまとめて、後
半のシミュレーションから得られた成果についてもっと書いて欲しかった。後
半(特に6章)になると説明不足なように感じたし、前半と後半の内容のつなが
りもそれほどはっきりとしたものではないからである。
本書で、私がもっとも興味深く感じたのは、「ネットワークの頑健性(結合耐
性)」という考え方である。私の理解に従えば、これは、あるノードが故障や
攻撃などで消滅したとして、残ったノード同士がどの程度結合を維持できてい
るのかをあらわす概念である。ネットワーク研究は人と人の関係をあらわす有
効なツールとして文系の研究領域にも進出し、またマーケティングなど実用的
な観点からも注目が集まった。それもあって、現在あるつながりをどう生かせ
ばいいのか、あるいはどのような構造的位置を占めれば有利なのか、などが主
流な観点になっていたように思う(例えば、ブリッジや構造的間隙など)。
「ネットワークの頑健性」のような研究が紹介されることは少ないように思う。
シミュレーション結果の紹介は興味深かった。
インターネットの初期の発展が核攻撃に備えたシステムの構築だったことから
すると頑健性について扱うことは当たり前なのかもしれない。しかし、私にと
ってはあまりなじみのない発想だったので逆に新鮮に感じた。
よくあるマーケティングのためのネットワーク本とは異なり、ネットワークの
維持についても少し触れているので、そのあたりに興味がある人は読んでみると
いいかもしれない。文章は平易で読みやすい。
ネットワーク科学本としては物足りなかった (マさん 2008-01-21)
すでに『複雑な世界単純な法則』『SYNC』を読了したあとで読んだことも
あり、新しい情報として得られたものはそれほど多くありません。
タイトルからして、具体的にうわさの広がり方にフォーカスした
ものと思い込んでいたところもあるのですが。。。
ただ、扱っている話題が日本のことであり、実例の部分については
知っているもので、楽しむことができました。この分野の本は
翻訳本で海外事例を書いた本が多いので、日本の事例を扱ったものを
読めたのでその点は評価できます。
gコンテンツ革命 時空間情報ビジネス最新ガイドBook
(翔泳社 2007年07月18日)
ユビキタスとは何か―情報・技術・人間 (岩波新書)
坂村 健 (岩波書店 2007年07月)
ユビキタス社会の実現には技術よりも制度が必要!! (山太郎さん 2009-02-22)
ユビキタス社会の基本的な考え方や、その実現に必要不可欠なuコード、技術の現状、様々な実証実験等を分かりやすく紹介した一冊です。
本書では、バーチャルな世界とリアルな世界が密接に結びついたユビキタス社会を実現するため、すべての空間やモノ、そして概念にまで、uコードと呼ばれるユニークな識別子を振り、そのデータ化を図ることが提案されています。さらに、そうした環境が構築されることで、リアルな世界におけるモノや概念等の多様な関係性と同様に、バーチャルな世界においても情報が相互に関連付けされ、必要な時に、必要な情報を簡単に収集できる、、、と続きます。
しかし、ユビキタスでよく取り上げられる冷蔵庫の例を見ると分かるように、そもそも、すべてのモノにuコードが記載されないとその導入効果が期待できず、また、uコードに紐付けされる情報の信憑性を保障する制度設計をどのように行うか等、uコード導入の課題もまだまだ多くあります。
結局、筆者が本書で述べているように、それが社会全体で使われるインフラとして、利用者の認知度が高まり、また支える制度が整備されないと導入は進まず、ユビキタス社会も中々実現しないということになります。
卵が先か、鶏が先か、ユビキタス社会の実現はまだまだ当分先のことになりそうですね。
技術の進歩に制度が追いつかないことに対する研究者の苛立ちが印象に残ります。
抽象的にものごとを考えるとはどういうことか (たこたこ屋さん 2008-01-07)
はじめのほうはユビキタス社会を支えるIT技術の紹介のようなかんじで進んでいきます。しかしながら最後のほうは、著者の日本に対する思いが述べられており、TRONを開発した時代から蓄積されてきた思想を吐き出したというかんじでしょうか。電脳建築学が専門と著者略歴に書くぐらいの人が日本にも存在するんですね。抽象アーキテクチャにこだわる姿勢は今の日本にとって稀有な存在だと思われます。
少子高齢化社会をより暮らしやすくする (Cafe Red Skyさん 2007-10-11)
奥深い内容です。ユビキタスの目指すものに会わせて、抽象度の高い内容になっています。
「ユビキタス」の目標は、少子高齢化社会をより暮らし安いものにすることです。そのためには、技術だけではなく、ルール・制度のバランスの取れた進展が必要です。
英米法にもとずくアメリカは、ベストエフォート型の制度設計で、個人主義である。従って柔軟性がある。一方、大陸法の日本は、保証型の設計で、集団主義である。したがって、安定性が高い。こういう比較が面白かったです。
ここ最近の日本では、ユビキタス社会に向けた、投資はたくさんなされているようです。ただし、直ぐに、ユビキタス社会が実現されることは難しそうです。
キーワード:インフラ、ネットワーク、オープンネス、標準化。
ユビキタス社会のグルによる最新ロードマップ (にゃにゃにゃのおじさんさん 2007-10-05)
RFID・電子タグと言っても流通や物流業界の話だと思っている人が多いかもしれない。しかし電子タグはユビキタス・コンピューティングの重要な要素。スーパーのレジがバーコードで変わり、パスモやスイカで首都圏の電車利用が変わった以上の変化がはじまっている。世の中の情報を全て整理してしまおうと言うのがグーグルなら、それを更に進めて情報を現物と紐付けしようというのがユビキタス。つまり世の中の実物を全部整理しようと言うプロジェクト。
本書前半の電子タグの技術が今どうなっているかについて「技術」の説明も興味深いが、それ以上に「制度設計」の考え方がためになる。情報の流れは、場所・環境が人間を読み取るのではなく、人間が場所・環境を読み取るように設計すべきなのは何故か。精緻に設計された法体系を持つ日本のような国は、米国のような法律間の一時的矛盾を容認するような国に比べて技術進歩に対応するスピードが遅れがちだが、それではどうすればよいか。政策目標はどの程度具体的なのが良いのか。今後ベスト・エフォート型の組織や社会設計について議論を深めることが日本の会社そして社会の抱える問題解決のヒントとなりそうだ。
出版社が違うと、こうも変わるのか (山田晃嗣さん 2007-09-01)
著者の坂村教授は、この岩波新書本が出版される4ヶ月前に
アスキー新書から「 変われる国・日本へ イノベート・ニッポン」と言う
タイトルの本を出している。
半年足らずの間に2冊の新書を出すとは凄いペースであるが、
実はこの2つ、かなりの内容がかぶっている。
私は2冊とも読んでしまったが、結論から言ってしまおう。
この岩波新書版を読むよりは、アスキー新書版を読んだほうがよい。
また、ほとんどの人にはアスキー新書版だけで十分だ。
内容がかぶっている同じ著者の2つの新書であるが、
その「性格」は相当に異なる。
著者が同じで多くの内容が重なっているのにも関わらず、
ここまで読んだ印象が異なるのは出版社によるものだろうか。
アスキー新書版は、著者が自由に思いを語りながらも
広い読者層を対象にするために「読みやすさ」意識している。
その結果、著者の主張に「うんうん、そうだそうだ」と頷けるものに仕上がっている。
一方でこの岩波新書版は、やや狭くマニアックな読者層を意識したのだろうか。
かなり学術的に真面目に書こうとした意図はよくわかる。
ただし、ページ数に限りがある新書のこと、
堅苦しく判りにくいわりに十分に詳しい内容とも言えず、
その意図は中途半端なものになっていると言わざるをえない。
さらに、著者の「熱い思い」をストレートに伝えきれないもどかしさも感じる。
この本をお勧めできる対象を強いてあげるとするならば、
著者の推進する「uコード」に特に興味がある人達だろうか。
技術史から学ぶ情報学
小山田 了三、小山田 隆信 (東京電機大学出版局 2007年07月)
情報社会論
北原 宗律 (ふくろう出版 2007年06月29日)
新・情報化社会対話集〈4〉 (UService)
青田 吉弘 (ラッセル社 2007年06月)
情報化社会対話集〈15〉 (UService)
青田 吉弘 (ラッセル社 2007年06月)
情報化社会対話集〈16〉 (UService)
青田 吉弘 (ラッセル社 2007年06月)
デジログ
イ・オーリョン (サンマーク出版 2007年05月24日)
フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
梅田 望夫、茂木 健一郎 (筑摩書房 2007年05月08日)
フューチャーリストと言った時点で危ない。 (kaizenさん 2009-09-19)
フューチャーリストと言った時点で危ないと思った。
茂木さんは、テレビで解説をするのは上手だ。
話をもっともらしくまとめている。
同じ乗りが、本になったといったら過言だろうか。
ネットの危険性について、体系的に説明せずに、上澄みだけで議論をしているところが危ない。
ネットの危険性を知らない人が読んだら、一番危険だ。
危険性は、一度痛い目にあわないとわからないかもしれない。
楽観的すぎる気はするが (hamachobiさん 2009-08-08)
今、旬の二人の対談。主にこれからのウェブの世界がどうなっていくかについての話。彼らも言っているが、かなり楽観的な本になってる。
ちょっと鼻につくけど、あれぐらいじゃないと明るい未来はつくれないのかも。
選択と可能性 (バビロンさん 2009-01-08)
ウエブ進化論、ウェブ時代をゆくを読み、この混沌とした時代をどのようにサバイブしていくべきなのか模索しているなかで本書と出会いました。
ネットの世界の可能性を信じ、それに懸けるという梅田さんの信念に茂木さんが共感しながら対話が進められています。
私もネットによって個人個人が自由に選択し、好きを貫いて生きることのできる世界に可能性を感じます。
選択というところが1番難しいところですよね。
やはり自分自身をマネジメントする能力が、ウェブ時代では大切だと感じました。
「世界史の4つ目のリンゴ」ってこれだったのか! (Blue-geneさん 2008-05-24)
梅田望夫氏、茂木健一郎氏という今を代表するオピニオン・リーダーの対談集で読み応えがありました。梅田氏はリアル社会とネット社会との関係を、そして茂木氏は脳の機能とネット社会との関係を、それぞれ分かりやすく解説してくれています。両氏のテーマの共通項は「ネット社会」です。そして両氏の思考がまさに「化学反応」を起こして「Σ((リアル社会)×(ネット社内))×Σ((脳の機能)×(ネット社会))=(フューチャリスト宣言)」という方程式が動いた!といった感じです。
茂木氏は対談時にリンゴ柄のTシャツを着込んでこれを「世界史の4つ目のリンゴ」に例えています。1つ目がアダムとイブのリンゴ、2つ目がニュートンのリンゴ、3つ目がアップル社のリンゴ、そして4つ目が「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴ、という意味だったんですね。とても知的なジョークで茂木氏のセンスの良さが感じられます。それぐらいの壮大な気概で未来を明るくデザインしている心意気は素晴らしいです。
梅田氏はシリコンバレーに長く在住し、ネット社会を生み出したシリコンバレー精神を氏の体験を通してこの対談で紹介されています。アメリカの東海岸文化に対する西海岸の反権威的精神、つまり、大組織/古い権威の象徴であるアメリカ東海岸に対して新興勢力であるアメリカ西海岸(シリコンバレー)は「インターネット」という武器で挑みかかり、今日の繁栄を築きあげました。それは梅田氏の生き様と重なるところでもあり、シリコンバレー精神に共鳴した梅田氏を通して読者はネット社会の精神を知ることができます。まさに「思考の補助線」になってくれました。
ネット社会には、個人情報が悪用されるであるとか不特定多数の人から誹謗中傷されるという負の側面も広く世の中で伝えられています。が、「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴだってあります。ネット社会の負の側面リスクをしっかり自己管理し、このリンゴを美味しく味わいたい!、この著書を読んでそう感じました。
未来は予想するものではなくて創造するもの (ぷりうすさん 2008-05-06)
「ウェブ進化論」の梅田さんと脳科学者の茂木さんがウェブが開く明るい未来と、そこで生きていくための資質を語る。
とにかく読んでいて前向きな力が湧いてくる。こうした評論は光の部分も闇の部分も公平に論じるのがフェアであるとして、偏った議論は批判されることが多いのだが、両氏はそんなことは重々承知のうえ、明るい未来にフォーカスした意識的なオプティミズムを徹底して展開している。
日々暗いニュース、戦争、テロ、殺人、環境問題、、、に接し、子供たちの未来はどうなるのだろう?と暗澹たる気持ちになることが多いが、梅田さんや茂木さんのように、「未来はもっとよくなる。若い世代がうらやましい」と心底言い切ることができる人たちは実は非常に貴重だ。
想像力がなくては、夢がなくては、将来何も新しいものは生まれない。環境問題や民族問題、社会問題として「成長の限界」が論議されるなかで、「そんなものはない」といえるオプティミズムも僕たちにとっては必要なものなのだ。
今生まれつつあるという「もうひとつの地球」。その誕生を目の当たりにできることの幸せを素直に喜びたい。信じればできる。それを可能とするツールが身近にある。どうするかは僕たち次第だ。元気が湧いてくる一冊。
それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン
リチャード・S. ワーマン (エムディエヌコーポレーション 2007年05月01日)
古いけど、情報についての考え方が変わる本 (bookwormさん 2007-05-28)
身のまわりに氾濫する情報を味方につけるための本。アメリカでの.comバブル崩壊の後に書かれた本なので、話自体は古い。
だが、情報の整理や理解をするためのノウハウが例と共に載せられているので十分役に立つ。ページ下段にはみ出し情報や格言が大量にあるので、それだけでも面白い。
ただし、この本自体が情報の海なので、必要な情報はメモっておきましょう。
すべての人に、一秒でも早く (sk-bluegreenさん 2006-02-08)
すべての人に、一秒でも早く手にとって欲しい本です。
後の人生、変わりますから!!
購入したのは発売時(2001年秋)ですが、今でも愛読書です。手元
において、迷ったときや煮詰まったとき、また寝る前などに、ランダム
に開いては読んでいます。何かしら、ヒントが必ずあります。
インターネットが日本で本格普及してから約10年。ブロードバンド化が
進んでから約5年(2001年はブロードバンドの普及が急進し、世の中
「ブロードバンド」一色な雰囲気でした。この本もその関連の棚で発見
しました(笑))。
他の方が指摘しているように事例は確かに古いのですが、日常生活が
当たり前に情報化している今現在のほうが、その点は読みやすいと思
います。何が古いのか、どこがどう古いのか、判断がつくので。
何かを見る。聞く。感じる。知る。考える。理解。整理。指示。会話。
説得。依頼。コミュ二ケーション。デザイン。企画。etc.
何かを知りアウトプットする、情報の入り口と出口。と、その間の作業
全てに関して、この本は多大な示唆を与えてくれます。
いかに無自覚に行っていたことか!!わかっているようでポイントを
押さえていないことがなんて多かったんだろうと痛感します。
「本にも、企画書にも、ウェブサイトにも、その構成を示すロードマップ
として、もくじが存在する。---(略)---必要なのは針一本だけだった
としても、それを探し出すには、すべての藁の積まれ方を知る必要が
あるのだ」(P68)
「ものごとを複雑にしてしまう前に、情報の並べ方を考えること」(P76)
「問題解決の方法は、いかなる場合も、「何を成し遂げたいのか」と
「どう成し遂げたいのか」という2つの要素から成り立っている」
(P84)
読まないのはもったいない。
事例の古さを差し引いても、この値段は安すぎる。
情報化社会という現代に生きるすべての人に、一度は手にとって欲しい
本です。ぜひ。
情報への理解を助ける雑誌 (vowovさん 2003-06-10)
「情報」に関する様々なエピソードで構成されており、雑誌を読むような感覚で楽しめた。著者の主張はあまり目立たせずに、その代わりに数多くの事例や名言を掲載することで、読者に「情報」について再考察を要求しているように感じる。途中ネイサン・シェドロフの「理解の外観図」を紹介して情報とデータの違いを説明したり、ヒュー・デュベリーの「インターネット検索のコンセプト」を紹介して情報を見つけるプロセスの図示化の研究例を考察するなど関連の研究者の研究内容も掲載されており、学問としての「情報学」についての理解を深めるには有用な書籍であった。
「おもしろい」本 (k_k_97さん 2003-04-05)
この本が役に立つかどうかはわからないが、「情報」をテーマにした面白い話が書いてある本だ。とても楽しめた。著者の目の付け所と高度な表現力が面白い。例:自動車は部品がどんどんコンピュータになっているが、逆にコンピュータは行きたい所へ気軽に連れて行ってくれる自動車のような存在へ近づいている。
本を買っても読まない人へ (師走鍋さん 2002-10-19)
編集工学の開祖、松岡正剛が監修をつとめた一冊である。リチャードワーマンは情報建築家とよばれ、有名なデザイナーでもある。アクセス社をたちあげ、都市・医療などに関するガイドブックを出版している。情報はただそれだけでは、ゴミにすぎない。加工され、配置されたときに真に意味のある情報となるのだという。同じ情報の専門家である松岡氏が共感したのも分かる。インターネットで膨大な情報が手にはいる時代。どれがゴミでどれが情報なのか、そして本を買っても読んでいないという罪悪感にかられている人。よんだら癒されるかもね。
ウェブ社会をどう生きるか (岩波新書)
西垣 通 (岩波書店 2007年05月)
理性的な批判 (あにもさん 2009-06-22)
ウェブ2.0によって、
社会が良くなるという思想に対して、
冷静な批判をしている著書です。
ウェブにも「バカの壁」が
存在するという指摘。
検索による新たな情報統制や
情報による貧富格差社会の到来など
マイナスの側面を指摘しています。
良い面と悪い面の両方に
我々は目を向けるべきで、
本書を支持するかはともかく
知っておかなければならないことだと
思います。
この人の他の本も読みたくなる (倒錯委員長さん 2008-11-18)
インターネットについて、僕のような門外漢が新書で何かを学び取ろうとするのは難しい。結構売れている本にしたって、システムとか機能とか、要するにネットが「いかにすごいか」「いかに便利か」を教えてくれるだけのものであって、そんなことは実際にネットを立ち上げて、見るより馴れろではないが、それこそ使っているうちにわかることばかりである。あとは、金の話が多い。「このシステムを使っていかに儲けるか」とか「このシステムからなんとか収益をだせないか」とか。こちとらIT企業の社長ではあるまいし、そんなことを長々と論じられてもげんなりするのである。
その点本書、『ウェブ社会をどう生きるか』はひと味ちがう。システムでも、金儲けでもない、いや、というよりかそれらを包摂してウェブ社会でいかに生きていくか、が問われている。間違っても「どう(便利に)生きるか」でも、「どう(稼いで)生きていくか」でもないのである。
ここにあるのは、インターネットというものを思想的にとりあげ、そのネット社会がこの先どのような変容を見せるのか、そしてその中で「いかに生きるべきか」という哲学的問いである。
本書は、表層的なネットの話題だけでは終わらず、人工知能の構築に横たわるフレーム問題や情報の概念自体を問い直したりなど、その話題はかなり広くて、しかも深い。読むところ筆者の西垣さん、まえがきの方で語っているが、かなり前から情報理論に携わっているらしく、そんじょそこらの新参者とは違うのである。
ウェブ2.0万歳論への懐疑の提出 (歯職人さん 2008-09-20)
やや元気を無くしつつはあが、「ウェブ2.0」への手放しの礼賛論・万歳論の中、真のIT社会の在り方を問い直す一冊です。
「ウェブ社会で格差をなくすには」が、著者の問題意識の出発点である。これへの回答を求めて著者が、専攻する情報学・メディア論 を手がかりとして論考を進める。
著者は思考の補助線として、「米国文化の二面性/英語によるグローバリゼーション」を示し、「格差」がより増すベクトルの存在を提示する。
ウェブ2.0への懐疑は十分に納得できるが 、「格差をなくす」方策として団塊世代の役割の強調に及ぶと了解には至らない。
人間社会の反映であるIT社会においても、「ウェブ2.0」においても、人間の限界は衣装を変えながら残るものと思われる。
本書から「ウェブ社会をどう生きるか」の回答は得られないが、本書は「ウェブ2.0」への手放しの礼賛論・万歳論の毒消しの役割は果たしている。
精緻な論旨の中、わずかに垣間見える著者の人間臭さが興味深い (酒本舗さん 2008-05-01)
「ウェブ2.0」を発端とする手放しの「ウェブ礼賛論」に警鐘を鳴らすべく、情報やコンピュータの本質を分析し直しつつ、真のIT革命実現の方策を探ろうという意欲的な一冊。論旨が精緻なロジックで組み立てられているため、どこを切り取っても主張に一貫性があって無駄がなく、しかも表現自体明快で分かりやすい。本当に頭の良い学者が文章を書くとこうなるのだなあと、内容とは別の次元で関心させられた。久々に中身の濃い新書を読んだ満足感で一杯。
そして、この極めて論理的なスタンスで貫かれた本書にあって、ただ一カ所著者の主観と感情が剥き出しになっているのが、ウェブ礼賛論を説く人々を「カジュアルな服装をしていても心の底ではエリート意識が強く・・・」と攻撃した下りだ。全体の調和を微妙に乱すこの一節が、“あちら側”の人達に揶揄とツッコミの“隙”を与えた様で残念に思えたが、一方で著者の人間臭さ(=子供っぽさ?)を垣間見た気がして興味深くもある。
主張は正しくても、何の影響力も与えられない (山田晃嗣さん 2007-12-16)
近年の「ウェブ礼賛論」に危機を感じ、
それに警鐘を鳴らすために作者は本書を書いたのだろう。
その意思が正しく高貴なものであることは認めるが、
世の中の流れを変えるには何の役にも立たないと言わざるをえない。
本書は難解で判りにくく、
「具体的にどうすべきか?」と言う指針に欠けている。
本書で批判の対象になっている「ウェブ礼賛論」の中心に
「ウェブ進化論」を初めとした梅田望夫氏の著作があることは間違いないが、
それら梅田氏の著作が、誰にでも極めて判りやすく、
すぐにでも実行できる具体的な指針に満ち溢れているのとは対照的だ。
例えば第1章の終わりの次の記述
「したがって、これからなすべきことは明らかでしょう。
機械情報中心に生じている情報学的展開にストップをかけ、
生命情報中心の情報学的転回に反転させることです。」
うーーーん、わからん!
「明らかでしょう」なんて軽く書いてあるが、
私の理解力では、「明らか」なんて全くもって思えないのだ。
また、梅田氏の主張を「ウェブ礼賛」と決め付けることにも納得しがたい。
梅田氏はウェブを「礼賛」しているわけではなく、
その善悪を一旦棚上げしたうえで我々にとってのウェブへの接し方の例を、
相当に具体的に示してくれているだけなのではないか。
一般論として「過度の礼賛に注意を促す」と言う作者の主張には同意できるが、
そのためにはもっと判りやすく具体的な指針を示さないと
「共感」は得らたとしても、多数の人を「突き動かす」まではいかないだろう。
例えるなら、産業革命の前に時間移動して
「機械文明礼賛は地球環境の破壊を招く」と主張するようなものだ。
その主張自体は全くもって正しいが、
それだけでは歴史の流れは変えられないのだ。
コラボレーション!―SFCという「融合の現場」
(慶應義塾大学出版会 2007年05月)
マネできない・・・ (フリズルさん 2007-05-20)
これから大学が生き残っていくには、何か既存の枠を壊して
新しい仕組みが必要だと頭でわかっているけどなかなかできるものではない。
本書で紹介されているSFCのコラボレーション研究は、大学が生き残るうえでの
ひとつの有力な研究スタイルだろう。・・・というのはよく分ったのだが、
編著者たちが指摘しているように、SFCの独自の文化があってこそ成り立つもので、
他の大学や研究機関ですぐに出来るものでもないようだ。さて、どうしたものやら・・・。
若手研究者の生の声がリアル (ゆきまささん 2007-05-19)
特に若手研究者の「生の声」(1章)が興味深かった。
コラボレーション研究をする上で、何を考え、何に悩み、どんなふうに壁をクリアしていったのか、
著名で成熟した研究者の話は目にすることがあるが、まだ
未成熟の若手が若いなりに試行錯誤している様子がリアルに伝わってきて面白く読んだ。
2章はSFCの研究カタログといった感じなのでSFCの学部生やSFCをめざしている受験生に役立つ情報だろう。
こんな本がすべての大学にあったらどんなにいいだろうと思った。
情報倫理の思想 (叢書コムニス)
西垣 通、竹之内 禎 (NTT出版 2007年05月)
サステナブル・コミュニティ・ネットワーク (コミュニティ・ブックス)
大江 比呂子 (日本地域社会研究所 2007年04月25日)
計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦 (That’s Japan)
神成 淳司、宮台 真司 (ウェイツ 2007年04月14日)
神成氏がすごい! (哲学する河童さん 2007-10-29)
社会学者・宮台真司氏と、ITアーキテクト神成淳司氏の対談を本に直したもの。
本書のメインテーマはタイトル通り、「計算不可能性をいかに計算的に設計するか」ということ。
IT技術の発達によって便利になったのは良いが、なんでもかんでも計算可能・予測可能な世界になってしまうとそれと引換えに「感動」も失われてしまう。予測可能なのだから。
そうならないために、ITアーキテクトは「計算不可能」なシステムをデザインすることを目指さなければいけないというわけだ。
本書を読み進めていく間何が一番面白かったのかというと、神成氏の優秀っぷりだ。
ITアーキテクトでありながら、人文科学系の話にもついていって良く勉強してるなあと感心したし、さらにそれを自分の専門分野で語り直すこともできる。
宮台氏もその優秀っぷりを絶賛しているし、ほんと惚れ惚れするぐらいの切れ者である。正直ファンになった(笑)
ITとこれからの現実社会の関係について興味がある方はどこをとっても面白い話ばかりなのではないだろうか。素晴らしい一冊である。
悪い設計から良い製品は生まれないと言いますが・・・ (tamadamさん 2007-09-18)
神成淳二と宮台真司の対談集です。
日々進歩するコンピューテーションが社会システム、はたまた人間の考え方にどのように影響を与えるかについて考察しております。
近い将来、計算不可能性が価値を生む、新しい時代の予感がします。
確かにしっかりしたアーキテクトは必要 (憂国の意思さん 2007-09-11)
パッチワーク王国日本、つまり、何でもかんでも新しいものを取り入れて、
現実社会に適当に張り合わせていく手法で生きてきている戦後の日本は、
そろそろ考え直さないといけない。
本書の言うように、やはり哲学なのだろう。でも、その依拠するところをどこに求めるか。
これが問題だ。キリスト教か仏教か、はたまた儒教それとも武士道…。
解答を出さないといけない、という刺激を受けた。
やはり根本的に考えないとダメなんだね (読書三昧・ネット三昧さん 2007-09-11)
タイトル的にはとっつきにくい感じ。でも、中身はよくわかった。
日本って、ホント、哲学ないんだね。いつもパッチワークのようなつぎはぎでやってるんだね。
ITだって同じ。便利さだけが追求されてるって!そのとおりかもしれない。猿真似と猿知恵からそろそろ脱却しないといけないんだろう。
その意味では、宮台さんと神成さんにこれからも期待したい。
噛み合わない議論から得られるもの (スエノブさん 2007-06-21)
二人の「全体性」をめぐる議論はかみ合わない.宮台が「全体」に言及するとき,神成氏は「部分」を答える.神成氏の応答は常に宮台の言説の「部分」に対応している.例えば宮台の「オリジネーター・サクセサー問題」は,神成氏によって「オーナー社長とサラリーマン社長」という,より安全なフレームに回収されている.これでは「新しく始めること」が議論から抜け落ちてしまう.
議論の後半では,宮台の全体性への言及を神成氏が部分的に受けたものを,宮台が引き取り,これを全体性への言及へと転ずる,といういわば「再帰的」なコミュニケーションが繰り返されている.宮台はこの一連のコミュニケーションを通じて,IT技術者には,全体性への視座が存在しないことを摘抉して見せている.神成氏が,システムの全体に目配りをする「アーキテクト」のうち最も優れた者(天才)であるにも関わらず,自らの視座の不在に最後まで気がついていないことが,よりこれを際だたせている.
神成氏が(ネタとして)自覚的に振る舞っているかは微妙だが,我々IT 技術者の視座の不足を的確に指摘していること,また,この視座からは豊富な問題系が得られそうなことから,特に IT技術者には読んで欲しい一冊となっている.
ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 (アスキー新書)
浅枝 大志 (アスキー 2007年04月10日)
なぜアスキーが成功していない (kaizenさん 2009-09-19)
なぜアスキーが成功していなかを見れば、セカンドライブが成功しない理由も分かるかもしれない。
ネットビジネスの新大陸は、浮き島で、いつ沈むか分からないということを、もっと明確に述べるべきだと思う。
ネットビジネスをしていたところが、他の商売に手を出すと危ないということは、ライブドアで証明済みではないだろうか。
ネットの常識は、世間の非常識。
リアルコミュ疲れ… (あやまささん 2008-11-26)
ネットにおいて、リアルタイムコミュニケーションは、ゲーム、ビジネス、アダルト以外では日本人には向いていないのでは?だから、チャットよりも掲示板タイプのSNSの方が市民権を得ているんだと思う。リアルタイムコミュニケーションを目的にセカンドライフに一般人が集うとは思えないし、集ったとしても最初だけで、すぐに飽きてアクセスしなくなるような気がします。私の思っているこのような感覚が、今後の展開で変わればと期待しています。
これからセカンドライフについて興味を持った時に読むと為になる本 (superblackbirdさん 2008-01-15)
最近話題のセカンドライフについての解説本
著者は23歳!!(MIXI世代≒卒業生名簿のない世代)
セカンドライフはこれからの生活での必需品になるだろう
・RMTがあるから現実世界の職業はほぼすべてセカンドライフでも通じる
・現実世界よりも、低コストで高品質な広告・リサーチが出来る
・電話会議などよりもリアル
1時間程度で読める割には、内容が詰まっている
これからセカンドライフについて興味を持った時に読むと為になる本
うすっぺらい内容 (アマゾン次郎さん 2007-09-09)
仰々しいタイトルに引かれて購入したは良いが、中身を読んで愕然とした。著者の方の主張は別段セカンドライフに特有のものを挙げているわけでもなく、またその視点もどこかで語られているようなものをそのまま口走っているだけの陳腐で底の浅いものが頻繁に出てくる。
あまりにステレオタイプな主張が鼻につき、結果としてセカンドライフに対する興味を失ってしまうきっかけになった一冊という意味では、ある意味啓蒙的な一冊といえるかも知れない。
世界で生き抜く力をつけるセカンドライフ (遊女・asomeさん 2007-08-04)
アスキー新書の第二弾ということで、話題の「セカンドライフ」とはなんぞやを理解するにはとても良い入門書だと思います。1983年生まれの非常に若い著者は、デジタルハリウッド大学院を出て、現在会社を立ち上げてコンサルティングを手がけています。20代前半の世代の若者の感覚として「セカンドライフ」の可能性を紹介してくれています。mixiを日常の情報ツールとして自然に空気のように使っている世代ですから、このセカンドライフという、新しい新大陸は、彼らにとっては、実に自然に受け入れてしまえるのかもしれません。
Web2.0のその先は、おそらくセカンドライフのような3Dの仮想世界だろうと、多くの人たちが予測しています。「セカンドライフ」の特徴として、彼らが徹底して、ユーザーの自由に任せて場所を提供するという役割に徹しているということがあげられます。自由である代わりに自ら責任を持つと言う、人間本来の、主体的、積極的、創造的な生き方が大前提なんです。この新たに生まれた世界を良いものにするか、あまり現状の世界と大差ないものにしてしまうのかは、私たちユーザー次第ということなんですね。インターネットの原理をそのままを受け継いで、新たに作られた新大陸。どのような世界になっていくのでしょうか。
今はまだ、この世界に参入するには、一般の私たちはかなりハードル高いです。この本でも書かれていますが、「英語力」「財務力」「ITスキル」プラス「創造力」が必要であるということなんです。セカンドライフでたくましく生きていければ、たとえ日本がなくなってもどこでも生きていける力が付くだろうと浅枝さんが言っているように、確かにその通りだろうと思います。世界で生き抜く力をつけるためにもセカンドライフで試してみてはどうかと上手に誘ってくれます。この本を読むと、よし、私もこの新しい世界に参入してみようという気持ちになってきますよ。
IT立国とわがPM記
中井 直男 (エイチアンドアイ 2007年04月)
コンピュータが縁遠い時代だったころ (向島鳩居堂さん 2007-08-22)
いやぁ、こんなにコンピュータの革新が、遅々としたものであったとは
思いもよりませんでした。しかし、著者とその周囲のIBM関係者は
アポロ計画を成功させたという技術的裏づけを元に、コンピュータに
漢字を覚えさせるという、当時としてはとんでもない技術革新に挑み
成功させた。こうした先人の苦労があって初めて、私たちは、いまの
IT社会を生きている。しかし、著者は巻末に危惧しているように
日本は世界のIT進歩からおくれをとり始めていることを警告している。
文系人間の私には何もできないが、若きコンピュータ研究者たちに
期待をするしかない。とはいうものの読後感はさわやかで、いい本です。
新規分野への挑戦とグローバル・チーム発揮の軌跡 (G-Old SEさん 2007-08-16)
この本は、著者の進んだ道であると同時に日本IBMがその歴史において世界中のどのコンピュタ会社もなしえなかったプロジェクト(コンピュタによる新聞製作)を推進し創造し上げた記録,、および著者が情熱を貫いた多くの分野での挑戦が感動と力を与えてくれます。
コンピュタによる新聞製作は、漢字も扱えない当時、ましてや日本語処理など、リスクの塊のような分野への挑戦の記録。
この挑戦に米国IBMの最先端技術者、経営者を突き動かし、味方に引き入れ共に推進したGlobalリダーシップの発揮
今、複雑、困難なプロジェクトに携わり悩んでいるプロジェクト・マネジャー、Global
Team推進に携わる方々、新規分野開拓に進まれる方々、指針となる所の大なる記録です。
Office2007による大学生のICT活用標準テキスト―2007年版大学生の情報リテラシー
富山大学情報教育研究会 (富山大学出版会 2007年04月)
新・モバイル革命のすべて―NGN時代を勝ち抜く (日経コミュニケーションブックス)
(日経BP社 2007年04月)
トランスナショナル時代のデジタル・コンテンツ (叢書21COE‐CCC 多文化世界における市民意識の動態)
(慶應義塾大学出版会 2007年04月)
ネット時代の社会関係資本形成と市民意識 (叢書21COE‐CCC 多文化世界における市民意識の動態)
(慶應義塾大学出版会 2007年04月)
私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書)
増田 直紀 (中央公論新社 2007年04月)
繋がりをお金に換える (ウェブ担当 http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/さん 2009-04-19)
現在、★5を付けている4名のうち、
作為的評価と思われるレビューは1個
人と人との繋がりを、数学的に、
そして、身近な例を出してわかりやすく
解説してくれています。
友達を増やしたり、仕事のコネクションを
広げる際の効果的な方法が書かれている。
それだけではなく、スキマ産業を掘り当てるような
ベンチャー立ち上げ時の理論にもフォーカスしている点で役に立つ。
人との繋がりと併せて、コストの概念を平行してとりあげているのも好感度大
以下は、気になるフレーズのメモ。
「自分と異質な人が、情報源となる」
「周りを身内で固めすぎない」
「自分の業界にとって新しく、しかもまだ組織化されていないところへ飛び込む」
「集団で緩めに集まるよりも、さまざまな世界の友人と2人で濃く過ごす時間を
大切にする、いろいろな刺激に触れるようにする、という生き方である。
コミュニティに頼らず生きる人である。このような人は、安心に依拠せず、
一般的信頼の高い人であろう」
お互いにメリットのある、専門知識の交換を、「見えざる大学」と表現
「チーム内の多様性が増えるほど生産性は下がる。
同じような人たちがチームを組んでもうまくないが、
異分野の人を何となく集めてみても、何も生まれないのだ。
人数が多ければ、意思疎通のコストが増えていく。
そのコストを補って余りあるようなチームを組んでこそ、
チームにする価値がある」
どう繋がっているのか、これから、どう繋がってゆくのか
真剣に考える時が来た。
「6次の隔たり」でつなぐ、理論と人間社会への大胆な挑戦 (佐倉ごるふさん 2008-12-21)
タイトルに惹かれて読みましたが、意外な掘り出し物にめぐり合いました。
語感からは、いかにも流行りのネットの構成とネットワーク理論の本に
見えますが、実際には、社会学、というか、組織社会のダイナミズムを
考察した、興味深い本でした。
主題は、ネットワーク理論(スモール・ワールド、クラスター、スケール
フリーなど)を一般人にわかりやすく、直感的に啓蒙する本です。
しかし、本書が斬新なのは、理論の解説にとどまらず、会社や地域、
コミュニティなど人間組織、社会の力学が、いかにネットワーク理論で
説明できるか、を展開しているところ。
人間は一人では生きていけない。そして、ネットワークの基本は人間の
つながり。ネットワーク理論は理論だけれども、感情や思わくをもった
人間のネットワークやダイナミズム、組織論に、いかに肉薄して分析できる
か、という大胆なアプローチです。
私が最も興味深く読んだのは、ネットワークの中心性の箇所。
結合枝の数が多いからといって、必ずしも、ネットワーク、つまり組織
の中心的存在というわけではない、など、現実世界を思い描きながら
ネットワーク理論を学んでいくと、まったく未知の観点から身の回りを
分析することができ、新鮮な目を養えると同時に、組織と個人の存在の関係を
深く洞察するきっかけにもなります。
文句なし (LOSERさん 2007-07-31)
Milgramによる"small world"の概念とその後の展開を
じつにていねいにわかりやすく紹介している。
とくに高く評価したいのは、12-13頁である。
システム論において人間を没個性的に取り扱うことの
プラス面とマイナス面をきちんと明示していること、
これである。
こうして人間関係のいわば雛形さえわかれば、これをもとに、
性、年齢、健康状態、嗜好、等々を加味して適用すれば、
現実の問題に対する処方箋をかくことができる。
複雑ネットワーク科学が読み解く人間関係 (polynomialさん 2007-05-17)
人間関係がネットワークで表現できることは簡単に分かる.しかし,それだけではなんら驚きはない.本書は,ここ最近大きく発展した複雑ネットワーク科学に基づいて人間関係ネットワークを読み解き,多くの意外な知見や新しい視点を私たちに与えてくれる.それは,まさに新鮮な驚きであり,知的興奮をもたらしてくれる.
人間関係の「構造」に着目すると,そこには,スケールフリーやスモールワールドといった不思議な変わった性質が潜んでいる.自然発生的にできるネットワークがなぜこのような性質を持つのだろうか,それは各人のある種合理的な振る舞いの結果であることを,本書は教えてくれる.さらに,これらの性質を利用すると,どのような構造にすれば頑健な組織ができるのか,マーケティングに有効なのか,「実用上」の有益なヒントまで惜しげもなくたっぷりと記載されている.
このような魅力たっぷりの本書であるが,それ以外にも評価したい点がある.学問が成熟期に入ると,なぜその研究が意味あるのかという問いの答えは専門家の間では暗黙の了解になって語られず,結果として専門外の人々には理解しがたくなり,やがては見向きされなくなっていく場合も少なくない.著者は,複雑ネットワーク科学分野(だけではないが)の気鋭の研究者であり,優れた成果を多々挙げているが,その一方で専門外の人も楽しく読める書籍をいくつも著し,「語る」研究者でもある.この分野の研究では,離散数学や確率論,統計力学などの高度な数学や物理を駆使するのだが,これらをそのまま見せるのではなく,どういう知見をもたらすか身近な例でわかりやすく語ってくれる存在は貴重である.これからも,私たちに楽しく語り続けて欲しいと期待している.
コネの科学 (セカい共和国屁さん 2007-05-16)
わかりやすく読みやすい。初めて読むネットワーク科学入門としては最適だと思う。
応用に関しても、アカデミックな方面よりは、
ビジネス方面や日常的な人間関係の分析を重点的にとりあげているので、、
我々一般人にとっては親しみやすい。
半面、数理的な説明は端折っているので、原理を精密に知りたい人や
学問的な興味を持って読む人には物足りないかもしれない。
(もっとも、理解を深めたい人のために巻末にちゃんと文献目録も付いているので、その点は親切。)
これは山岸俊男の説の紹介として書かれていることだが、
赤の他人への「(一般的)信頼」と共同体内部での「安心」を区別すると、
「アメリカ人の方が日本人より他者への信頼感が強い」という話が面白かった。
でも、これってもしかして、アメリカ人が言語も含めてグローバルスタンダードを支配している
という「安心感」から来る傲慢な鈍感さとも解釈できるのでは?とちょっと思った。
人間力を高める情報教育―高度情報通信社会における情報・メディア・コミュニケーション
本村 猛能、森山 潤、角 和博、工藤 雄司、山本 利一 (学術図書出版社 2007年03月31日)
iPodは何を変えたのか?
スティーブン・レヴィ (ソフトバンク クリエイティブ 2007年03月29日)
ジョブスと長い付き合いの著者ならでは迫真の記述 (おひるねおさるさん 2008-03-14)
この著者の書籍は全部読んでいるけど、この本も期待を裏切らない内容でした。日本人の著者は、又聞き機の又聞きだったり、たったい一度か二度ジョブスに会っただけで本を書くでしょ。そんな本はつまんない。やはりジョブスと普通に話を出来る関係の人だからこその内容です。誰だってiPodが発売されたとき、ここまで売れるとは誰も思わなかった。これがアップルと言う会社の方向性を大きく変えたのか。またまたジョブスとアップルは,我々の生活スタイルを変えた。
以外だったのは、シャッフル機能についての話題。私は、iPodにPodcastも入れているので、シャッフル機能は使ったことがない。こんなにみんなが関心を持っているのなら、シャッフル専用に、もう1台買いたくなった。もちろんシャッフルを。
最後に、カバーに使うiPodは第1世代を載せるべきだと、日本の出版社は思わなかったのかな。
★「ニューヨークを盗んだのは、あの機械だ」★ (good_picking@十勝産さん 2008-02-20)
●「音楽の趣味によって自分のアイデンティティを定義できるのは、取り立てて目新しい傾向ではない」が「相手がクリックホイールを回してざっとライブラリを眺めれば、あなたは音楽的に丸裸にされてしまう」という。
・パーフェクト
・パーソナル
・オリジン
・クール
・ダウンロード
・アイデンティティ
・ポッドキャスト
・シャッフル
・アップル
・コーダ
●iPodは機械としては秀逸であり、本書も開発談としては面白い。が、iPodは音楽を生み出すことはできない。レビュー者自身はiPodもウォークマンすら持っていないし今後も持たないであろうことを本書により再確認できた。
●余談であるが、iPodのコードネームが「ダルシマー」であるというのは面白い。
iPodの開発神話が満載 (さとじぃさん 2007-10-03)
iPod誕生秘話から最近の進化までをジャーナリストの視点から綴っている
。
そもそも、iPodありきでiTunesが開発されたのではなく、
その逆でiTunesの周辺機器としてiPodが位置づけられた。
そして、驚いたのは、iTunesはアップルがスクラッチから
開発したものでなく、サウンドジャムという元アップル社員
が開発したものが起源になっているということ。
なかなか日本企業には真似できない芸当ですね。
その他、iTunes (Music) Storeにコンテンツを集めるまでの秘話、
Podcastの起源の話など、iPodの背景がまとまっていて面白い。
著者はシャッフル機能が単なるランダム再生ではなくて、
なにかの意図が隠れているのではと疑っている件が特に面白い。
ここまでとは (equerreさん 2007-09-30)
本の題名通りipodは何を変えたかが書かれています。(当たり前かぁ)
確かに車にまでipod専用のジャックまで付くとは
誰が考えたでしょうか。
また、プレイリストに何の曲が入っているかで
その人個人の分析まで出来てしまう(変な曲が
入っているとダサイみたい)。
私的には、SONYがこの地位に居てほしかったですがぁ!
小さな成功の積み重ねが大きな成功へ (いちやんさん 2007-05-14)
2001年に発売され2007年に販売台数累計1億台を突破したというiPodの誕生から世界をシャッフルしてしまうまでを丹念に追ったレポート。意外なことに類書が見当たらない。
著者がアップルのCEOスティーブ・ジョブズと親しいため批判的な視点は薄いものの、
◎著者が発表直後のiPodをビル・ゲイツに見せびらかす様子
◎iTunesストアがオンライン配信にこぎ着けるに当たって、ジョブズがピクサーのCEOという立場が役立ったという話
などを読んでいると、社会は人付き合いでできているのだなと変に感心してしまった。
その他、最初から順風満帆だったわけではなく、災い転じて福となす場面が印象に残った。
◎MacのFireWire端子を活用するソフト開発をサードパーティに断られたことが、iTunesひいてはiPod誕生につながった。
◎iTunesミュージックストアの音楽配信開始には、Windowsに比べてシェアの少ないMacなら失敗しても実害が少ないだろうとお目こぼしが幸いした。アップルとの合併話を釣り餌にしたという人もいる。
◎販売台数が飛躍的に伸びたのは、廉価なmini、shuffle、nano以降。アップルの人間が驚くほど競合の追撃がなかった。
大変化時代のキーワード ネット社会とビジネスを語る術語集 (アスキー新書)
2011年を考える会 (アスキー 2007年03月12日)
まあまあ (セスクさん 2008-08-29)
2011年に惹かれて買いましたが、内容は前半がWeb2.0、中盤がそれによる社会的影響など・・・最後に最先端技術といった感じですかね。
でもITなどに疎い方には入門書として良いかもしれません。
キーワードごとに説明してあるのも良い点ですね。
単なる意味でなく、注目される理由がわかる (かんおおやまさん 2007-03-28)
いやま、ネットに関するキーワードは仕事にも欠かせないが、そんな用語のおさらいにはぴったり。単純な意味解説だけでなく、キーワードを軸にした、広範囲な知識の準備ができる。逆に、ダブる部分があるのだが、この辺の違い(とらえ方、使われる業界など)がうまく説明できていると、さらによかった。
なんとなく解かったようで、解からない術語をハッキリさせる (おおらかサンさん 2007-03-19)
最近の経済やネット情報は、カタカナ英語であふれているが、なんとなく読み過ごしていくうちに、概念がぼやけてしまうことが多い
今更人に聞けないし、専門用語で、詳しいひとが周りにいない、という状況にピッタリの内容です
この本を片手に、フラット化する世界を読むのも、お勧めです
今の時代のキーワードを一通りカバー (あきらくんさん 2007-03-18)
IT技術の大きな進化に関連・起因する、各キーワードを挙げて解説されている。
全体としては大きく3つに分かれており、1.Web2.0関連、2.企業・ビジネス関連、3.ネットワークを中心としたIT技術関連、となっており、それぞれの中でHotなキーワードを挙げ、3,4ページずつ解説するスタイルをとっている。
どうしても、各項目について、深く掘り下げることが出来ないのが難点ではあるが(ざっと上辺だけ説明され、結局よく分からないこともある)、今の時代で大事な項目を一通りカバーするのには良い。
IT社会を環境で測る―グリーンIT
松野 泰也、近藤 康之 (産業環境管理協会 2007年03月)
会社じゃ言えないSEのホンネ話
きたみ りゅうじ (幻冬舎 2007年03月)
あーSEってこういう感じなんだーってよく伝わってくる (とま〜にさん 2007-10-22)
筆者の実体験が具体的でイメージしやすく読みやすい。多少話し言葉で書かれているところは「あーSEのひとってこういうしゃべり方しそう〜」とまで実感できるほど。直接話を聞いているような感じ。今度IT系に進むことが決まっている自分としては業界、とくに下請中小企業の厳しさを知って勉強になった。筆者が職業病といっているパソコンを擬人化する習慣とか、ドラマ『24』に突っ込んじゃうところとかも覚悟しなきゃな〜。
共感・・・そして懐かしむ (Y.L.PAPAさん 2007-05-14)
同じ環境のSEではないが、もっと劣悪な環境下の客先でシステムの納品をしていくSEをやってました。その時のことを思い出しながら、「あぁ〜どこも一緒や」と感慨深くなりながら、その時のことを懐かしく思えるようになった今にホッと胸をなでおろしてます。
SEという業務の経験のない人にはとってはどうかわかりませんが、これはSE経験者は一読の価値ありです。特に、SE経験者で、もう足を洗った人は素直に入り込めて読めることと思います。
SE職なら少なくとも1つは共感の持てる内容 (keinsさん 2007-03-17)
文体にマッチしたコミカルなイラストが特徴。
実際の書籍は意外に分厚い。
作者が体験したエピソードを元に、リアリティ溢れるエピソードがたっぷり描かれている。
質・量ともにボリューム満点な一冊と言えるのではないだろうか。
しかし、「あ〜っ」「うーん」などと共感するのは作者の元職業と同じSE職だけなのかもしれない・・・
# 確かに会社じゃ言えないかもしれないけれど、運用夜勤の待機時間に会社で読みました(笑)
面白くそして悲しく (されどST諦めずさん 2007-03-11)
きたみさんの本は、よく読んでいます。
今までの本を読んだ方にも、初めての方にもお勧めです。
SEのフシギな生態やSEのフシギな職場より、少し1センテンスが長いせいか、読みづらく感じる部分もありましたので、辛口で星4つにしました。
でも、内容については、あーそうそう、そうなんだよなぁ、と思わせてくれる部分がたくさんあり、楽しんで読め、かつ、今SEの自分には、同じこと考えてる人、ほかにもいるんだと、ちょっと励みになったりしました。
SEじゃない人にも読んでもらって、SEのトホホな実態が少しでも世間に広がれば、なんて思ったりしました。
情報社会論―超効率主義社会の構図
加納 寛子 (北大路書房 2007年03月)
バーチャル版ムラ社会の誕生はなかなか面白い (ひまわりさん 2007-06-03)
第一章で示されているバーチャル版ムラ社会の誕生はなかなか面白い。バーチャル版村社会の実際は、第四章で示されているセカンドライフのことを指しているのか、あるいは、セカンドライフのようなムラ社会が、今後無数に誕生するであろうという読みなのだろうか。もし、後者であるならば、5年後10年後に、セカンドライフのようなムラ社会が乱立するようになったときに、この本を読み返してみると、書かれている内容があたっているのかもしれない。
ただし、残念ながら、今現在、自分の周りを見渡してみると、この本で書かれているような超効率主義社会にはまだ至っていないように思う。超効率主義社会など雲の上の話である。まだ非効率な部分がたくさん残っていて、もっともっと効率化した方がよいのではないかと思うことばかりである。
格差社会の構図がよくわかりました。 (akiyoshiさん 2007-03-31)
グローバル化が進むと、国家間の格差が無くなる。その代わりに国内の格差が生まれる。という構図を主張されているわけですね。国内の格差を指摘して警告を発する本が多い中、その構図が、端的にわかりやすく示されていると思いました。
ハイブリッド・コミュニティ―情報と社会と関係をケータイする時代に
遊橋 裕泰、河井 孝仁、モバイル社会研究所 (日本経済評論社 2007年03月)
本のタイトルはいいが・・・ (どら太郎さん 2007-09-25)
本書の内容は、簡単に言うと、情報社会と現実社会が時間的に空間的にも多層的で複雑化した現在の社会を、リアルコミュニティとネットコミュニティの複合としてハイブリッドコミュニティと称している。
議論の内容としては、1999年に上梓された「情報の空間学」となんら議論の内容は変わらない。
現在のネット社会の問題を第二章で個人の情報収集能力の向上と、影響力向上をその要因にあげ、個人のプライバシーが侵害される、ネットにおけるセキュリティが脅かされているというが、決定的に欠落している視点として、そのような悪意を持つ個人だけでなく、ワンクリ詐欺などネットで活動領域を増やしている悪徳企業の存在を(意図的に?)無視している。まぁ、書いている人間が通信業界と強いパイプをもっているから仕方ないが・・・
なんともお粗末な論考である。値段の1800円は納得価格。
しかし、現在のケータイを主流とするユビキタス社会のさまざま事例を論じている点、地域環境の変化、住環境の変化をあげている点は評価できる。
ただもっと、メディアとか社会システムといった社会哲学的な意義を抑えないと、あまりにも頭も悪い議論になってしまう。
携帯電話をインターネットツールとして見る世代を知る (柳@アマゾンさん 2007-04-25)
私が子供のころ、父親に茶の間のテレビのチャンネルを変えてくれ!
と、頼まれれば、TVに向かって近づいてゆき、ガチャガチャと
チャンネルを変えたものです。しかし、今の子供たちに同じ行為を
お願いすると、TVには近づかずに、リモコンを一生懸命探してくれます。
小中学生にインターネットという言葉の認識を確認すると
携帯電話使ってます!と、答えが帰ってきたりします。
新しい世代の、携帯電話というインターネットツールの未来を
頭で整理するには、面白い本です。
モバイル社会の近未来に興味ある方は、お読みいただくのも良い
のでは、ないでしょうか
ケータイから見た世界とケータイが変える社会 (名無しレビュアーさん 2007-04-18)
ドコモの人たちが携帯と社会について本を書いたというので、少し手にとって読んでみた。
本書では「最近の子供は携帯電話は通話「も」できる装置だと思っている」(通話機能は
いくつもある機能のうちの一つに過ぎない!)などというオジサンにとっては衝撃の結果が、
最初に紹介されているのだが、全編を通じてケータイが社会にどのような影響を及ぼして
いるのか、社会をどのように再構成していくのかが論じられている。
ケータイに関してはいろいろ報道や論評は多いけれども、ケータイから見た世界やケータイが
変える社会について真正面から考えた本は他にはないと思うので、そういった意味でもなかな
か面白い本だと思う。
評価は星5つにしようかと思ったけど、星4つにしておきます。今後もこの方向で研究を
続けて数年後に「その後の発展」を書いてほしいという願いを込めて。
特に情報教育に携わる者や保護者が理解すべきことが俯瞰出来る (教育関係者さん 2007-03-27)
我々今の大人とは異なる環境下で他者とコミュニケーションを取り合い、関わり合いながら経済社会に生きていく今の子どもたちにとって、
これから彼らが触れる技術やツールがどのような影響を与えるのか?
またそれらを保護者や周りの大人がどう見守るべきなのか?この手の思考をする上で、刺激になる一冊だと思う。
私は仕事上、学校・情報教育担当者・保護者と接する機会が多い。
その中で、子どもとPC・ケータイ・ネットに関する不安の声を良く聞く。
しかし、その不安の前提となる知識や意識のほとんどは適当でなく、短絡的な想像に基づいた不安であることが多い。
代表的な声は、「ケータイはメールによるイジメを助長する。でも、登下校の安全を考えると持たせたい。」である。
しかしこの不安や事象を解消するために、イジメについて正面から子ども向き合い指導・教育している事例、
また登下校中に関わらず、子ども自身の危機回避能力を養うための安全教育に取り組む事例には、ほとんど出会わない。
その原因の一つには学校や保護者が、ネットという世界について、その世界へアクセスする技術やツールについて、
そしてネット社会と現実社会との関わりについての理解が無い、もしくはその前提となる情報が皆無に等しいことにあると考える。
また仮に多少の理解はあったとしても、現時点で子どもが触れているモノと将来との繋がりを理解するには至らない。
私は、以上の様な認識を持ちつつ、最近のWeb2.0系の本を数冊読んだ後にこの本を読んだ。
読み始めた時には「自分がこれからの現実社会とネット社会の関わりを考える上で、非常に有用な俯瞰図になるのでは?」であり、
読み終えた時には「今の子ども達のコミュニケーション能力やICTリテラシーの醸成に大きな影響力を持つ保護者や情報教育担当者が、
子どもと関わる際の前提として理解すべきことを網羅的に含んでいる」と感じた。
ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代
神田 敏晶 (大和書房 2007年02月23日)
近未来のインターネットに関する考察 (渡邉輝さん 2007-05-12)
急速に発展するインターネットを
かつてないコミュニケーションの「道具」であると比喩し、
その現状と近未来への可能性を紐解いた本です。
Web2.0系の本をすでに読まれている方には、
目新しい内容はそれほどないと思いますが、
インターネットの動向に対する考察でいくつか気付かされる箇所もありました。
以下、よいと思った箇所の要約です。
・パーソナルな情報にマス的な価値が付加される
・ネット上に少数しか存在しない情報ほど強い影響力を持つ
・コンテンツを良いものにすることが一番の検索エンジン最適化対策
・新しい道具を与えられた世代からは、明らかに旧世代とは違うリテラシーを持った人たちが育つ
・組織に所属しているだけで機会を与えられているだけのプロは、徐々に仕事がなくなる
・あまりにも頻繁に目に入る広告は、ユーザにとって透明化していく
読んで楽しい本に久しぶりに出会いました (Dr. Amazonさん 2007-03-31)
読んで楽しい本に久しぶりに出会いました。作者に「ありがとう」と言いたい。
ウェブ2.0についての議論が盛んになりそれとともに多くの論文、書籍が世に出、イージーに考えれば、次にくるキーワードはウェブ3.0、はたまた4.0だろうことが容易に予想されますが、本書はいわゆるウェブ2.0におけるツールを経験論的に解説しつつ、それらがリアルの世界、とくに人間の行動と思考に及ぼす影響についての作者の主張を述べたものであり、決して次の流行りを先取りしたものではない点が高く評価されます。
項目が多岐にわたっているために、舌足らず、短絡的な部分もあります。セカンドライフの項目のようにとりあえず経験して付け足したように思えるところもありますが、既存のマスメディアに言及した部分やケータイに関する項などは、その業界の方々にとって重要な示唆を与えているのだと思います。また、これからのネットとリアルとの相関におけるPCとケータイの役割についても、結論が出ないことは当然ですが、問題提起がなされています。
ネットでも問題になっているいじめの項、ネットへの入り口として重要度が増している検索エンジンの進化に伴うノイズやフィルターにかからなかったものが無視されることへの危惧など、ボクが普段漠然と感じていたことが、述べられていてほっとしました。更なる洞察の深化が次の著作で期待されます。
業界人なら必読 (ぺーたさん 2007-03-21)
ジャーナリズムに身を置く筆者のノン・エンジニアな視点から現在の状況レポート。技術の動きではなく、ユーザの動きに視点を置いた内容は類書に少ないので貴重です。
文章には多少の未推敲な面や無駄を感じますが、読みにくいほどではないのでサッと読んでおくべき本です。内容的にはおそらく2〜3か月の賞味期限と思われますので、業界人は“今”読んでおくべきでしょう。
ネット世界のファクトを丁寧に拾い、整理し、近未来を洞察する (佐倉ごるふさん 2007-03-09)
本書は、かなり面白いです。
システムの仕掛けや、ネットの成功企業物語に傾きがちな、
もしくは、逆に安易にハウツー本に流れてしまいそうな盛りだくさんな
内容ですが、それを、実際にネットツールを、著者自らが、経験し、その身で
使いまくって丹念に集めたファクトをおしげもなく解説し、
それがリアル社会とリアル人間に与える変化を洞察、分析します。
技術やメカニズムの話は最小限に抑えて、ブログやSNS、ビデオ共有
や仮想世界、ユビキタス環境まで、できること、可能なことの先端シーン
をあますことなく紹介し、まずは、考察すべき材料を豊富に読者に提示
してくれます。これだけでも、好きな人には早々面白いはず。
一見、ウエブ2.0の流行をたくさん並べた本に見えますが、実は、
タイトルにあるように、または、最初に著者が述べているように、
ウエブとネットの進化が、人類の歴史に革命と転機をもたらすわけですが、
それが、具体的には、どういう転機と影響を、人間世界、リアル世界
とネット世界にもたらしているのか、という、壮大な世界観の展開と
価値観の転機論に結実していきます。
Web2.0を俯瞰してこそ知り得るインターネットのあるべき姿 (おとめざさん 2007-03-06)
本書は、火の発明や利用などを例にするなど、インターネットの変革をマクロな視点でとても判りやすく書いている。
Web2.0やCGMやSEOやRSSなどの、謎解きのような言葉が分からない方にも、インターネットの存在意義や将来の価値が理解でき共感できる本かもしれない。
しかし本書は、初心者だけに向けたものではなく、緻密に多くのWeb2.0の代表的なサイトのサービスなどを例に取り、Web2.0を俯瞰してこそ知り得るインターネットのあるべき姿を指し示してくれる、広告やメディア業界に関わる人たちにさえ、有益な予感を与える、著者渾身の良書である。
私は本誌で、インターネットの未来やあるべき姿を考えることができた。
著者に心より感謝申し上げたい。
ITスキル標準 概説書 (V2 2006対応版)
情報処理推進機構ITスキル標準センター (アイテック 2007年02月)
なぜ水準7がない職種があるのかの説明が不十分では? (kaizenさん 2008-02-05)
どうして業務システム、基本ソフト、ハードウェアカスタマサービスに水準7がないのでしょうか。特定の企業の身分制度を反映したものを、IPAがスタンダードというのは、おこがましくないでしょうか。ハードウェアのカスタマサービスの水準7がない会社には保守を頼まない方がよいかもしれない。カスタマサービスが、一番水準が高くないといけないはずなのに、それを軽んじる企業は、滅びるかもしれません。実際に現場を知っている人がこのスキル標準を作ったのだろうか。
クリエイティブ・シティ―新コンテンツ産業の創出
上村 圭介、原田 泉、木村 忠正、庄司 昌彦、陳 潔華、土屋 大洋、山内 康英 (NTT出版 2007年02月)
InfoCom REVIEW〈第41号 2007年〉
(情報通信総合研究所 2007年01月)
ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき
レイ・カーツワイル、井上 健、小野木 明恵、野中香方子、福田 実 (日本放送出版協会 2007年01月)
特異点が待ちどおしい (にゃずさん 2009-10-09)
久しぶりに科学の本を読んだけど、読んでいると面白くてワクワクして来た。
以下、自分なりのまとめ。
レイ・カーツワイルさんが主張するタイムテーブルは次の通り。
2020年代AI が 人間並みになる
2030年代ナノ単位の小ささのロボット(ナノボット)で体内から多くの病気を治せる
同じくナノボットで脳内からヴァーチャル環境に完全没入できる
2040年代人間の脳の構造が研究しつくされ、コンピュータは超高性能になる
その結果、人間の脳内の情報をコンピュータにコピーできるようになる
コピーされた脳内情報とは「人間自身」なので、人間もまたコンピュータ並みに
超高速で考えられるようになる。
科学は爆発的に発展し、ヴァーチャル環境と同じことが現実でも可能となる。
これは、人間自身が人間を進化させ、新しい種を生み出したのと同じ。これが「特異点」だ。
というのが作者の主張だと思う。
多くのページは、この裏づけのために多くの研究者の仕事を紹介している。
これがまた、個人的には面白かった。
はやく人間並みになった AI を見てみたい。(^-^)/
夢のある奇妙な未来を感じさせる一冊。。。 (tamadamさん 2009-07-24)
レイ・カーツワイルによる未来本です。
遺伝子工学(G)、ナノテクノロジー(N)、ロボット工学とAI(R)が加速度的に進歩し、あと20年経つととんでもない世の中になるようです。
ある種、荒唐無稽なSFを読んでいるようですが、じっくり考えると、もしかして現実に起こるかも知れない!と思わせる愉快さがあります。
科学信仰の告白書 (蔵研也さん 2008-01-02)
カーツワイルの言う「特異点」とは
人間の知能にコンピュータが追い付き、
それ自身の知的能力を増強し始めることを指している。
これまでのテクノロジーの進展についての考察と異なるのは、
ムーアの法則、とそれに近いコンピューティングの指数関数的成長理論に基づいて
特異点は2040年代の後半だと断言している点である。
これはこれまでの未来学者にはなかった潔い態度である。
私にはもう少し遅くなるように(直感的に)感じられるが、
言い訳を許さない、あいまいさのない予測と態度はたいへん好感が持てる。
ナノテク、バイオテク、神経科学などが相乗的に展開し、
近い将来に人類が未曾有の繁栄を実現するというのは、
悲観論の多い常識的メディアと決別していて痛快である。
私が驚くのは、この著作に代表されるような、
実にアメリカ人的な、飽くなき自己能力の増強への野心、
人類の発展の不可避性への確信、あるいは信仰である。
最後はSFのオメガ・ポイントにも似て、
ワーム・ホールその他を利用して人類の拡大が光速を超え、
全宇宙が人類の知性によって満たされるという。
あるいは、これはさらには他の宇宙の創造によって
他の並行宇宙をも創造して人類の知性が無限に拡大するだろうのという考えは
物理学者ミチオ・カクの著作にも通じていて、物理学を超えて興味深い。
また、この世界が、他の知性によるシュミレーションかもしれないというのも
単なる哲学を超えて真剣に議論するあたりも、ある意味新鮮であった。
また興味深かったのは、彼はテクノロジー信仰の具現化といえる人物であり、
自身の不老不死を目指して、体内の物質濃度を最適化しようという行為を
今この「現時点」において、すでに実行していることである。
カーツワイルの科学信仰の告白が本書であるといえるだろう。
日本という狭い枠組みから眺めると、まさに超越的人物である。
時代錯誤の科学信仰 (辛辣居士さん 2007-11-28)
近頃元気の出ない科学万能の夢物語を聞かせてもらえたが、やはり苦笑を禁じえない。没主体の科学信仰はまだこのような形で延命できるのかと参考にはなった。これが万が一現実とならば、いったいどれほどの恐るべき代償が招来されるのだろうかと寒々としてきた。レビューではマトリックスを超えるとあるが、超監視管理統合社会を予見した皮肉なのだろう。
最後に宇宙が覚醒する? (ワッピさん 2007-09-02)
人類の過去、現在そして未来を、科学的知見をちりばめながら描いたSF的人間・機械論。
数億年前の生命の起源から、人間と機械が融合をはじめる数十年後の「特異点」を
へて、究極的には「宇宙が覚醒する」という壮大なシナリオは、夢想と紙一重である。
最初に神ありきではなく、最後に神(=宇宙意識)が生まれるという発想は、一神教的
世界でしか展開しえない。
著者のカーツワイルはOCRなどをはじめとする著名な発明家である。ヨーロッパの
ホロコーストから逃れてきた彼の両親は、ユニテリアン派教会に所属していた。ユニテリアンは、キリストは神ではないとする自由派の信仰グループで、ピート・シガーやカートボネガットなどが信者であった。
彼自身、糖尿病の持病があったが、独自の治療法でこれを克服したという。自分の身体プログラムを改造するために、毎日サプリメントを250粒摂取し、毎週6回、静脈内への栄養投与をして、健康体そのものだと自慢している。
確かに身体機能は回復するかもしれないが、私だったらサプリメント漬けは、ご免こうむりたい。
力づくでパワーアップする人体(脳も含む)という発想もいいけど、「幸せ」とは、どこかでずれているのではと思う私は、なにごとにも淡白な日本人の証かもしれない。
とはいえ、「攻殻機動隊」の世界が現実になりつつあることもたしかで、本の厚さに負けないで、一神教の世界をのぞいてみるもの、一興かと思います。
ITロードマップ〈2007年版〉情報通信技術は5年後こう変わる!
野村総合研究所技術調査部 (東洋経済新報社 2006年12月)
ディテールを重ねて見えてくる、これから起こる本当のサイバー革命 (佐倉ごるふさん 2007-07-12)
前著に引き続き、読み物としては、大変ハードな
書籍です。取り扱っている分野、テーマもレベルがばらばら
で、詳細なテクノロジーや製品から、先端的なビジネス改革まで
さまざま。読み物の体裁はしていますが、必要な時のレファレンス
として座右に置くもの、と考えたほうが無難です。
ただし、本書を通読して見えてくるもの。それは、一見、ある程度
完成したかにみえる、ネット上のサイバー世界、特に、コーポレート
や消費者のサイバー世界ですが、完成どころか、これから本当の
革命が始まる、ということが見えてきます。
本書で登場しているような、先端的テクノロジーのコンポーネント
が有機的に結合し、情報通信がとどまることなく革新を遂げる時、
5年後、10年後、現在では想像もできないような、「知をもった」
「実世界にも匹敵する」サイバー空間が現れることは間違いないです。
それを感じ取り、誰よりも先に近未来を知り、競争優位を得るための
ヒントがたくさん入っている、我慢してでも読む価値のある、豊富で
価値のある情報源です。とはいえ、玄人向けであることは仕方なく、
決して啓蒙書ではないです。
また、ロードマップと称して、未来予見をしているような記述も
満載ですが、予測というよりは、現状の先端シーンの整理ととらえた
ほうがいいです。
役にたつ、実用書、情報源という意味で、★は4つにしました。
専門用語連発で意味不明な文章 (渡邉輝さん 2007-05-01)
びっくりするほど、当たり前のように専門用語を連発した文章で、
とても読みにくいです。
ITに詳しくない人が、がんばって調べて書いたんだろうなという印象です。
もっともらしく未来を予想していますが、
この専門用語の嵐を何の支障もなく読み通せる人にとっては、
読む価値がある内容だとは思えません。
いったいどのような読者に、どのようなメリットがあるのか、
まったく不明です。
Webの将来およびネットワークの企業活動に対する影響に特化して書かれています (あきらくんさん 2007-03-11)
野村総研による、ITに関するこれから5年のロードマップを、現状のまとめと分析により、予測している書。
同出版社、同研究所による、「これから情報・通信市場で何が起こるのか―IT市場ナビゲーター」も出版されており、書店でもとなりにおかれていることが多いが、そちらは放送・ハード機器など、多岐に渡る分野についてか書かれているのに比べ、こちらはどちらかというと純粋にWebの将来およびネットワークの企業活動に対する影響に特化して、書かれている。
シンクタンクの描くIT (もれしゃんさん 2007-02-04)
シンクタンクが直近未来のITの姿を説明しています。
決して大きく成長するであろう会社を予想するとか、
特定の会社のビジネスモデルを評価しているわけではありません。
どんなIT技術が使われるようになっていくのかについて
よくまとめられています。
が、教科書みたいで、読んでいて全く楽しくもなく、
わくわくすることはありません。
そもそもそういう話のホンではないわけですね。
新・情報化社会対話集〈3〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2006年12月)
新・情報化社会対話集〈2〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2006年11月)
情報化社会対話集〈14〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2006年11月)
反情報論 (双書 時代のカルテ)
赤木 昭夫 (岩波書店 2006年11月)
情報の本質 (YOUさん 2007-02-04)
この本のタイトルは反情報ではあるが、内容は正しい情報のとらえ方について書かれている。この本には、「情報はメタファーである」と明確に書かれており、現実と記号の位置関係をはっきりさせている。情報社会においては、物質やエネルギーの意義や役割が情報を含めた視点から再度見直されている。
問題整理は的確 (Bibliothekarさん 2006-12-24)
情報学の難問は、統一的な「情報」概念が定義されていないことである。これは情報哲学(The Philosophy of Information)を提唱したルチアーノ・フロリディも指摘している。本書はこの情報学の難問を解決することを意図して書かれたいわば研究ノートとしてのエッセイである。情報の原義を辞書で精緻に辿りながら、情報の多義性を分類し、情報の持つ隠喩性の高さが概念の多義性の原因であることを指摘する。その後に経済学における情報の不均衡を指摘したスティグリッツを介して、情報の知識の関係性を明確にし、さらに言語哲学者サールの<志向性>概念を情報の特性としてみなし、問題の枠組みを整理する。更に情報⇔反情報という仮説を導きだして、情報概念確立可能性を提案する。精緻な議論で傾聴に値する。一読をお薦めする。
情報とのつきあいかた (さっきさん 2006-12-13)
現在、我々は情報に囲まれて生活しています。我々の生活する環境下、情報は増殖し続けています。我々は情報の受信者であり発信者である。現代社会を生きるうえで我々にとって情報とは何か、情報とどうつきあうかを考える機会を本書は提供してくれる。
日本人の情報行動〈2005〉
(東京大学出版会 2006年11月)
疑ったり考えたりする習慣をつけたい (なかさん 2009-05-14)
2005年3月に行われた「第3回日本人の情報行動調査」の報告書。
次は2010年。
情報収集の観点から調査結果を見ると、テレビへの信頼性が高く、
それを受け入れる(ハンドリングしない)ことに問題を感じますね。
疑ったり考えたりする習慣をつけたい。
調査結果例は以下の通り。
・信頼性は、テレビが50%超。新聞は30%超だが下降中。
・仕事上の有用度は、書籍が30%超。ネットが20%超で上昇中。
・「情報ハンドリング力」は、テレビの視聴時間と負の相関。
ネットの利用時間とは一部で正の相関(収集・選択力など)。
新聞の閲読の有無は無相関。
低度情報化社会 Ultra Low-level Information Society
コモエスタ 坂本 (光文社 2006年10月24日)
この書籍そのものが低度情報化社会の産物か? (I choose to be happyさん 2007-09-29)
2005年〜2007年あたりのウェブとウェブの影響を悲観的な視点で描いている。「情報の宝庫を扱い損なっている人間」の姿をmixi、2ちゃんねる、ライブドア、ケータイ、Web2.0、韓国などを引き合いに説いている。
ウェブを"なんだかすごい世界"だと思ってきた人達にとっては新たな視点であろうし、ウェブで"痛い目に合った"人や"マスコミを嫌う"人にはウェブの世界で痛い目に合わない心がけを想起する内容です。
少し後味の悪さを感じたことに著者が想像する高度な情報化社会の姿に言及していないのです。低度情報化社会の姿を裏返せば高度情報化社会が出来上がるとの前提があるのでしょうけれど解釈によっては放棄したとも思われます。低度情報化社会に陥っている人間にとってはそうではない世界(高度な情報化社会)について考えるのはそんなに簡単なことではないと私は思うからです。
独自の視点に抵抗を感じるかもしれないが、新しい視野を得られるかも (A.きっしーさん 2007-06-18)
有益な情報にたどり着く以前に、すさまじい量の質の悪い情報に埋没してしまう人が多く、あまつさえ、その質の悪い情報を発信する人が前面に出てネットを蹂躙しているために、情報化社会の質は事実上低下している…。
それが本書の要旨だ。必要な情報を探す工程で、とりとめのない情報が多いWeb上のコンテンツを巡回して辟易した経験がある人は、本書で挙げられている事例に納得する箇所があると思う。
一部に筆者独自の視点による主観的な文面があるので、それに抵抗を感じる人もいるかもしれないことは事実だ。ただ、ITエンジニアの顔を持つ著者ならではのWeb2.0に対する見解は、的を得ていて注目する価値はある。Ajaxに代表される昨今のWebを支える技術の多くが、今は再編成の過渡期にあるのに、持ち上げて騒ぎ立てるのは荒唐無稽という見解は当たっているからだ。
さて、他の方が触れられているように、本書の結論はベタなものだが、人生経験豊富な人によるWeb上のコンテンツが読み応えがある事実を鑑みると、それはあながち嘘ではない。
総じて、こういう視点もあるのだ、というアプローチで本書に触れるのが妥当だろう。
ちょっと懐かしい (takiさん 2007-04-25)
挑戦的(破壊的?)な題名がつけられている本の中では
割と不満なく最後まで読めました。
筆者と思考が近い人はそれなりにいると思いますから
読まなくても支障はないですが、読んでおいて損もないです。
今、読むと。
ライブドア事件など、ちょっと懐かしいことについて
数十ページに渡り書かれており、手にとった趣旨とは違うところで
読み応えがあったかなと感じるところがあった。
筆者の主観からの記述が中心になっているため
いわゆる、俯瞰した文章を期待している人は
流し読みに、はしってしまうかもしれません。
IT技術者から見た情報化社会・格差社会批判の書 (福代さん 2007-03-07)
IT技術者から見た、情報化社会・格差社会批判の書である。
ふざけた書名・著者名に嫌悪感を抱く人もいるだろうが、内容は極めて硬い。
IT技術が高度化した一方で低質の情報があふれかえり、多くの人々が思考停止状態に陥り始めていること、また、ウェブが思考停止した人々から薄く広く資金と時間を収奪する道具になっていることを述べている。この他にも本書は「Web2.0」が提唱者であるオライリーの手を離れ、次世代の「儲かる仕組み」を求めるマーケッターたちの「バズワード(空虚なお題目)」になっていることを指摘しており、「明るい未来」を描く他書とは一線を画している。
著者は情報化社会を単純に悪と見なしているのではない(「本気で使えば」ウェブは知の宝庫であることを述べている)。その中で生きていく現代人は孤独を恐れず無駄な情報をそぎ落として自分の道を模索していかなければならないということを主張している。
古き良き時代のパソコンユーザーなら共感できるかも (厭世ガイさん 2007-02-06)
昔からパソコンを使っていた人、
例えばWindows以前の人、
最近のIT系の発達のスピードについていけてますか?
Web2.0やブログが大絶賛されている中、
むしろ「最近のIT進化はどっか間違ってないかなぁ」と
なんとなく違和感を感じませんか?
そんな人はこの本を読んでみるといいかもしれません。
著者はおそらく古くからのIT関係者で、
その違和感をうまく表現しています。
昔のほうがCPU、メモリなどハード上の制約が大きかったが、
将来はあれができる、これができると
夢は限りなく大きかった。
ところが、今はCPUやメモリが何百倍と進化したのに、
実際にやっていることは日記の見せ合い…。
確かに進化したけど、いつの間にか夢はしぼんでしまった。
古いパソコンユーザーである僕はそう思います。
パソコンユーザーにも第○世代という世代観があって、
古い世代の人間は、新しい技術についていけない代わりに、
端的に言うと、新世代がバカに見えます。
「パソコンをそんなふうに使うんじゃない。けしからん」と。
古くからいるので、新世代には見えない欠陥も見抜けます。
ただ、世間にとっては、ただの時代遅れのやっかみにしか聞こえないから
その批判をうまく発信することができません。
著者はそれを代弁しているように感じます。
読んでみて考えたのは次の2点。
・パソコンユーザーにもジェネレーションギャップがある
・今のWebは過度に世俗化しており、その波に過度に迎合するのではなく、
それに対抗できる文化や哲学をWeb以外から吸収していくことが
これからの時代を生きていくために大切なこと
Webについて自分なりに考えてみたい人、読んでみてください。
手にとるようにウェブ世界がわかる本
近藤 静雄 (かんき出版 2006年10月17日)
進化するネットワーキング 情報経済の理論と展開
林 紘一郎、湯川 抗、田川 義博 (NTT出版 2006年09月23日)
これは、あらゆる「ネットワーク」についてのバイブルだ。 (takokakutaさん 2006-11-23)
これは、あらゆる「ネットワーク」についてのバイブルだ。
本書は、「ネットワーク」の概念の分析からはじまり、Web2.0の理論的背景(実はこのオライリー論文を本書で初めて知った)、ロングテールなど、最新のテーマまで、よく分析された好著である。
国際電話の料金体系がどういう仕組みで作られているのかや、いまではごく普通に使われているインターネットの料金の仕組み、などよく理解できた。
さらには、いまの産業分類にあわないインターネット企業の分類法や、なぜ日本でシリコンバレーが生まれないのかについての理論的分析など実に深い。
ユビキタスでつくる情報社会基盤
坂村 健 (東京大学出版会 2006年09月21日)
グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)
森 健 (光文社 2006年09月15日)
一極集中化 (あにもさん 2009-07-02)
グーグルやアマゾンの出現によって
誕生したウェブ2.0の世界は、
実質的に一位のみが市場を独占する
一極集中化社会である。
ということがいろいろな側面からの
分析で示されています。
とても興味深い指摘でした。
冷静な科学的分析で理解を助けてくれます。 (楊さん 2009-05-21)
タイトルの通り、主に、Googleと本サイト「amazon」の成功例を引き合いに、
インターネット進化の社会的背景、周辺技術も含めた科学的な見地から、
分析/解説している一冊で、
普段かなりヘビーに使っていると自負していた僕も、
これだけ丁寧な解説に接すると、
「意外とちゃんと教えてもらったことは無かったのだな。」
と知り、
「読んで良かった。」
と思う一冊でした。
最終章で述べられる、実社会にも影響を与えるウェブ技術が広まった現代において、
僕たちユーザーが、どのように振る舞えば良いのかを提案している記述は秀逸だと感じました。
web2.0は本当にユートピア化? (倒錯委員長さん 2008-11-10)
AmazonやGoogleについて、何か知りたいことや調べたいことがあったとき、もしググっていたら、ネットという広大な海の中でもがく内に何もわからなくなってしまうという事態にもなりかねない。それよりか、この本を一冊読んでおけば、初学者ならばとりあえずOKという内容が整理されている。
本書に通底するのは、「なぜ多様化・分散化する傾向にあるネット社会で一極集中という現象がおこるのか」、いいかえれば「なぜ多様化・分散化する傾向にあるネット社会でAmazonやGoogleといった企業だけが大勝ちできるのか」ということ、そしてもう一つ、一時期流行った「ネットにおける民主主義」というのが本当に可能なのかという問題意識だ。そのことについて、Web2.0の潮流とあわせて分析、解説してくれる。
本書のタイトルは『グーグル・アマゾン化する社会』であるが、それはネットワークに属する人や企業がすべてグーグル・アマゾン的なシステムを形成するという意味ではなく、ましてや彼らもグーグル・アマゾンらの恩恵にあずかれるという意味ではもちろんない。そうではなく、むしろ「グーグル・アマゾンだけが儲け続ける社会」という具合に受け取ったほうがいいだろう。
本書は努めて公平な視線によって書かれているが、それでもそういう結論を出さざるを得ないのではない。『ウェブ進化論』などであれだけ持ち上げられたロングテールビジネスにしても、実は勝ち組はネット業界における「頭」の部分にあたる2大企業ぐらいであり、皮肉なことにネット業界においてのロングテールにあたる中小企業は上手くいっていないらしいのだ。
すべてが悲観的に映るのであるがそれでも筆者は前向きらしい。なぜなら、これからはますますいろいろな情報がネットにあつまり、ユーザー参加型の時代傾向がますます加速するからだそうだ。
ん?でも情報や意見が集まれば集まるほど、一部の情報・意見だけに集中してしまうことがWeb2.0の問題点じゃなかったっけ?
という具合に、結論部分はとってつけたようにグダグダではある。
最適解 (t24さん 2008-09-21)
アマゾン、グーグルとその他WEB2.0的というサービスの全てが最適な解を探す為の一助になっているということが書かれています。
ボクもですが、ユーザーは『時間をあまりかけずに知りたいこと』が知りたいから検索をするんですね。
ただ、それはまだ自分の枠の中での検索であって本当の偶然、思わぬ世紀の大発見、手痛い失敗ということを味わうも減るのかもしれないですね。
要するに、今後もよりユーザーがリッチな体験のできるサービス(時間をよりよく使えるようにするサービス)が求められているということですかね。
皮相な概説 Webの社会科学的性格の認識欠如 (マックアンドパームさん 2008-09-09)
99.9%までが、Web2.0の解説、グーグルとアマゾンを事例にしながらその性質を一極集中に畳み込む。
そうすると、ネット以前の世界のMF(IBM360)ネットワークの重層的構造と、ネット次元の違い(ここではWebだ)があるにせよ、変わらないどころか、湾岸戦争後の米国一極支配と相似することになる。新たな世界を展望しえる、ハッカーコミュニティやNGOなどの「もう一つの世界」の対抗軸不在。
フリードマンの「フラット化」を典型とする今までの議論と異なる、異論に出くわした「面白さ」を感じつつ読み終えようと思ったら、最期の1ページで、今までの論理の精算を食らう。
「主体性ある思考」(これが人類史への展望として)への、論証抜きの、言葉としての願望だけが弱々しく女々しく書き添えられている。Webの社会科学的性格の認識欠如。
Web関係の研究者諸氏の弱点がここにも典型的に現れていないであろうか。
ポスト冷戦とは資本主義においてどのような歴史的位置が与えられるのか?
そこでの「主体性」の思想史上の位置は?丸山真男の思想などをどう位置づけるか?
上記をWeb2.0との係わりでどう位置づけられるのか?
いわば、ポスト冷戦とWeb2.0とのコンフリクトの位置と性格。
少なくともそのような視角や方法を持たれて書かれていたら(無論、日本社会科学でも不在であるが)、本書のような結末を迎えなかったであろう。
図解 IT社会のしくみ事典―デジタル化した生活の「裏」と「表」を知る
谷口 功 (メディアテック出版 2006年09月)
分かりやすい! (情報産業就職予定さん 2007-09-06)
この本はパソコンのことやネットワークのことなど,IT分野について広く浅くですがざっくりと簡単に学べるのがいいです。
特にIT業界等に就職活動を考えている文系の学生の方は,これを読めば会社説明会や職種に対する理解が深まると思います。
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
梅田 望夫 (筑摩書房 2006年08月10日)
シリコンバレーに生きること (hamachobiさん 2009-07-20)
ちくま新書の『ウェブ進化論』が売れに売れた著者の旧著の文庫化。
経済格差の拡大など一部、アメリカ経済への批判もあるが、基本的にはシリコンバレー礼賛といった書物。
もちろん私自身もそういった実力社会への憧れがないわけでもないが、あまりにも無邪気な評価はちょっと鼻白む思いがした。
世の中そんな単純か?
でもやっぱりうらやましいな。きっと私自身かれに嫉妬しているんだろう。成功者へのやっかみだ。
文庫化のために増補されたあとがきの中に、アップルのスティーブ・ジョブズがスタンフォードの卒業式でのスピーチで述べた言葉が書かれている。
「The only way to do great work is to love what you do.」
「Keep looking,and don't settle.」
いい言葉だな。
日本にはないもの (wave115さん 2008-05-29)
1996年から2001年にかけて著者が日本に向けて書いた「シリコンバレーからの手紙」を再構成して出版したものです.この時代はグーグルがまだ未来を模索していた時期で,変化の激しい業界だけに,具体的なところは大きく変わっているのかなと思いますが,それでもタイトルの「シリコンバレー精神」は活き活きと感じ取ることができます.
本書の中に,シリコンバレーの流儀として次の3つが挙げられています.
1.
シリコンバレーへの憧れがさらに増しました。 (のいのいさん 2008-04-16)
本書は梅田さんがシリコンバレーから日本へ向けて書いた手紙をまとめたものです。もうずいぶん昔(1996〜2001年)の手紙ですが、ネットバブル崩壊後、グーグルがまさに大化けしようとしていた “シリコンバレー大革命” 期に書かれたものであり、不安と期待の入り混じった熱くリアルな空気感は最高です。
シリコンバレーのうずくような熱々の空気を伝えさせたら、日本では梅田さんの右に出る人はいませんね。読み終わった後に、胸が熱くなるこの感じ、やみつきになります(笑)
長い手紙の束からは、シリコンバレーがいかにして “シリコンバレー” になったのか、そして梅田望夫自身がいかにして “シリコンバレー” に染められていったのかが、リアルな手触りを持って感じられます。
シリコンバレー精神の真髄は、梅田哲学の真髄。彼の徹底したオプティミズム思想の根底には、未来を信じ・期待し・応援する熱い想いがあふれています。
だから梅田望夫はやめられない。
マドル・スルー (mbookdiaryさん 2007-12-09)
「ウェブ時代をゆく」が面白かったので過去にさかのぼって本書を読んでみた。2001年8月に出版された「シリコンバレーは私をどう変えたか-起業の聖地での知的格闘記」の文庫版として2005年に出版されている。2001年の記述はそのまま再録されていて、2005年から振り返った長いあとがきが追加されている。
本書のよさは、その時点で格闘している梅田氏の濃密な時間を感じることができることだと思う。新しいものに触れて格闘しているとき、人は輝くと思う。
シリコンバレーの流儀や日本とのビジネス環境の違いなどが紹介されている。シリコンバレーで資金集めに成功し起業したら、その資金が果てるまで徹底的にがんばりつくす、どんなに困っても自分の資産には手をつけない。調達した資金がなくなったらアウト。また再出発。
中でもマドル・スルー(muddle through)という言葉が気に入った。「行き先が見えない中、手探りで困難に立ち向かう」意味らしい(P.266)。アングロ・サクソンには「マドル・スルー」の状態自体をプロセスとして楽しむ骨太の行動文化があり、その文化の存在こそが「霧の立ち込め始めた時代」にアメリカやイギリスが活力を保持している所以だという。
梅田望夫の哲学 (渡邉輝さん 2007-09-02)
シリコンバレーにどっぷり浸かった著者の人生哲学が興味深いです。
・変化していく自分を楽しむ
・「わかっていないことの面白さや混沌」の方へ踏み出す生き方
・自分一人で判断して行動に移す
・限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断し続け、
その判断に基づいてリスクをとって行動する
・「好きで好きで仕方ない」こととは、自分にとって何なのか。どうせ一生仕事を続けていくのなら、
そのことを突き詰めていくしかない。
シリコンバレーという特殊な場所での所感とはいえ、
人生を豊かにする大切な考え方がきらめいている気がした。
デジタル・アーキビスト概論
谷口 知司、後藤 忠彦 (日本文教出版 2006年08月)
情報モラル宣言-インターネット時代の生きる力を育てる
久保田 裕 (ダイヤモンド社 2006年07月27日)
きみがつなぐみらい モバイルビジョン2030
(NTT出版 2006年07月25日)
インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]
白田 秀彰 (ソフトバンククリエイティブ 2006年07月15日)
ちょっと楽天的? (hamachobiさん 2009-07-18)
HotWiredJapanのWebに連載されていた記事をまとめたもの。連載時も読んではいたがやはりまとまった形で読めるのはうれしいことだ。
内容的には、かならずしも全面的に賛成するわけではない。彼がいうような実名(一定のハンドル名も含む。)による発言は無理だと思う。日本国民は「市民」でも「騎士」でもない。みんながそうなればいいけど、一部の人間に実名を求めても実害の方が多いのではないか。
国家権力による迫害に対する匿名の発言の意味もあったはず。ネットでの多数者による迫害に対する匿名の発言の権利も保障すべきだと思う。
匿名の壁新聞が世の中を変えることもある。実名の強制による萎縮効果の方が怖い。
でも、面白い本だった。論争的であることを恐れない。
ただ、やっぱり、彼ほど楽天的にはなれないなぁ。
法学っておもしろいんだ。という実感。 (gyoさん 2009-05-31)
法学というと「分かりにくい。堅い。」という印象を持ってきた。
しかし、この本を書いた白田氏の手にかかると
非常に面白い学問として表現される。
感動した。
ネット上の著作権、憲法とはそもそも何?など
の学問的な知識を分かりやすく理解できる。
次世代を生きる高校生や中学生にも是非読んで欲しい。そんな名著。
ネットにおける法意識の喚起 (冬の暖かな鎌倉の海岸でさん 2009-04-02)
比較的著者の主張がわかりやすくまとめられている終章から読むことをお奨めします。
ネット社会は現実社会とは別の観点からの法規制・秩序が必要である、という主張から、さらにはそもそも今の議会制民主主義は機能破綻しているのではないか?という主張には共感。
まさに法学入門。素晴らしい一冊! (哲学する河童さん 2008-03-25)
「ネットワーク」に関する法についての入門書ですが、タイトルに惹かれて手に取った方が一応注意しておいた方が良いと思うのは、本書の内容は個別具体的な法律上の問題や条文の解釈という実定法学的なものではなく、そもそも「法」や「規範」って何?といった疑問から始まる法哲学や法制史等の、基礎法学的なものであるというところです。
つまり、この本を読んでネットワークを使った実生活がガラリと変わる・・・なんてことはまずありません(笑)
ただし、間違いなく面白い本ではあります。
初めの50ページぐらいは「法のねっこ」の解説に割かれていますが、ここを読むだけで一般的な法学部生レベルの基礎法学に関する知識のエッセンスは得られるのではないでしょうか(あくまで個人的な感想です笑)。
また、著者は情報法と知的財産法を専門に研究している学者でありながら、本書はあくまでエッセイであって学術論文用に書かれた文章ではないため、フランクな文体で書かれていて非常に読みやすいです。同じ内容を法学の教科書で学ぼうとすれば3倍は時間がかかるのではないでしょうか。
そんな素晴らしい本が新書で出ているのですから、「新書ブーム」なんてのも捨てたもんではありません。
久しぶりに☆を5つ以上つけたい本に出会いました。
インターネット社会形成を考える (mnishikawaさん 2007-08-05)
Hot Wiredの連載はいつも読んでましたが、本になると一気にまとまった感じがします。
文章も軽快で、全体を通してすごくわかりやすかったです。
「法」とは何かというお話も、硬くなく、自然に頭に入ってきます。
インターネットにおける、新しい社会形成において、次のステップを考えるちょっとしたきっかけを与えてくれる本でした。
子どもたちのインターネット事件―親子で学ぶ情報モラル
長谷川 元洋 (東京書籍 2006年07月)
ネット初心者向け (佐多さん 2006-11-02)
大変わかりやすい本だと思います.
しかし,インターネット事件に関するもう少し詳細な解説が欲しいところです.
読者限定かな (teteさん 2006-11-02)
とても興味のわくタイトルでしたが,インターネットをこれから使おうと思っている人だけを対象としている感じの本ですね.とてもわかりやすいのはよいのですが,インターネットを使ったことのある人だったら,当たり前に知っているようなことを詳しく書かれていて,正直いってがっかりです.
インターネット利用は、はじめが肝心 (mac550さん 2006-08-16)
インターネットに普段ふれていない保護者や先生向けの本でしょうか?
事例、対応、対策に分けて、わかり易くまとめてあります。
インターネットに限らず、何かを子供にさせる時には、保護者が枠組みをうまく決めてあげられると、本人も周囲もハッピーになりますよね。
ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)
高城 剛 (集英社 2006年06月)
バカで田舎モノのマスコミ野郎はいますぐ読め!!!! (Johnhirovoltaさん 2009-10-15)
著者はあのハイパーメディアクリエイターでおなじみの高城剛。いまでこそ大衆に知られているが、沢尻エリカと結婚する以前は雑誌のSMARTとか宝島とかで知られているデジタル品を買い漁っているヒトってイメージだった。多分、ここ数年でだいぶイメージが変わってしまった気がする。
なのでこの本は敬遠していたのだが、正月に『高城剛』という名前で突然ベトナム人の友人から年賀状が届いたり、「コノホンヨミマシタ」とベトナム人が言っていたのでそこまで彼の話はとどろいていたのかと驚き、購入に至った。
ここで大事なのは『ヤバい』というのはVerybadとVerycoolのWミーニング。これを頭に置いて読み進める。なかなか真面目な話が続く。何の根拠か、データの引用元が記されていないのはどうかと思うが、気に入ったのは彼の『反体制』な姿勢。もしかして彼が叩かれるのはマスコミが体制側で保守的で官僚的になっているからなのかもしれない。
ていうかそもそもこの人は昔から放浪していたし、今更それをバッシングしてもどうかと思う。
多分、原宿とかSMARTとかそもそもファッションとかに興味がない勉強だけしてきたアホな大手マスコミ野郎どもが勝手に色々想像しているだけではないか?ブログだって意外と面白いし、昔から色々なデジタルモノを買っていて、それだけでも十分すごい気がするのだが・・・
と、まあ新書なので30分くらいでほぼ読み終えそうになるが、注目のハイライトは161・162ページだ。
なんとこの2ページの間に『ヤバい』という単語が18個も出てくる。『ヤバい』という説明は冒頭から出てくるのだが、ここまで出てくると語彙力が足りないのでは・・・と思わざるを得ない。。。
でもこの本を読むと不思議とファンになってしまう。
とにかくこの本、いろんな意味で『ヤバい』のは間違いない!!
http://www.yoyogicafe.com/
ハイパー日本人っ! (ショウギョウさん 2008-11-03)
”大切なのは、ITではなく、コミュニケーションや価値観の変化、ライフスタイルの変貌なのである”
時代を先取り偏差値80(くらいだと思われる)の高城剛
そんな著者が未来ではなく現在、まさしく"今"の要点をポンポンと軽快に書き綴る時代の先端
誇張な表現があると感じてしまうのは大胆に未来を予想しているから、彼が経験から直感的に確信したことを包み隠さず書いているから
大衆が向かう先にある生活をすでに実践している彼だから、彼が感じることは、大衆が来たる未来に感じること
デジタル社会のみならず僕らの未来がこの一冊に綴られている(誇張、しかし事実)
高城剛って、けっこうすごい (かんおおやまさん 2008-02-24)
高城剛の本を初めて読んだが、
彼のことを誤解してたようだ。
ITに関する見識は、
いまどきの先をいっている人なら
どうようなものだと思うが、
きちんと読みやすい本に
まとめたのは高城氏が初めてな気がする。
いろいろといいことを書いてあるのだが、
自分のオリジナルの考えを持とうとする
彼の意志がかっこいい。
「かっこいい」というより「ヤバいっ!」。
これからの世代に (かずまさん 2006-12-26)
これから日本を背負っていく世代に是非呼んで欲しい。
わたしは将来息子(3歳)に読ませます。
日本が債務国として非常に問題があり、携帯通信分野では鎖国状態なのは知っていたが、
このままでは本当にやばい!
わたしは中国に良く行くので、中国の発展の仕方は良くわかります。
必ず、製造は中国にあと5年か10年で抜かされるでしょう。
中国を見下している日本人が多いことが気になります。
彼らは今必死でものつくりを盗んでいる。
彼らの方がビジネスがうまい。したたかです。
それは日本人と違い、個人の利権に仕事が直結しているからです。
真剣味が違ってくるのは当たり前です。
自分の国が一番。自動車も家電も日本が一番。だとずっと思い込んでいたら
ポルトガルのように没落していくことでしょう。
一つの考え方として、是非この本を読んでください。
高城の言うことはあくまで個人の意見です。
ただ、そこには日本に対する熱い気持ち、次世代に対する愛情があると思います。
メディア発のウェブ進化論か? (XPさん 2006-09-25)
高城剛を講演に広島に呼んだ人から聞いた話。
行方不明になって、どこに行ったんだと探したら、電車フリークで路面電車を眺めていたとのこと。・・・さもありなん。
自分にとって高城剛とは、マルチメディア(死後)はなやかりし頃の有名人でもう過去の人という印象があったが、どうしてどうして現役だった。
通信発のヒット本がウェブ進化論であるとすれば、メディア発の快著がこの本だろう。そして、ブログなどで誰もが表現者になるなか、両者はかなり似てきたように思う。しかし、決定的な違いがある。それは、技術か芸術か、ネットの世界重視かリアルの世界重視かだ。これは差が広がっているかもしれない。
どちらも正しいが、どちらに共感するかで、その人の趣向性が分かるだろう。
かなり、おもしろかったです。でも、ハイブリッドとか、「ながら」って二流の感じがする。ラジカセとか、手抜きを連想するから。スペシャルとか、「一心先入」の方が上等では?
新・情報化社会対話集〈1〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2006年06月)
情報問題研究〈第18号〉現代技術を問う
(情報問題研究会 2006年06月)
先端メディアと人間の科学
河合 隆史、柴田 隆史 (早稲田大学eヒューマン研究所 2006年06月)
メディア論の新機軸だと思う (アルカード伯爵さん 2008-01-09)
知覚や認識対象としてメディアを考察した好著です。
あるいは知覚の電子的な拡大への布石ともなっています。
次世代のメディアを真剣に推測するには、電子メディア側だけでなく
人間の方もtrasformationしなければならないという思いが伝わってきました。
希少な学術情報とspeculationが格納されているので、是非立ち読みでもいいから
してみる価値がありますね。
マルチメディアと情報化社会 ~ユビキタスネット社会に向けた環境・技術・ビジネスの変化~
西原 清一 (CG-ARTS協会 2006年04月06日)
試験勉強の為なら微妙です。 (うきょ〜(・・さん 2008-07-13)
もともとの出版が2006年初版と古く、日々進歩しているマルチメディアの
世界から考えると取り残され気味な印象は拭いきれません。
また、マルチメディア二級の取得の為に購入するのであれば最新の情報に
関しては当然ながら記載されていないので、この一冊のみで合格するのは
難しいかもしれません。(例えば3G携帯やDVDの規格など)
ただし、普通にマルチメディアに興味があり純粋に知識として取り入れたい方には
浅く広く知るにはいいかもです。(あくまで浅く広くですが)
わたしは試験対策の為に購入しましたので☆2つとさせていただきます。
Information & Communications in Japan〈2006〉
(情報通信総合研究所 2006年04月)
意味論からの情報システム―ユビキタス・オントロジ・セマンティックス
斉藤 孝 (中央大学出版部 2006年04月)
情報社会の構造―IT・メディア・ネットワーク
犬塚 先 (東京大学出版会 2006年04月)
デジタルな生活―ITがデザインする空間と意識 日本の〈現代〉10
小川 克彦 (NTT出版 2006年04月)
次はケータイの時代 (ビブリオンさん 2006-06-21)
著者の言うデジタルな生活とは、ITツールとネット空間の情報を活かした生活だそうです。それは、わが国では1979年から始まったそうです。その年にITツールとしての、マイコン家電・携帯電話・パソコンの実用品普及販売が始まり、またインターネット・パソコンにより今までの生活空間とは違う新たなネット空間が作られ始めた年とのことです。
それから現在まで25年間、このIT化の飛躍的な発展と、それに伴う我々の生活の変貌とそこにいる住人の意識変化を、本書は丁寧に追っています。分かりやすく書かれていて工学系でなくても、気楽に読めます。コラム欄でITの基本的説明があり、勉強になります。
一時表層文化論と称して、社会現象の上辺の現象のみを注視し、深部にはあえて立ち入らない評論が流行りました。この言い方で言えば、本書の対象は、社会の表面だけではありません。リアルな社会とバーチャルなネット社会との間、喩えて言えば社会の表皮とその上に作られた人工皮膜との間に立って両者を観察して記述するという難しいことをやっています。
僕には、その中でも、リアルな自分がネット上に情報発信している時に、ネット世界に送り出した仮の自分、化身と著者は名付けていますが、その動きの記述は面白く、大変興味が惹かれました。次世代の自我論は、この化身論抜きには語れなくなると思います。
著者によると次は、ケータイの時代だそうです。僕のような目も悪く不器用な者には、ケータイのツールデザイナーが、画面は大きく、しかし携帯しやすいハードを具象化して製品化してくれれば大いに助かるなと思いました。
広くて深い (てでぃさん 2006-06-12)
生活に密着したIT関連技術を広く深く考察した本。マスコミに登場して、やいのやいの言っているIT企業関係者や浅はかなIT評論家も一度は読んで欲しい内容を幅広くかつ深く取り上げられている。
「IT業界=インターネット関連技術で、大もうけしている業界」と考えている人や、IT関連に興味のある人、従事している人も、いまいちどITという事に関して考え直す機会を与えてくれる良著。
広くて細かい (アスタリスク1号さん 2006-04-29)
ITと言うとマスコミが煽るためかインターネット関連技術で大儲けしている一握りの新興企業や、この10年間のインターネット関係のことばかり目立つが、デジタル技術もITも、広い意味での暮らしに役立たねば意味がない。著者は1960年代からの技術と生活の変化から説き起こし、広範な知識と膨大な調査から、生活とITの流れを分析し、総合してくれている。多岐に渡るトピックを縦横無尽に飛び交いながら、同時に大局観から暮らしの歴史の鳥瞰図が示されている。移ろい易いITの今後について、生活者の視点から、望ましい、あるべき姿のようなものを考えさせられる好著である。
予兆発見 百の小話―デジタル・ネット家電で身の回りはこう変わる
前川 洋一郎、若林 則章 (コンピュータエージ社 2006年04月)
AV技術とIT技術の活用方法が分かる! (たこたこ屋さん 2006-09-30)
著者は松下電器産業関係者。IT活用に関する本が多い中でAVもからめてコラムを展開するところはいかにも松下らしい。老若男女問わず読みやすい本に仕上がっていると思う。
3分でカンペキ! ITニュースがわかる本
ノマド・ワークス (技術評論社 2006年03月21日)
IT内部統制実践構築法―急務!!日本版SOX法にも対応する
内山 悟志、金谷 敏尊 (ソフトリサーチセンター 2006年03月)
日本版SOX法にも対応していない (内部統制担当者さん 2007-03-31)
残念ながら、本の題名から期待する内容とはかけ離れていた。
サブタイトルに”急務!!日本版SOX法にも対応する”とあるが、中身は日本版SOX法について書かれている部分はごく僅かである。
どちらかと言うと、ITに関する総合デパートみたいで、あらゆることが書いてある。興味を引くものもあるが、一つ一つがバラバラで陳列されているように見えて体系立っていない。
日本版SOX法にも対応と謳う意味が分からない。
IT部門の役割が理解できた (serendipさん 2006-04-15)
第1章の日本版SOX法に関する説明は、雑誌の日本版SOX法特集以上のものはあまりないと思う。ただ、この本のお陰で企業におけるIT部門の役割が初めて分かったように思う。
内部統制の観点から、企業におけるIT部門の役割をIT戦略・IT投資・組織などの切り口で示している。これまでRFP(提案依頼書)とかプロジェクトマネジメントとか、IT部門のアウトソーシングとか、それぞれ別のものとしてしか認識していなかったけど、それらは全て『ITに関する全ての活動を統制し・めざすべき姿に導く仕組みを、組織に取り込む』ための活動の一部なのだと理解することができた。確かに、ここで述べられている内部統制が確立できれば日本版SOX法にも対応できるだろう。
日本版SOXの本質は分からない (夢ねこさん 2006-04-12)
日本版SOXは、COSOモデルに加えて、IT利用があり、ITベンダーがこぞって、事業機会とにらんで、ソリューションを提供しようとしていますが、内部統制の本質は、なかなか分からないです。日本版SOXは、米国SOX法がよく分かっている、コンサル会社、監査法人からの話や本を読まないと分からないでしょう。米国SOX法の理解が前提です。
網羅的に学べる (ともやさん 2006-03-02)
日本版SOX法や内部統制関連の書籍が数多く出版されていますが、情報システムにフォーカスしたものはほとんどありません。この本は、企業のIT部門が考えるべき根本的なITマネジメントのあり方を網羅的にまとめてあり、図解もわかりやすく読みやすいものでした。1つ1つ頷きながら、なおかつ自社の状況を反省しながら読みました。
情報社会の秩序と信頼―IT時代の企業・法・政治
鈴木 秀一、齋藤 洋 (税務経理協会 2006年03月)
情報学入門―大学で学ぶ情報科学・情報活用・情報社会
大内 東、栗原 正仁、岡部 成玄 (コロナ社 2006年03月)
事例で学ぶNetモラル―教室で誰でもできる情報モラル教育
堀田 龍也 (三省堂 2006年03月)
情報モラルを題材にした授業をされる方はぜひ! (inosennさん 2006-08-15)
情報モラル教育と聞いて、何を題材にしなければいけないのかがすぐに思い浮かばなければ、ぜひこの本を買いましょう!
目次を見るだけでも、分かる方なら驚きとトキメキを得る事ができると思います。情報モラルを教えるにしても何を題材に授業をしたらいいのか、またはちゃんと情報モラルを把握しているのか。そのような疑問があれば、情報モラルについて内容を分類されているし、授業展開例も記されています。
残念な事に、この授業をするにはこの教材を買って下さい的な、教材会社とタイアップしている点が嫌ですが・・・
すべての教員が読むべき良著! (アマゾン太郎さん 2006-05-03)
ネットを自由に使いこなせていない教員はさすがに減ったが、ネット上のモラルや情報に真偽性に対してここまで簡単に説明している本はない。正しい情報とそれらをどのように児童に説明するのかを若年齢の教員には手を焼くところではないか。考え方や今の児童の社会学的な観点からも各学校の図書館に設置するなりして、さらっと目を通しておくことを薦める。
東大式絶対情報学
伊東 乾 (講談社 2006年03月)
東大には行けないけれど (hamachobiさん 2009-07-17)
東大助教授の著者が書いた実際に東大で行っている講義の内容をまとめたもの。
情報についての講義など、もちろん私の高校時代にはなく(選択科目であったかな?)、大学時代はあったが、プログラミングにはあまり興味がなかったため、受けたことがなかった。
もっと若いころに、こんな講義を受けていれば、その後の私の人生も変わったような気がする。東大に行けばよかった(なんてね)。
内容も速読の仕方から、プレゼンの方法といった実践的な方法論だけでなく、情報というものに対する基本的な考え方をわかりやすく書いている。
著者は、情報を3つの人称から感知すべし、としている。私なりに表現するなら、まず情報を主体的に把握すること(第1人称)、そしてそれを他者にも理解可能なように表現すること(第2人称)、さらにその表現が第三者からみても客観性があるようなものとすること、である。
なるほど。そのとおりのことだが、人称を使って表現されるとわかりやすい。
記憶を高める秘訣としては、次の3点を挙げている。
1主体的好奇心
2演習過剰負荷原則
3全力投球成功体験
要は、自分の好きなことを、多少無理をしてでも、やってみて成功してほめられることが必要なんだ。
意識的な自己コントロールが必要であるという。仕事で大切なのは、まず反射神経的に身に付け、それを客観的に反省し、応用する。納得。
タッチタイピングについても書いている。私もなかなか身に付けられないが、これはタイピングの早さだけの問題ではない、キーボードを見ることで肝心の考えるということがおろそかになるということが問題だ。もう一度、練習し直そう。
考えるということは、極めて身体的なことなんだ。私も仕事をする前に指のマッサージをしてみよう。少しでも効率が上がるように。
速読も参考になる。本を読むときにもちろん声を出して読むことはないが、脳の中で音にして読んでいる。それが読むのが遅い原因だ。訓練次第で音にしなくても読めるようになる。
情報という言葉にはインフォメーションとインテリジェンスという二つの意味がある。
いかに自分が取得したインフォメーションをインテリジェンスとすることができるか、インテグレートできるか、そういった視点で仕事をしてみよう。
非常に参考になったのは、問題解決の手法である。全体を知るためには、それ以外に注目するということである。その際には図形的に可視化することが大切だ。トレンドマップの方法は、いろいろ使えそうだ。現在のプロジェクトでも取り入れてみよう。
○メールの書き方。東大の学生でもメールの書き方を知らない人が多いという。たしかに今の若い人はメールといえば携帯で打つことが多いのだろう。やはり携帯は文字の入力は、不便。どうしても簡略した文章になりがちだ。
私自身は、もともとが文相が冗長になりがちで、メールもつい長くなってしまう。けれど、それは決して著者がいうような相手への配慮がなされたものではなかった。気を付けよう。
○伸びる人材かどうか見分けるポイント
1相手の目をしっかり見て発言する社会性
2物事を見るキメの細かさ
3相手を慮り、自分を疑える人間的器量
4正しいと確信するものを実行する決断力
5途中で投げ出さない完遂力の知的スタミナ
自分には備わっているか。
○マジックナンバー7±2
人間が意識的に記憶しようとする、おのおの独立したかたまりは、同時に7つ程度しかないとうことだ。
これを意識することで自分の記憶能力を高めることもできるが、むしろ、プレゼンテーションのときに相手により理解してもらうために使いたい。スライド1ページは7±2行が原則。
○プレゼンテーションを受け止め評価するアプリシェーション
まず褒める。その後に役に立つアドバイスをする。どうしても相手の弱点を攻めて、自分が優位に立ちたい、相手をやり込めたいという気持ちが出てしまう。自分は相手にやさしくなかったと反省している。
プレゼンテーションを聞くときのコツとしては、相手の論旨を記号化し、手元のメモで全体像が一目で見えるよう可視化することだという。いいところ、疑問な点を明確に意識して聞くようにしよう。
○マインド・コントロール
インターネットが普及はじめたころは、そのメディアは積極的に情報を発信するものだったが、ブロードバンドによって、テレビに近くなり受動的なメディアになりつつある。そのときにそのメディアを通じて世論の操作が行われる危険性が増大する。
自分の責任で、自分で判断できるよう、自分を制御すること、「セルフ・マインド・コントロール」が大切だ。
○アプリシエーションなくしてコラボレーションなし
もう、この標語ですべてが言い尽くされている。今までの自分の仕事は、このアプリシエーションが足りなかったんだな。だからコラボレーションがうまく行かなかったんだ。気を付けよう。
○オリジナリティー3つの根を示すこと
オリジナルな仕事として認められるためには、根拠が明確で、根底が確定しており、根本的な議論になっていることが条件である。
自分の仕事は、どうだろう?オリジナリティをどうやって出すことができるだろうか。
○知的創造力というコア・コンピタンス
無から有を生み出すのではなく、無限にある可能性から価値ある組み合わせを導き出す能力が重要だ。
大きな業績は、掟破り、規格外の枠組みを作るところから生まれるという。
自分は規格外の考え方ができるか、現実に囚われているのではないか。今のプロジェクトで私に求められているのは、無難にまとめることか、現状を打破するブレークスルーか。
自己評価のポイントは5つあるという。
1第1人称情報感が身についているか
2第2人称情報感が身についているか
3第3人称情報感が身についているか
41から3について、本質を見抜く習慣が付いているか
51から3について、根拠を持って正しいと確信したことを実行する習慣があるか
自己評価テスト・チェックリストでチェックしてみた。結果は20個。でもまだ自分にはできていないような気がする。なぜだろう?
○最後に
インテグレーションすること。自分をどのようにインテグレーションすることができるか。短期的視野ではなく10年というスパンで取り組んでみよう。まさに今のプロジェクトは10年後の役所がどうなるかを考えることだから。
学生さん向けかな? (しゃちすけさん 2008-01-03)
他のレビューでも書かれていますが、新たな学問の話ではなく
どうやって情報リテラシーを学ぶか、について書かれた本です。
あふれる情報の中でどう生き抜くか、が具体的に書かれています。
実例として、学生から作者に送られてきたメールの問題点を挙げたりしていますが
前半の抽象的な情報処理の考え方から、急にトーンダウンしているような
イメージがあります。
個人的には「メール道」などと併せて、学生さんや社会人暦の浅い方が
見るとよいのではないか、と考えます。
情報の「入手・理解・統合・発信」のサイクルを効果的に回して独創に繋げよう (ゴルゴ十三さん 2006-05-02)
この本は、いわゆる「情報科学」的な本ではないです。つまりプログラミング言語・データベースのハウツー本ではないです。それ以前の「情報リテラシー」を教えてくれる本です。しかし他の「情報リテラシー」の本にありがちな「特定ソフトの使い方・コツを教える本」でもありません。
世間に溢れる情報の中から効果的に関連情報を選りすぐり、迅速かつ正確に理解・統合し、その結果得られたオリジナルなコンセプトを効果的に外部発信するための【心構え】を教えてくれる本です。そこで求められるのは「課題を如何に立てるのか?」「具体的に何処に目をつけるのか?」「どうアプローチして、どうまとめるのか?」「どう情報を発信するのか?」「他者との意見交換で、如何に自分の考えをbrush-upするのか? 或いはaufheben(止揚)出来るのか?」...このプロセスを如何に効果的/自己修正的に回してオリジナリティを発揮させることが出来るのか? この【教養人としてのたしなみ】に関して、東大教養での授業の様子を垣間見ることが出来ます。
大学生だけでなく、企業人(特に指導的立場に居る方)が読んでも面白いかと思います。本書の224-225頁の「絶対情報感」自己評価チェックリストは参考になります。
本書と共に「科学者という仕事」(酒井邦嘉 著)を読まれると面白いでしょう。この酒井先生の本でも言及があるように、研究者とは「自分で面白い課題を立てて、自分でそれに答える」ことが出来る自立した存在なのです。そのための心構えをこれらのような良書から学べます。(あとは個々の専門分野を学び、いざ世界の第一線へ! Good luck!(^-^))
この帯はどうか (JOUHOUさん 2006-04-01)
川合慧編『情報 東京大学教養学部テキスト』とどのような関係にあるのかと思い購入してみた。しかし、東大のカリキュラムを初公開とあるが、東大の共通科目「情報」の講義とはあまり関係がないようである(それはむしろ上記の本であろう)。内容については、おもしろい部分もあるが、メールの書き方などといったものも含んでおり、いわゆる「情報」や「情報学」を学びたい人向けの本ではない。
ネットワーク社会における情報の活用と技術
ICT基礎教育研究会 (実教出版 2006年03月)
先生に教えてほしかったこと
三好 康之 (アイテック 2006年02月24日)
暗記できるくらいに読んでます。 (チャンチキチさん 2006-10-19)
私は中学時代、いわゆる「実力テスト」なるものが大変苦手だった。その時先生に相談したら「基礎ができても応用ができないとダメだね」と言われた事を今でもはっきり覚えている。20年以上も前のことでしかもそれほど特別な内容でもないのに、である。それは私の中で「基礎と応用の違いって何なんだろう?」という強い想いがあったからだ。そして高校になって、数学の問題が解けなかったとき、今度は先生から(もちろん、中学の先生とは別の先生だ)「お前は基礎ができてない」と言われた、まあ、そうだろうと思ったけれど、ますますわからなくなった。
「基礎と応用の境界ってどこにあるんだろう?基礎って結局なんだろう?」
この問いを心のどこかにしまったまま20年以上経ったわけだが、この本にその答えがあったような気がする。そうは言っても、あの時この本を読んでいたらああそうかと納得してはいなかっただろう。やっぱり自分で経験しないとわからないことはあるものだ。
自分の経験も混ぜ合わせながら、納得しながら読めた。おそらく社会人として生きてきた人なら本書の後半部はとても励みになることが多いと思う。私は暗記してしまうほど繰り返し読んでいる。苦しい時に「基礎の重要性」を思い返したいと思う。
お勧めです。
中学生の父親です (山さんさん 2006-03-01)
「先生」というタイトルに惹かれて購入。予想外の内容に、良い意味で期待はずれの内容だった。
まず、本の薄さと読みやすさ、アニメチックなかわいいイラストで、確かに中学生の娘でも読める内容。私は半日で読み終えた。ふたつめに、義務教育の意味、基礎の習得の必要性、暗記の重要性、嫌なことをすることの大切さ、無駄だと思ってることこそやれということ…などなど、目からうろこだった。納得することの重要性を説明し、その説明に納得できる。自分が子供のときに読んでおけば、今頃、もっと成功していただろうと反省した。
あと、娘の先生には絶対に読ませるようにしたい。親の責任として。
オートポイエティック情報社会論
戸田 光彦 (北樹出版 2006年02月)
最新 情報産業と社会 (基礎シリーズ)
(実教出版 2006年02月)
情報ネットワーク社会とコミュニティ
米田 公則 (文化書房博文社 2006年02月)
情報批判論 情報社会における批判理論は可能か
スコット・ラッシュ (NTT出版 2006年01月23日)
サイボーグ化する私とネットワーク化する世界
ウィリアム・J. ミッチェル (NTT出版 2006年01月21日)
人間と環境の境界領域 (ワッピさん 2007-06-07)
人間=サイボーグと、環境=ユビキタス環境の境界(あるいはインタフェース)領域としての
未来のアクセサリー・衣服の機能や身体表面での出来事に着目した点がユニークである。
現に、i-Podや音楽ケータイは、外と内をつなぐインタフェースの一部である。
Wearable computerではなく、wearがそのまま可変ディスプレイに変身する時代。
やがて、ニューヨーク州立大学のFIT(Fashion Institute of Technology)がMITと提携する日が来るといった発想は、たんなるごろ合わせではないだろう。
今の社会をどうとらえるか。 (eeldogさん 2006-02-27)
手っ取り早く読みたいときは、第12章とエピローグを中心に読めばいいのではないだろうか。それ以外の部分については、すでにタイトル「サイボーグ化する私とネットワーク化する世界」が物語っている。
つまり、牙もなく、暖かい毛皮もなく、腕力も脚力もない人間という動物が世に現れたとき既に、生き延びるために身体機能の拡張・延長(extension)を実行していた。衣服、家屋、武器、車、その他。身体機能の延長は、人間の本性の一部ともいえる。これがさらに進むと「サイボーグ化する私」ということになる。
ところで、人間の活動のうち、非常に大きな部分をしているのがコミュニケーションである。さまざまな身体機能の延長のうち、コミュニケーションに関するものが、昨今飛躍的に拡張・拡大してきた。その現時点での到達点が、「ネットワーク化する(した)世界」。
ごく簡単に要約するとこういうことになると思う。
さて、第12章では、ネットワーク化された社会の問題点を取り上げている。
また、エピローグでは、ネットワークによって、イラク戦争反対のデモが発生したことについてふれているが、しかし電子ネットワークがリアルワールドに影響を与えたと言いながら、現実には戦争を止めることが出来なかったことについてはふれていない。
エピローグ全体の印象は、いわば、電子社会版古代ギリシャのポリス・市民の再現に近いが、古代ギリシャが奴隷によって支えられていたように、現代のポリス(都市国家)が誰の犠牲によってなりたつのか、という視点が欠如している。
とはいえ、現状認識の一環として読む価値はある。
ネット社会の未来像 (神保・宮台激トーク・オン・デマンド (3))
宮台 真司、東 浩紀、西垣 通、神保 哲生、水越 伸、池田 信夫 (春秋社 2006年01月)
ネット社会の現状・今後の分析・思索には良い (ドラゴン8さん 2007-09-26)
「神保・宮台マル激トーク・オン・デマンド」シリーズを読むのは本書が初めてですが、様々な問題を専門家を交えて鼎談形式で進められており、横文字・専門用語が多く難解な表現が多いわりには比較的読みやすかったです。
ネット社会の現状・今後を考える上では非常に刺激になりました。
しかし、「専門家」の発言(記述)がややもすれば少なく、宮台氏の独壇場のようになっている点と、学者でIQ・リテラシーも高い故か「上から目線」での発言が気になりましたが。
一読の価値あり。 (ひろじさん 2006-02-15)
videonews.comで2005年に流されたものの中から、IT関連ないしネット関連に絞ったテーマに加筆・訂正された、シリーズ第3段。
子供を対象にした凶悪犯罪をめぐる監視社会の問題にはじまって、NHKの番組改変問題、TVとインターネット、ほりえもんの日本放送買収劇、Winnyと著作権の問題、小泉自民党の圧勝とメディア等々、ネット社会の未来像といいながら、ITを題材に2005年の日本を総括する内容となっている。
各分野の専門家と宮台・神保両氏の掛け合いで、読み応えのある1冊に仕上がっている。
本書を読んで興味を持った方は、videonews.comのほうも覗いてみるといい。
社会学的思考の『紋切型辞典』としてはreadable (モワノンプリュさん 2006-01-27)
シリーズ第3弾は各界研究者を招いた鼎談形式だが、全体としてはやはり「ネット社会」に絡めた宮台理論の展開として読むべきだろう。
第1章で東が、自分と宮台の違いを簡潔に説明している。東は「バカはどんどん増えるのだから、監視技術の導入はやむをえない」という立場で、この技術がライフスタイルを自由にする限りで許容するが、「問題は、それをどうコントロールするか」。対して宮台を「(バカを減らすために)さまざまなイデオロギーを再利用して、国民を啓蒙しようという立場」と規定し、だから環境管理型社会に違和感を抱くのだ、と(p23、他)。確かに宮台は「人間性」に拘っている(p263)。
ただしそれは単純な伝統回帰ではなく、伝統を機能的等価物で代替する「再帰的近代」の主張。しかも「一度ネオリベの極に振れることで大掃除」した上で「の実質を『再帰的に』取り戻す」段取りで、そこに末端の人々まで巻き込むべくサブカル等の周辺に「実存のモデル」を探すという戦略らしい(p315)。
過剰流動的世界での「われわれ」のアモルフ化を防ぐため「相対的に非流動的な共通前提を確保しておくこと」(p185)が必要だが、宮台がそのために期待を寄せるのが「お茶の間にテレビのある生活」…『想像の共同体』ですかね。「そうしたホームベースがあってこそ、人は危険な外部に乗り出していける」(p161、p323)そうです。
独りよがりな空理空論は相変わらずだが、しかし現実への処方箋と取るからアホくさいのであって、SF(Sociological Fiction)と思えば十分楽しめる。あるいは、社会科学的思考の『紋切型辞典』としては相当の水準。ただし、実権力を握ったらポル・ポトになりかねないので、読者の皆さんは要注意。
コンピュータが連れてきた子どもたち―ネットの世界でいま何が起こっているのか
戸塚 滝登 (小学館 2005年12月)
情報社会における教育 (たこたこ屋さん 2008-05-25)
単なるIT教育の本とは一線を画する内容。きっちりと情報科学の文献が調べられており、現場での試行錯誤だけではない思想的深みを感じる。メディア漬けにされている子供には身体感覚を取り戻すことが必要という主張をしつつも教育ソフトウェアの研究をしているという矛盾からこそ素晴らしい教育が生み出されてくるのかもしれない。
自分の子供が「一線を越えない」ために (Rayさん 2006-09-03)
2004年に佐世保市で、小学六年生の女児が同級生を殺害した事件等の問題意識から、「最後の一線を越えてしまう子と、踏みとどまる子とどう違うのか。」という難問に、日本のコンピュータ教育のパイオニアの一人でもある著者が正面から取り組んだ、すごい力作。
刺激的かつ、心に響く、また従来の教育に関する一般的な考えを打ち破る論点が次々と示されていく。
「日本では創造力を忘れさせる、あるいは創造性を消し去る訓練をするのが、教育」
「人間はネットワーク環境下ではとんでもなく感情移入をしやすい状態になる(ことが、既に60年代には発見されていたのに、何も手が打たれなかった)」
「学校と教育は、もともと別物」とか、「心は体のように、少しづつ発達するのではない(ある瞬間に爆発的に伸びる)」
「(先生だけではなく)道具が、子供達に学びを連れてくる」
とか、枚挙に暇が無い。これらの論点が、多様な事例(著者自身の事例や、海外での事例等)と合わせて、どんどん展開されていくのは、圧巻。また、名前は有名(でも、私は知らなかった)ガードナーの「MI理論(知能の多重性理論)」について、本書で簡単にまとめてあったのも大変良かった。
小学生以下の子供を持つ親は、自分の子供が「一線を越え」ないように、例え全ての論点に納得・賛成しなくても、一読の価値がある良書だと思うので、☆5つ。特に本の最後に結んである、「ITを与える保護者と先生のための3か条」は必見。
目からうろこです (長野教員さん 2006-04-19)
教師をしています。コンピューターが子どもたちにもたらす影響が良い面、悪い面ともに書かれており、単なる精神論ではなく、子どもたちの成長過程、発達段階に関する科学的な根拠もたくさん出ているので、読んでいて納得する部分が多かったです。様々な分野、視点からインターネットになぜ子どもが熱中してしまい、また問題を引き起こすのか、どうやってネットと付き合っていくべきか、利用すべきか。表面だけの話ではなく本書によって深く考える機会を与えられました。
真のIT教育だが、まるで宗教教育のような深さ (Logo_Fanさん 2005-12-20)
佐世保事件については私も同じ考えです。その後、小西行郎さん(小児科医)など専門家が本気で取り組んで下さるようになったので、関心は依然として持っています。
11年後の正11角形の話は私も事あるごとに学生などに使わせていただいています。Logoを走らせながらPCの前で子供が”祈らざるを得ない教育”は、私の知る限り戸塚さんのロゴ教育しかありません。祈らざるを得ない状況と、それがかなった体験だから、一生忘れないのだと思います。
あの名著の後日談として読めました (トポルさん 2005-12-20)
本書の冒頭部分や前半部のインターネット教育批判などを読んで最初は少し危惧いたしました。日本のコンピュータ教育のパイオニアである戸塚氏が回心を起こされたのだろうかと。
何かの「旗手」と言われた人が、あるとき手のひらを返したように批判者サイドに回るということが少なくありませんが、私は簡単に回心する人を信用しません。
しかしながら、本書を通読して安心しました。
本書を名著『クンクン市のえりちゃんとロゴくん』(Learning With Eri)の後日譚として読むことができたからです。教育に情熱を燃やしてきた戸塚氏の変わらぬお姿がそこにありました。
「10才の誕生日を過ぎるまでは・・・」に始まる子どもたちにネットを与える時のお母さん方と教師たちに対する3つのご提言、なかなか一律にはいかないとは思いますが、含蓄は感じます。
教育とは手作りであるということは『クンクン市のえりちゃんとロゴくん』でも語られていたことです。この3つの一般則が一人歩きしないことを願っております。それはその提唱者である戸塚氏の義務でもあると思います。
「アナログ」人間ではだめですか!?―デジタル社会での人間回帰
朝比奈 知彦 (郵研社 2005年11月)
情報ネットワーク・ローレビュー〈第4巻第2号〉
(商事法務 2005年11月)
図解 まるわかりネットビジネス『儲け』のカラクリ
ノマドワークス (新星出版社 2005年11月)
デジタル情報クライシス―情報を1000年残す方法
中島 洋 (日経BP企画 2005年11月)
マイクロフィルムって、こんなにすごいものなのか (lemonerikaさん 2006-01-14)
企業における文書、デジタルデータ保管上の問題、それに対応するため、マイクロフィルムとデジタル媒体を組み合わせた文書管理システムを提案するものです。マイクロフィルムと、他の媒体と比較した特徴の紹介、文書管理システムの紹介、アーカイブの専門家による対談、企業や自治体における、導入事例や活用事例などです。
紹介がメインテーマのためか、概要レベルになっています。文章も読みやすく、かなり短時間で読める本です。
データ保管に悩んでいれば、参考になることがある、と思います。
ネットワーク社会 (叢書 現代のメディアとジャーナリズム)
(ミネルヴァ書房 2005年10月)
デジタルメディア時代の“方法序説”―機械と人間とのかかわりについて
船木 亨 (ナカニシヤ出版 2005年10月)
議論のウソ (講談社現代新書)
小笠原 喜康 (講談社 2005年09月)
それでも素人がウソを見破るのは難しい (江口哲学さん 2008-05-24)
最近はさすがに「少年犯罪の凶悪化が進んでいる」と言う人をテレビで見かけなくなったが、「日本人の学力が低下している」はいまだに定説のようである。
マスコミに携わる言わば情報の読み手のプロたちでさえ、本書が取り上げているウソを単純に信じ込んでしまう(と言うより何の検証もしないというべきか)訳だから、我々のような素人がこの手のウソを見破るのは簡単ではない。本書などの手助けが必要である。
最近、『〜のウソ』とか『〜を疑う』と言ったタイトルの出版物を目にする機会が多くなったのは、マスコミによる報道やそれらによって作られた定説を単純に信じ込むべきでないと思う人が増えてきたせいだろうか?
嘘を嘘と見抜けない人に送る良書 (卓吾斎恢徳さん 2008-04-15)
人間は、いとも簡単に誘導されてしまう。
この本に載っている例え話に、DHMOというのがある。
この話では、一切虚偽は書かれていない。
しかしながら、何と86%(50人中43人)もの人がDHMOを規制すべきかと聞かれて規制すべきと答えてしまったのである。
これからの時代は、情報化社会である。
さまざまな情報が飛び交う時代である。
しかしながら、どの情報にも意図は隠されていると思う。
それを見抜けない限り、よくないことが起こるのではないだろうか。
数字、データが苦手な私でも読みこなせましたので (倒錯委員長さん 2007-10-28)
巷に流れる言説、特に統計などの数値を元にその正当性をアピールする言説の間違いを
「少年非行」や、もはやネタの域にある「ゲーム脳の恐怖」を例に論じている。
私として目新しかったのは第三章、時間の作るウソの章だ。
電車内のペースメイカーや、病院内での医療機器への配慮で
ケータイなどの電磁波を発する機器の使用が制限されているが
2003年の再調査でほとんど問題ないことが判明した。にもかかわらず、既存の制度が顕在しているのだ。
病院や政府は万が一の場合の責任を恐れているのだろうが、不便な思いをさせられているのは彼らではなく
ケータイ使用者やペースメイカーをつけた高齢者である。筆者はこれを「時間の作るウソ」として論じている。
なんのことはない。これはダウンタウン松本人志が日ごろ、テレビの、ラジオ等で言っている
「おかしなとこがあったら言うていこ」の精神ではないか。
しかし、今までこのことを論じる知識人は、あまりいなかったと思う。
最後にゆとり教育について割かれた章が、めちゃ長い。おそらく筆者が一番言いたかったのがこれなのだろう。
たしかに情報をゼロから創造する産業が重要になる今からの時代
ゆとり教育のようなそれぞれがそれぞれのいいところと伸ばす手法のほうが重要なのかもしれない。
しかし、そこには大きな前提条件があるのを忘れてはいないだろうか。
それは「どの子にも何らかの才能がある」という条件である。
もしそこに「何の才能もない子がいるかもしれない」という仮定が織り込まれていないのであれば
それは筆者自身が言うとおりオプティミスティック過ぎるだろう。
ゆとり教育は何も、画一的に子供を「栽培」する従来の教育と正反対ではない。むしろそれと表裏一体の関係をなしているのだ。
そもそも全国一律の教育システムとゆとり教育とは馬が合わない。
本当にゆとり教育をするのだとすれば、内田樹が言うようにシャレではなく寺子屋を復活させなければならないだろう。
概念の整理がいまいち (たこたこ屋さん 2007-10-25)
たしかに読みやすいとは思います。そのぶん具体例がだらだら続いている感が否めません。疑うべき対象が本当にこの本に述べられているものだけなのかといった体系性の面で少し納得できませんでした。もっともこれは私の勉強不足からくるものなので著者には責任はありません。子供にメディアリテラシーというものを教えるときに役に立つ資料がいっぱい収録されているとは思います。
ハッタリを排して、誠実に情報の吟味の方法に向き合う (歯職人さん 2007-02-25)
私たちを取り巻くもっともらしい「ウソ」。声の大きさをを争うかの様な出来損ないの「朝まで生テレビ」モドキの様な議論。予断に心地良い「学力低下・ゆとり教育批判」。
本書は、ややもすれば取り込まれてしまう世に浮遊する「議論のウソ」を、あくまで誠実に、一見すると地味とも思える手法で解体し、論証の骨格の在り様・論証の手法の在り様を読者に提示します。
第1章「統計のウソ―ある朝の少年非行のニュース評論から」では、新聞・テレビ・雑誌の時折現れる読者の情緒と予断に迎合する少年犯罪急増論に、統計の魔力(統計を利用したデマ)を読み解くことにより少年非行の実態を正確に読み解く道を示します。
第2章「権威のウソ―『ゲーム脳の恐怖』から」では、一見科学的よそおいを持ち権威を利用した虚偽を、静かに説得力を持って粉砕します。
第3章「時間が作るウソ」では、携帯電話の利用をめぐって、電車の中や病院内での利用に関する、世間のムードと総務省の調査報告とその報告から導き出された「方針」の吟味を通して、時間差により情報とその評価に乖離が生じること、導き出された結論の利用に責任を持ちたくないことから生じる「不便の強要」が解明される。
第4章「ムード先行のウソ―「ゆとり教育」批判から」では、国際比較での学力低下情報の吟味を詳細に行い、その上で「ゆとり教育」をムードではなく対象として捉えた把握を行い、「学力」と呼ばれているものを吟味し、更には「上がること、下がること」の意味を考察している。
第5章「ウソとホントの境」では、これまでの議論を整理しウソを分類した上で、予め正答「ホント」の無い時代を生き抜く在り方を提起します。
著者には、 他の著作に『大学生のためのレポート・論文術』等がありますが、またしても学生・読者に対する著者なりの愛情を確認できる著作に仕上がっています。
携帯サイトで給料の3倍稼ぐ方法
加藤 義孝 (毎日コミュニケーションズ 2005年09月)
分かり易い (拳太郎さん 2008-08-25)
携帯サイトの基礎を学ぶという点では、大変分かり易く良い本だと思います。
私自身、携帯サイトの事は全く無知でしたが、素人にも大変分かり易い内容です。
これから、携帯サイトを立ち上げようと思っている方にはオススメです。
意外な効用。 (amazon★マニアさん 2007-01-12)
携帯サイトの作り方を学ぶことで、携帯・PC両サイトの長・短所が明確になりとても有益でした。
値段のわりに内容が濃く、お得な1冊です。
1冊持っておいてもいいのでは (アマゾン太郎さん 2006-05-11)
たくさんの教材PDF等を読んだあとでこの本を読んでも復習になると思う。「ああ、こういうのもうっかりしてたなぁ。」と気づくことも多い。たかいPDF教材を考えればコストバリューだと思う。印刷する手間や(そのままではPDFは見にくい)コストを考えればさらっと購入する選択も充分ある。あと携帯サイトでのビジネス本が意外と少ない(あっても内容がひどい)なかでこの本はバランスの取れた良著だと思う。
初心者にはかなりオススメ (あ鬼太郎さん 2005-12-27)
携帯サイトを作るために必要な知識を、基本的なところからイロイロ説明している本です。
その分、それぞれの内容は薄くなっており、ある程度の経験者にとっては物足りない内容かもしれません。
すでにそれなりのコンテンツを持っている人が、収入をドカン!と上げる秘策を期待して読むとガッカリします。
「勝手サイトって?」「タグって何?」というレベルの人にとっては、非常に役に立つと思います。
「携帯サイトをこれから始める人」はとりあえず買いでしょう。
あの情報商材がこの値段 (石井さん 2005-11-06)
携帯で稼ぐノウハウを書いた著者の商材が1万数千円するだけに、この情報はお買い得かも。でも、すでに商材を買ってしまった人には・・・悔しくなるので読まない方がいいですよ。
情報化社会対話集〈13〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2005年09月)
ユビキタス社会の情報モラル
宮田 仁 (一橋出版 2005年09月)
情報革命の軌跡―半導体がもたらしたもの (ポピュラー・サイエンス)
水島 宜彦 (裳華房 2005年08月05日)
本書は中学生くらいの人が学ぶ良書だと思います。 (晴彦日記さん 2009-01-24)
本書を購入したきっかけは、立ち読みをしていた時に
トランジスタがゲルマニウムからシリコンに置き換わった
章が面白かったからです。
コンピューターのハードの歴史を学ぶことができると
思ったからです。
期待は大きく裏切られました。
コンピューター、通信、発光ダイオード、半導体レーザーなど
ハードの技術も書かれていますが
かまりにも簡潔に書かれているのでさっぱり理解不能でした。
もうすこし専門的に書いて欲しかったです。
最後の方では経済のことまで書かれています。
石油ショック、日本バブル崩壊、ソ連崩壊、東西ベルリン統一
金融工学的手法によるLTCMの破綻まで書かれています。
守備範囲を超えています。
本書は中学生くらいの人が学ぶ良書だと思います。
InfoCom REVIEW〈第37号(2005年)〉
(情報通信総合研究所 2005年08月)
ウェブコミ!
喜山 荘一、株式会社ドゥ・ハウス (ランダムハウス講談社 2005年07月30日)
担当者のインタビューが面白かったです (2005-08-22)
ブログやxoopsを使ったウェブサイトが従来からあったホームページとどう違うのか。また、もう少しひいてみて、従来の広告メディア・販促手法とこれらはどう違い、どう活用していくのが望ましいのか。ポイントが整理されていて、とても分かりやすかったです。また後半に掲載されている企業担当者へのインタビューは、実際にサイトを運営されている方の生の声が聞けて非常にためになりました。「サイトを使って何をしていくか」を明確にして、ステップアップしていこうという意思が強く感じられました。ホームページを運営している担当者の方だけでなく、販促部門に携わる方にもおすすめの1冊です。
“企業の声を語るウェブ” を “顧客の声を聞くウェブ” に変えるコツ (cyber-akindoさん 2005-08-22)
例えば「21世紀方言辞典」という商品を訴求する場合、「全国147地域の方言73万5千語を収録!」と言われてもあまりピンと来ませんが、もし「あなたの出身地の言葉で『ありがとう』が載っています」と言われたら「へぇ~そうなんだ、どれどれ…」と思わず手に取ってみようと思いませんか?この「へぇ~」や「どれどれ」をいかに顧客から引き出すかがマーケティングのカギだと思っているのですが、企業のウェブサイトの多くは「全国147地域…」型のメッセージの発信に終始していて、なかなかピンと来るものがありません。今やブログやメルマガ、XOOPSなどの各種ウェブツールは豊富に揃っています。個々のツールについての解説書や活用ガイドもたくさん出ています。でも、これらをどのように組み合わせて使えばいいのかという横断的な知識が不足しているように感じています。ツールはふんだんにあるのに、そこから「へぇ~」や「どれどれ」を引き出すに至るまでの間には深いミゾが横たわっているのです。そのミゾを素早く埋めてくれるのが本書です。ウェブサイトを設計する段階から、立ち上げ、そして日々の運用、さらには顧客とのリレーション作りやコミュニケーション戦略にいたるまで、具体的な方法論はもちろん、その背景となる考え方についても豊富な事例を交えてわかりやすく解説されています。ウェブサイトに来てくれた人に「へぇ~そうなんだ、どれどれ…」と言わせたい!と思っている人にはオススメの1冊です。
マーケティング実務者 必読 (crmproさん 2005-08-19)
「4つの顧客分類」と「コミュニケーションサイト・プランニングシート」、この考え方を知っただけでも十分に価値があると思います。事例が豊富なので、イメージも掴みやすいです。メルマガやブログなどとりあえずやっているけど、本当に効果はあるのかな?と疑問に思っている方は、この本を読むことで体系的な知識を得ることができます。
ウェブコミの設計方法がわかりやすかったです (2005-08-01)
ウェブサイトを作る時の指針が、ドゥ・ハウスさんの実践を元に体系的にまとめてあるのでとてもわかりやすい内容でした。BlogやXOOPSをマーケティングコミュニケーションツールとしてどう活用するかという視点は正直目からウロコでした。確かにBlogやXOOPSを使ってウェブサイトを作ることはブームかもしれませんが、マーケティングツールとしての活用方法として説明されている本書は貴重です。決して技術的な内容ではなく、いかにウェブコミ!を設計するかを丁寧に説明されているので、ウェブサイトに関わる人間であればとても参考になると思います。
情報化社会対話集〈12〉
青田 吉弘 (ラッセル社 2005年07月)
デジタル社会の情報リテラシー
斉藤 学 (弘学出版 2005年07月)
社員監視時代 (ペーパーバックス)
小林 雅一 (光文社 2005年06月24日)
厳しくなる企業内統制、だが、その行き着く先は? (やーまんさん 2006-08-23)
・・・うーむ。
ま、情報漏えいはよくない。
でも、手足をもいでおいて、仕事をたくさんしろってのには
個人的には反発を感じます。
それだけ、他人を信じれない時代になっちゃったのでしょうか?
ただ、この本は、良い意味で監視する(社員の効率をあげるために試験的に監視する)という
ことについても触れています。
ま、いずれにしろ、窮屈なのは私の性にはあわないな〜。
そこは日本人らしく、中庸、ほどほどにしてほしいと思う今日この頃でござります。
個人情報保護法? (ふりてんさん 2005-08-27)
個人情報保護法に関する知識が不足しています。「氏名・住所・電話番号などは情報の価値がない。」と断言している。しかし、システム関係のセキュリティに関しては時代の先端を鋭く書いている。
監視「されやすい」体質。 (drivenさん 2005-07-08)
会社のパソコンを使って社員が「遊ぶ」のをいかに防ぐか。企業の秘密・顧客情報を勝手に持ち出されないようにするか。ログ管理により会社は社員のメールもウェブ閲覧履歴も完全に掌握できる、でも全社員をずっと監視はできないから具体的にはどうする?本書は企業の情報管理担当者などのインサイダーへのインタビュー等により情報管理の最前線をリポート。勤務中の社員をずっとビデオで撮影までする!?著者が本書を上梓するに至った強烈なドライブ、「あとがき」によく顕われています。常時監視されプライバシーがゼロになることに心理的には抵抗を覚えても「しょうがないか」と思えてしまうメンタリティ。税金も年金も払わないフリーターを責める前に税金を注入してるのに預金者に利子も払わない銀行を責めろ!とボルテージは上がる一方。パソコン監視の実態というより日本人リーマンの社畜体質を腹に据えかねた、といったところでしょうか。個人情報保護法施行後の名簿業者インタビューも面白い。
コンピュータを「着る」時代 (文春新書)
板生 清 (文藝春秋 2005年06月20日)
現状と未来のコンピュータの適用分野が、わかります (lemonerikaさん 2005-07-17)
コンピュータの小型化・高性能化で、新しいコンピュータの使い方が可能になってきた。それを紹介したものです。とくに、「人がウェアラブル」に限ったものではなく、動物やモノへの適用も含め幅広いものです。ビジネス(お金もうけ)の分野、環境を守る、高齢化などに伴い、人の健康や安全を守る、防災などの分野が中心に事例が紹介されています。現在、どこまでできるのか、今後、どうなっていくのか、課題は何か、などです。技術的な解説はあまりなく、適用の事例が紹介の本でした。
Information & Communications in Japan 2005
(情報通信総合研究所 2005年06月)
次世代XML Webサービスとシチズン・セントリックの考え方
大橋 正和、堀 真由美、鈴木 章太郎、熊野 健志、角田 裕之、岡嶋 裕史、本田 雅裕 (Webサービスイニシアティブ 2005年06月)
情報化社会のリテラシー―情報と技術・経済・経営・倫理・法律・福祉
岡本 隆、橘 恵昭 (晃洋書房 2005年06月)
スパマーを追いかけろ―スパムメールビジネスの裏側
ブライアン マクウィリアムス (オライリージャパン 2005年06月)
スパマーにあまり興味のない人は、途中で飽きてしまいます。 (deltaさん 2008-06-06)
だいたい1997年〜2004年までのスパマー・アンチスパマーの活動実態を記した本。
彼らの手法やテクニックはもちろん、人物描写に力を入れているので、登場人物に感情移入しながら読めすすめることができます。
ただ、私のようなスパマーにあまり興味が持たない人には、約400ページにも渡るストーリーに途中で飽きてしまうと思います。(ちなみに私は本書を7割方読んで飽きました)
またcubdesignさんの仰るように、一度読んだら二度と読まない本なので、中古で買うか図書館で借りることをおすすめします。
スパマーの本質がわかる (narutakiさん 2005-07-06)
毎日毎日たくさんのスパムメール(迷惑メール)を受信しているけど、それが当たり前になってしまっていて、スパムフィルターでゴミ箱行きになっていました。でも、この本を読むと、スパマーがどのように考えてスパムを送り生活しているのかがよくわかります。スパマー VS アンチ・スパマーという構図でストーリは展開していくが、個人的にはスパマーの方に感情移入してしまいました。オライリーらしくない小説的なノンフィクション本であることも新鮮。興味深く最後までいっきに読むことができました。オススメ。(専門的な用語には括弧書きで説明が書かれているので、コンピュータに詳しくない人でも読めると思います。)
最近スパマー事情をディープに語られる (cubdesignさん 2005-07-05)
題目どおり、ひたすらスパマー、アンチスパマーに迫ったノンフィクションスパム小説。延々と"スパマーの手口、それを追うアンチスパマー、ハッカー、訴えるプロバイダー、マイクロソフト"の繰り返し・・・・。ってだらだらだらだらとスパムメールのように続いていく。バイアグラ、海賊版アプリ、セクハラ系などなど毎日のように送られてくるスパムメール。英語がわからないから即スパムって判断できるが英語がネイティブの人にとってはそーとーウザい。そんなスパムメールについて淡々と延々と語られているこの本は、最近のスパム事情を知るうえで欠かせない本だと思う◎。一度読めばもう二度と読むこともないが・・。ただ、収穫もある。ほとんど詐欺まがいなスパムメールだが、商品を注文すると一応商品は送られてくるらしい。金だけとってハイさよならって思っていただけに、とっても意外だった。小説の中では自宅が配送センター化したスパマーたちが何度も登場している。また、スパマーの年齢にも驚かされる。主人公もそうだが、十代のスパマーが多過ぎ。どうなってるんだ最近の若者は。生まれすぐインターネットが日常にある若者がこうやって徐々に世の中へ進出していく。今後インターネット業界はどうなっていくんだろう・・・。十代のスパマーには、負けられん!っと思わされる。
増殖するコンピュータ―変化する教育と生活
林 延哉 (現代書館 2005年06月)
ネットワーク社会経済論―ICT革命がもたらしたパラダイムシフト
大橋 正和、堀 真由美、斎藤 豊、松野 良一、岡嶋 裕史、渡邉 博美、角田 裕之 (情報社会基盤研究会 2005年06月)
ITからICTへ (Michelle@Toypoさん 2005-07-20)
本書は、経済、経営を学ぶ学生のための教科書として執筆されました。コミュニケーション(C)の重要性が、これからのデジタルエコノミーを解く鍵です。インフォメーション・テクノロジー(IT:情報技術)は、今、インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー(ICT:情報通信技術)と呼ばれています。本書を読むことで、インターネットを用いて、デジタル・データのやり取りを行うことで、経済社会が成り立っていく現実社会を理解することができます。新古典派の理論では、情報が均一に行き渡った完全市場を前提としていますが、これほどまでに情報が経済を動かす一因となっている現代では、デジタルエコノミーによる新たな理論が必要となっています。本書は、デジタルエコノミー理論の第一歩としての入門書という位置付けになっています。
バイオ・情報の最前線 (丸善ライブラリー)
藤山 秋佐夫、高野 明彦、根岸 正光、安達 淳 (丸善 2005年06月)
各分野のちょっとした紹介文。 (風舞さん 2005-09-19)
バイオ・情報の最前線藤山秋佐夫根岸正光高野明彦安達淳 丸善ライブラリー―情報研シリーズバイオインフォマティクス・データベース・情報検索・デジタルライブラリーについての、それぞれのちょっとした解説文。バイオインフォマティクス…生物学と情報学の融合点データベース…簡易なデータベースの紹介と、商用データベースについて情報検索…ネットにおける、検索エンジンについてデジタルライブラリー…電子図書館、電子情報施設についてあくまで入門書。情報検索は、普段触れている検索サイトの、裏側を見るようでおもしろいです。デジタルライブラリーは、この先、本や文章が辿る道を考えさせられます。データベースの項は、いまいちまとまりを欠いているかな。
情報メディア学入門 (情報メディア・スタディシリーズ)
(オーム社 2005年05月25日)
決して入門ではない (kakaさん 2007-01-26)
情報メディア学という学問領域は未だ明確にはなっていない。著者たちのアプローチは私学的すぎて、経済学や工学アプローチには全く答えていないので、最初の入門としてこれを読んでしまうと全く誤ってしまう。正直、こういうのはやめてほしいです。
ただ、参考文献や巻末にある必読書などはよく整理されていて、使えます。
オフィスとテレワーク―情報ネットワーク化時代のワークプレイス (森川ワールド:情報ネットワーク化時代)
森川 信男 (学文社 2005年05月)
オフィスに関する辞典とテレワークの考察をまとめた本 (Makoto Ichikawaさん 2009-09-29)
全9章のうち、6章までは近代オフィスの歴史とオフィスに関する辞典といった内容、7省以降は本書の題名に含まれるテレワークに関する考察といえる内容です。
一部に図は収録されていますが、ほとんどが文字で、図にすれば直感的にわかるものが文字でベタで解説されるのは理系頭のレビュー者には読み辛いものでした。また、本書のまとめは課題の列挙で終わり、中途半端な感を否めませんでした。
基礎情報科学―東洋英和女学院大学〈2005年版〉
有田 富美子、柳沢 昌義、塚本 栄一、吉野 志保 (日本教育訓練センター 2005年04月10日)
eデモクラシー (eデモクラシー・シリーズ)
(日本経済評論社 2005年04月)
この一冊でまるわかり ITの最新常識
高作 義明、金山 美奈子 (新星出版社 2005年04月)
最新トピックを分かりやすく解説 (山太郎さん 2007-06-16)
ITの基礎知識や製品、業界に関するトピックをコラム的に分かりやすく解説。
初心者の入門書として最適。
でも割と一般的なところで留まっており、
ちょっと物足りないところも・・・。
ビジネスマンだけでなく学生にも最適 (2005-09-02)
僕は高校生ですが、教科書よりおもしろく、ずっとためになる本でした。本のタイトル通りITという言葉の意味からIT関係の会社のこと、ITに関する人の生い立ちにまで触れていて、興味深いことが満載されていました。僕は、特にITに興味がある訳ではありませんでしたが、なんだかこの本に触発されて、将来の道の選択肢が一つ増えたようです。
IT初心者には最適な本。 (mbookdiaryさん 2005-08-11)
非常に基礎的な情報が紹介されている。ITに関して少しでも知識のある人にとっては、うまくまとめられていると感心するような楽しみ方が薦められる。前半は、ITのサービスや簡単な仕組みの紹介にとどまらず、IT系の企業紹介やその創業者の生い立ちまでも紹介する。ちょっと知ってよかったことは、Microsoftのビル・ゲイツは小さいころからハーバード・ビジネス・レビューを読んでいたことと、デルのマイケル・デルは小さいころから親と事業や投資の話をしていたということ。小さいころからこういうセンスが磨かれていたんだなぁと思った。
ITの世界に入る人にはよい入門書 (うとさん 2005-04-26)
これからITの世界に入る人には業界のことを簡単に知るためにはよい本だと思う。ただ全くコンピューターに関する知識が無い人は読んでいて眠くなるかも。
サイバー生活手帖―ネットの知恵と情報倫理
矢野 直明 (日本評論社 2005年04月)
情報社会の情報学
北原 宗律 (ふくろう出版 2005年04月)
情報のみかた
山田 奨治 (弘文堂 2005年04月)
加減乗除のむこう側へ (アマゾン五郎さん 2008-09-07)
学校を出てしまうと、プライベートでも仕事でも、加減乗除やパーセントの計算だけで事足りてしまうことが多いです。
データというものを、どう評価し、どう取り扱うべきかということについて、改めて教えてくれる本です。
平易なことばで書かれているのですが、窓ガラスを掃除した後のながめというか、脳細胞に5-56をシューしたようなというか、忘れものを届けてもらいましたというか、とにかくアタマの目からウロコが落ちました(なんだそれは…)。
世の中を見る目が、もうひとつクリアになると言ってもおおげさじゃないかもしれません。
情報を活用する力と物事の見方がわかる本 (やんちゃぼうずさん 2005-09-02)
~情報をいかに活用してゆくか非常に示唆に富んだ内容の本でした。まさしくタイトルの通り、「情報のみかた」を知ることができます。情報を集めるためのコツや集めた情報を分析するコツなど、情報を活用するための手順に従って内容が書いてあり非常にわかりやすいと思います。内容そのものは高度な内容ですが、平易な文で書いてあり読みやすいです。~~情報教育の現場でも活用できる本ではないかと思います。~
情報化を生きるために―知と技の融合
宮崎 孝史 (松籟社 2005年04月)
ユビキタス時代のコミュニケーション術
可兒 鈴一郎、羽倉 弘之 (清流出版 2005年04月)
「情報社会」学 (My BOOK)
北原 宗律 (ムイスリ出版 2005年04月)
ICTの技術展開と国際戦略 (シリーズ u‐Japan政策研究ブックレット)
電気通信振興会 (電気通信振興会 2005年03月)
ウェブログの心理学
山下 清美、川上 善郎、川浦 康至、三浦 麻子 (NTT出版 2005年03月)
非常にフィットした研究に共感 (遊女・asomeさん 2006-06-20)
2005年3月出版のこの本ですが、一年以上たった今も、ウェブログは、大流行を続け、もはや生活に浸透してきた感が強いですね。同時にSNSもヒットし、自分の周りでインターネットを使う人たちのほとんどが、何らかの形で、ブログがSNSのIDを持っているというのが現状です。そんななか、この「ウェブログの心理学」は社会学的な視点をもち、日本のインターネットの歴史を丁寧に描きつつ、どのような社会背景そして、どのような心理のもとに、人々はウェブログを書くのかということを分析し、まとめてくれました。
歴史的な流れも理解でき、インターネットのコミュニケーションがどのように発展してきたかということをよく理解できました。
HPの更新というのは、従来、大変な作業だと思いますが、このウェブログであれば、だれでも簡潔に更新ができるので、毎日でも書くことができます。なかなか毎日書き続けるというのは大変なことですが、それでも書くことで自分の気持ちを整理し、自己表現でき、また、自分の書いたものに共感する人が現れ、コミュニケーションが始まると、非常に楽しいものです。様々な人たちの意見を読むことができ、多くの情報をももたらしてくれるこのインターネットの双方向のコミュニケーションを、たとえこのウェブログの流行が終わったとしても、人類が手放すはずがないと。一度覚えた便利さや快感を、そう簡単に人々が放棄するはずがないということなんですね。確かに私もその意見には共感します。インターネットやケータイの便利さは、画期的なものでしたが、世間一般ではどちらかというと否定的です。どのような新しいメディアも、必ずそのスタート当時は、否定的な意見が多く、本やラジオでさえ、スタート当時は体への害があるなどと言われていたそうです。今は賛否両論のインターネットやケータイですが、もうまもなく新たなステージにのぼっていくことでしょう。
インターネット十年の歴史や、特に日本のインターネットの発展に寄与した日記文化の流れなどをきちっと理解することができ、インターネットのコミュニケーションとは何なのか、ということをじっくり考えることができました。
また、ウェブログの歩き方もとっても参考になりました。このような研究をまとめることによって、人々の認識が広がり、インターネットを利用する人のリテラシーが上がり、インターネットの環境が、より健全なものになることを心から願います。ウェブログを書く皆様、総てにお勧めいたします!
数年後に読み返しても価値の減じない本 (ただただしさん 2005-04-12)
いまだ出版ラッシュの続くウェブログ関連書籍だが、数年後に読み返してみても価値を保っているだろうと思われるものはほとんどない(『ウェブログハンドブック』くらい?)。ハウツー本はもちろんだが、その他の書籍も、せいぜい著者の身辺のごく狭いコミュニティでの経験を基にしているだけなので、視野が狭くてとても一般化できるシロモノではないのだ。しかし、WWWの黎明期から研究を続け、しっかりとしたフィールドワークまでこなした本書の著者たちは、経験の厚さ、視野の広さ、どれをとっても文句のつけようがない。特に「歴史」を扱った第2章は重要だ。10年に渡るウェブログの歴史の中で、昨今のブームはたかだか1、2年のことである。そこにだけ着目した議論がなんと底の浅いことであるか。現在問題になっていることのほとんどが過去に登場済みであることがわかるだろう。「本質」に目を向けるいいきっかけになる章である。そして、1997年の調査を元にした第3章。「Web日記」を「blog」に置き換えてもなんの違和感もないこと、また第4章と読み比べて、今と当時との違いはせいぜい「カネの匂い」の有無くらいである(カネの匂いはけっこう重要な軸ではある。が、あまり踏み込まなかったのは本書の立ち位置のせい?)。いまだに「Web日記とblogは違う」とか、自分の感覚だけで言ってる二元論者は、こういう事実を知るべきである。ウェブログは二値で分けられるものではなく、二次元スペクトルのどこかに位置づけられる、境界のあいまいなものなのだ、ということがよくわかる。あと個人的には、第4章の「おわりに」が、ちょっと感動的な締め方だったのがよかった。そうそう、続けることが重要なんですよ。
絶好の時期に出版された、気鋭の社会心理学者によるSNS、ブログの研究・解説本 (nakagawaさん 2005-03-29)
附録が充実している。まず、附録から読み始めるのが有用度の高いこの本の活用法かもしれない。特に「ウェブログの歩き方」は、著者たちの社会心理学の学識と、実際に使いつづけてきた経験と洞察に裏打ちされた、目的設定の考え方、やり方が具体的に例示されており、実にわかりやすい。ウェブログやSNSを始める前の人、はじめたばかりの人がどのような気持ちで臨んだら良いかがわかりやすい。また、ウェブログの年表も貴重だ。90年代の日本での展開。タイプパッド以前の日本での日記サイト、コミュニティサイトの展開。これがきちんと整理されている。この労作なくして、昨今の日本のマスコミによる、ブログもSNSも→アメリカ産→アメリカで流行→日本に飛び火という図式が定着してしまっただろう。なぜ、SNSやブログのユーザが増えるのか、それが、それ以前の日本におけるネットを使ったパーソナルコミュニケーションのあり方との連続性が、いつまでもわからぬままになっていただろう。日本でも長きにわたって、模索され、実行され、雛形もあり、ユーザもいて、ニーズも顕在化していた。という点が、この著作によって公正に評価され、丹念に歴史が辿られているのである。この他にも、気鋭の社会心理学者たちの実際のウェブログ体験を踏まえた洞察があふれる。特に、昨今のmixiの盛り上がりに関する以下の洞察は本質をついているのではないかと思える。「アクセス・コントロールの機能を備えた日記を手軽に書ける点」が「目立たずにある程度の人に読んでもらえるのが良い」というニーズを持つ人が「相当多い」。日本のマスコミも、あるいは、ブログ礼賛を目立って主張する人たちからも示されることの無い、日本のユーザのコミュニケーションニーズの本質なのではないかとも思える。その他にも洞察には事欠かない。
人がWeb上で公開日記を書く理由を教えてくれる本 (Mogumoguさん 2005-03-18)
本書の行う分析は,目新しい「驚き」は提供してくれません.自分でウェブログを書いている人であれば,当たり前のことを難しく説明し直している印象を受けるかもしれません.しかし,日本における,Web日記に書かれる内容の類型や書き手のスタンスの類型,Web日記書きのモチベーションを支えるスパイラルモデルの提示,Web上での日記コミュニティの発展の経緯などが概観できる点で,興味深い考察になっていると思いました.
ネットの先輩たちから話を聞くように (mtk55さん 2005-03-16)
タイトルの「ウェブログ」はなじみが薄い言葉だけれど、いま大流行のブログはこの「ウェブログ」の短縮形。この本ではネット上の個人ホームページ全体を対象として扱いながら、なかでも日記の形式を取るコンテンツ(ウェブログ)に特に焦点を当てている。ネットの日本での発達の歴史がわかりやすくまとめられていて、自分が参加する前の事情もわかり面白かった。わずか十数年のことなのに、状況の変化は隔世の感があるのだ。著者はみなその間の事情に詳しく、ちょっとした「昔話」を先輩から聞いている気分になった。この本のなかのいわゆる心理学的な記述に関して、個人ホームページを持って何年かにわたって書いている人なら、「わかる、わかる」と頷く個所が多いだろう。日記を書くということは、自分の心をのぞきこむことであり、読者とのやりとりに一喜一憂し、他サイトの書き手との関係に注意を払い、ネット外の自分とネットの自分との関係についてあらためて考えることであり、、、要は誰でも「心理学」に非常に近いところにいるのだと思う。ネットの読み手はひとつのサイトのなかを自由に移動したり、リンクを通じてつながっている他のサイトにも移動したり、また戻ってきたりするわけだが、それを「読み手であるわれわれが自分なりのテキストをつむぎだしている」という指摘が面白かった。また、日記中心の個人ホームページがごく普通の一個人の記録になっていること(縦)、そしてリアルタイムで他の人たちがどう生きているかを見ることができること(横)、この縦と横の「絶妙の相乗効果」があるという表現もうまいなぁと思う。説得力がある。ところで、「つながる」ということはネットの一番の特長だろうけれど、わたし自身は現在流行のブログやMixiなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスについて、「安易につながりすぎ」あるいは「つながりたがりすぎ」だと少々苦々しく思っているのだけれど、この本の著者たちはウェブログの将来についてできるだけ肯定的に見ようという姿勢のようだ。巻末にはこれからブログを始める人へのガイドもあって、著者たちが研究対象としてだけでなく、きっと個人的にもネットをたいせつに考え、育てようとしていることが伝わってくる。好感の持てる本だ。
システムと情報―情報ネットワーク化時代の基本思考 (森川ワールド:情報ネットワーク化時代)
森川 信男 (学文社 2005年03月)
情報アクセシビリティ―やさしい情報社会へ向けて
C&C振興財団、山田 肇、庄司 昌彦、関根 千佳、榊原 直樹、遊間 和子 (NTT出版 2005年03月)
冒頭の解説は分かりやすいと思います (XPさん 2005-06-16)
途中、世界の動向の紹介が大部を占めているが、わかりやすかったのが、冒頭の「情報アクセシビリティとは何か」である。バリアフリーが和製英語であるなどの概念整理から始まり、障害の程度の正規分布曲線から、政府の障害者の定義とビジネスの可能性を導き出すところ、ユニバーサルデザインと専用デザインのすみわけなど明快である。また、「情報検索エンジンは視覚障害者である」などの比喩もなるほどと思わせる。後半には5本の論文が掲載されている。「企業のモチベーションをどう動かすか」などテーマとしておもしろいものが多いが、もうちょっと突っ込んで分析してほしかった。
地域社会システムと情報メディア
村上 則夫 (税務経理協会 2005年03月)
ネット社会の自由と安全保障―サイバーウォーの脅威
原田 泉、山内 康英、国際社会経済研究所 (NTT出版 2005年03月)
ポイント図解式RFID教科書―ユビキタス社会にむけた無線ICタグのすべて
岸上 順一 (アスキー 2005年02月)
情報デザインの想像力―イメージの史学
藤本 貴之 (プレアデス出版 2005年02月)
デザインの新たなステップへ (桃李さん 2005-03-13)
今までは書店を巡り、情報デザインの本を漁れば出てくるのは”ハウ・ツー”の類いばかりであった。デザイン哲学に触れている本はあっても、その多くのメインはやはり”ハウ・ツー”でしかなかった。しかしこの本に一切”ハウ・ツー”はない。全てが哲学と、あらゆる視点から論じられた情報デザインなのである。この本を皮切りに多くの哲学を論じたデザインの本が世に出てくれればと思う。デザイナーを志す、また現在進行形でデザイナーな方々に一読をお勧めする。
人間とは情報デザイン的存在である (松尾さん 2005-03-03)
実存主義哲学者は人間を、状況内存在であるとか、世界内存在、時間内存在と規定した。本書では、現代社会における先端技術における人間の存在にヒントを得て(ただし、「情報デザイン」という対象を、電子情報通信周辺の概念から切り離して)、人間を“情報デザイン的存在”と定義付け、様々な角度から“情報”と“デザイン”が人間の中で起こす関わりの構造を、数多くの歴史的あるいはデザイン的な事例の中から述べている。また、数多く引用された様々な文献を辿れるという部分も非常面白い。情報科学に関心がある人だけでなく、現代哲学や社会学、教育学に関心がある人たちにも読んでいただきたい良書である。
想像力、喚起されます(^_^) (高橋ゆめかさん 2005-02-23)
~この本の帯文にも書かれている「”ハウツー”を超えて、新たなデザイン論へ。」というコピーにもあるように、よくある「情報デザイン関係の本」にある、情報デザインを遂行するためのハウツーや、ガイドブック的な内容は一切に触れられていないので、「情報デザイン」の本としては非常に面白い切り口であると思う。情報デザイン哲学とか、情報デ~~ザイン文化論とか、そういう分野になってしまうのかな。今までこういった本はなかったし、扱われているトピックの幅も広いので、「情報デザイン」に興味がなくても、面白く読めると思います。~
テレコム・メルトダウン―アメリカの情報通信政策は失敗だったのか
エリ ノーム、トーマス・W. ヘイズレット、ローレンス レッシグ、リチャード・A. エプスタイン、公文 俊平 (NTT出版 2005年02月)
テレコム・メルトダウンは起きなかった (XPさん 2005-05-03)
コラム集なのでそれぞれが簡潔で読みやすいし、それぞれのコラムの冒頭に簡潔な解説が付けられているのも分かりやすくしている。しかしながら、テレコム・メルトダウンというが、日本の場合主要な電気通信事業者で破綻したところはない以上、既に過去の議論になっていると思う。規制や大企業による秩序を重んじるエリ・ノームと自由と利用者を重んじるローレンス・レッシグという全く立場の違う人物を並べていることなど無理がある。法律家のエプスタイン氏の議論は何がいいたいのかよく分からなかった。あえていえば、政策というものが、本来意図したとおりの成果をもたらすことは稀だということがよく分かるという位しか、学んだところはなかった。この手の本を読んで、米国の議論に学ぼうなどと思ってはいけないと思う。
IT革命の本当の意義は? (中村さん 2005-03-08)
世界情報通信サミットで著者の一人ノーム教授の公演を聴き、会場で本書を購入して読み始めた。英国経済紙ファイナンシャル・タイムズで、米国の情報通信産業に関する経済、法律、政治等の4人の大家が論争を展開するのも面白い。冒頭の論評「テレコム・メルトダウン」で、ノームは、独占事業であった情報通信産業に、過度の競争原理を導入した為に、供給過剰に陥り低価格になってITバブルが崩壊し脆弱化した。この産業には、協力的カルテル、特定市場の少数独占は必要だと、自由競争を旨とする既成経済学に挑戦を挑む。独占は本当に悪なのか?ドットコム企業の独占、反トラスト法違反、マイクロソフト叩きは間違いだ、等など、全編に亘ってテレコム産業の競争原理と発展について論陣を張る。一方、経済社会発展の原動力イノベーションの宝庫とも言うべきIT産業なのに、免許取得のために既得権益を持つライバルに画期的な技術の中身を全部公開せねばならないので、起業家には新しいアイディアは申請するな、と言う。イノベーションを如何に促進するか、IT産業政策の難しい所である。ファイル共有や強制許諾制度、著作権や知的財産所有権の問題、電波開放、サイバー侵害、等など実に多岐に亘って話題が尽きない。興味深いのは、インターネットの発展により、益々直接民主主義的な傾向が促進され、それが、民主主義実現に良いことなのか、と重大な問題を提起していること。IT革命をバブルで片付ける傾向が強いが、人類社会に途轍もない変革を起こしているのだと教えてくれる良書である。
これだけは知っておきたい個人情報保護
岡村 久道、鈴木 正朝 (日本経済新聞社 2005年01月)
文句のつけようがないのだが… (谷川貞治さん 2007-10-01)
良い点→内容、価格、携帯のしやすさと申し分がない。
悪い点→個人的な物差しで読み、役立つ部分がなかった。
「個人情報保護」と言えばコレというぐらいの定番本だが。
これだけは知っていたという個人なら必要ないかも。
折に触れ参照、行動できなければ話にならない会社、個人には必携本。
行政書士試験の教養科目の一つ(個人情報保護)の学習にも使えます (ユウキさん 2007-03-17)
個人情報保護についての一般向け解説書です。
ですから講義で使われる専門書のような難解さや堅苦しさはほとんど感じません。
社会人の一般的基礎知識としても個人情報の保護の知識はもはや必須と言えます。
この解説書のレヴェルなら行政書士試験の教養科目の一つ(個人情報保護)の学習にも使えます。
持ち運びのしやすさが○ (k.tさん 2006-01-13)
個人情報保護法の概要及び法律施行に伴いどんな点に気をつけて対策をすべきか、が手早く理解・確認できる本。
当該分野に関連する本は数限りなく出版されてますが、この本のアドバンテージはなんと言っても薄く小さいというコンパクトなところ。あと、長々と余計なことを書かずに、要点だけ書いてあるところです。
入門編 (くりおね♪さん 2005-08-04)
個人情報は仕事をしているうえでは切っても切れないものとなっています。どんな業種でもついてまわる個人情報。知らないではすまされない今、個人情報保護って?という入門にはぴったりです。第一値段が安いし、そのわりに内容もよいと思います。
個人情報保護のことを考え始めた方へ (mirai_springさん 2005-06-24)
値段も安いし、中身もコンパクトなので読みやすいです。ですので中身が濃い訳ではないですが、文字通り「これだけは知っておきたい」ことが書かれています。普段は個人情報のことはあまり考えて行動してないけれど、これからは考えないといけないよなぁ、と思っている方がまず手に取るのにはよいのではないかと思います。本の著者の岡村さんもご自身のサイトで仰っていますが普段から色々考えているとか、業務にかかわるとかでしっかりと学びたい方は、日経文庫の方の「個人情報保護法の知識」の方が充実しているかもしれません。(値段的にはあまり変わりませんし)
ディジタル環境論―ディジタル環境が及ぼす人間生活への影響
松原 伸一 (ナカニシヤ出版 2005年01月)
ディジタル情報流通システム―コンテンツ・著作権・ビジネスモデル
曽根原 登 (東京電機大学出版局 2005年01月)
入門講座 デジタルネットワーク社会―インターネット・ケータイ文化を展望する
桜井 哲夫、大榎 淳、北山 聡 (平凡社 2005年01月)
VSMM2004―Proceedings of the Tenth International Conference on VIRTUAL SYSTEMS and MULTIMEDIA
(オーム社 2004年12月)
情報倫理―インターネット時代の人と組織 (有斐閣選書)
経営情報学会情報倫理研究部会 (有斐閣 2004年12月)
IT攪迷―パソコンに攪乱される中高年VS人生を迷走する三十女
山田 直美 (新風舎 2004年11月)
情報化社会―ビジョン、戦略、そして哲学 (Pan Pacific online)
青田 吉弘、加藤 明弘 (ラッセル社 2004年11月)
ネット王子とケータイ姫―悲劇を防ぐための知恵 (中公新書ラクレ)
香山 リカ、森 健 (中央公論新社 2004年11月)
ケータイ、ネットに振り回されず… (long cold winterさん 2007-01-10)
ケータイ、ネットを扱った本は「悪だ!」とか「革命だ!」とか極端な意見に分かれたものが多いのですが、この本はあくまで中立の姿勢で書かれています。内容も非常にわかりやすく読みやすいので、ケータイ依存に陥りやすい中高生に読んで欲しいです。
感想としては… (一高校生さん 2006-07-12)
考えさせられましたが、あまりスッキリしませんでした。けれど一般的に問題の把握状況が悪く、先の見えない事なので仕方ないと思います。男女の性質の違いをよく区別した分析とネーミングです。現状をよく調査してはいますが、実例が子供ユーザー皆に当てはまるものではないという前提の上で、特に教育者や保護者に読んでいただきたいです。
こういう本が読みたかった!! (m-16a2さん 2005-03-23)
長崎県佐世保市の女子児童殺害事件以降メディアなどでやたらとネットを批判するような傾向がみられているが、本書はネットを一方的に否定するわけでも肯定するわけでもなく、冷静な観点から子どもがネットやケータイとどのように関わっているのかという現状を分かりやすく説明している。
物わかりの良い提言には疑問あり (平成の読書案内人さん 2005-01-20)
ネットは男の子、ケータイは女の子という性差による特性がタイトルから読み取れる。安直さは拭えないが、面白いネーミングである。現在、ネットやケータイに関わる犯罪が頻発し、小中高校生のそれらへの関わり方が世間の大きな関心事になっている。これまでも新しい情報ツールが登場する度に決まって質問が出た。ファミコンが普及した時にも保護者からたくさんの質問が寄せられたものだ。ファミコンも心配だったが、ネットやケータイは「つながっている」点で一層の不安をかき立てる。それは光の部分だけでなく闇の部分にもつながっており、現代の子供たちはネットやケータイを通して剥き出しの現実や陰とも付き合っていかねばならない。その大変さ、深刻さをこの本は教えてくれる。巻末には、香山、森の「王子と姫を護るヒント」が掲載されている。しかし、正直言ってこのヒントにはがっかりした。香山や森は、本書で学者、専門家、役所の姿勢や提言をことごとく否定しているのだが、そのような姿勢を示しつつ、香山、森ののヒントも同じように「物わかりの良い専門家風」になってしまっているのだ。それは適切な処方箋が未だ見つかってはいないことの証明なのかもしれないが、できればもう一歩の踏み込みを望みたい。
簡単に考えて済むものでないということは伝わってきた (ほしのやさん 2004-12-20)
インターネットにケータイにテレビゲーム。ホンの近年になって普及したそれらについて、我々は適切な利用の仕方のノウハウを十分に身に着けてはいない。そして、大人が戸惑っていること自体も魅力となってか、子供たちはそれらを急速に採り入れてしまっている。さて、大人にとって自分たちがまだロクに分かっていもしないそれらが、子供たちにとってよくないものかもしれないと心配になったとき、大人はどうしたらよいのか。確かに本書で説かれるところは正論である。ネットにせよケータイにせよ、単に便利な情報端末というに留まらず、子供たちはこれらを通じて人間関係の一定の割合を築いている。場合によっては子供にとって全人格をこれらの手段に寄りかかってしまっていることさえある。それはつまり、ネットもケータイも、学校生活や家庭生活と同様に、人間として成長する上で不可欠の場となっているのが実情だということだ。そうである以上、すでに子供たちが大きく依存しているそれらをただ一律に取り上げてしまおうとすることは、気がかりな問題の解決方法として適切ではない。多くの人が常識的に感じていることではあろうけれど、本書では、そのあたりの実態を冷静によく見つめ、それを誠実に受け止めていることが伝わってきて心強い。しかし、では、どうしたらよいのか、肝腎のその点になると、本書の論調はグッとトーンが落ちてしまう。つまるところ、「危ないこともあるものだしドップリ浸かってしまうのはよくない。困ったときは大人に相談して」というなんとも奥ゆかしい提言で締めくくられてしまう。日頃潔い香山リカの度胸をもってしても、さすがにこのテーマにはてこずっているのだろうか。
自動車ITS革命!
神尾 寿 (ダイヤモンド社 2004年10月15日)
ITSの最先端がわかりやすく書かれている。 (大坪亮さん 2004-10-20)
トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車など自動車メーカーが今、最も注力しているITSに関連する技術開発・ビジネス戦略について、非常にわかりやすく書かれている。丹念に取材していることが伺われる。新聞や雑誌では毎日のように関連記事が報道されているが、この書籍でまとまって読めたことで、全体の流れがよくわかった。本書でも「テレマティクス」が先に出ているが、本質的に重要な技術は、「安全のITS」(第2部)だと評者は思う。安全の技術に、より注目が集まり、さらなる技術開発の後押しがなされたらいいなと思う。そのためにも、多くの人が同書を読んで、ムーブメントが起きることを願う。
2010年コンテンツ産業に必要な8つの要件―d‐commerce宣言
(アスキー 2004年10月)
ITと文明―サルからユビキタス社会へ
梅棹 忠夫、村上 陽一郎、八巻 磐、河村 智洋、長谷川 寿一、池田 謙一、NTTオープンラボ (NTT出版 2004年10月)
ゆるい本に梅棹忠夫の自慢話風味そえ。 (h.yamagataさん 2004-10-26)
梅棹忠夫おべんちゃら本、と言うと言い過ぎかもしれないけれど、本当にそんな感じ。サルから文明へと言いつつ、サルから20世紀までは長谷川寿一の話がちょろっとあるだけ。各種論者がちょろっと自分の関連分野の話をして座談するが、目新しいものは何もないし、それをまとめあげる強い視点も問題意識もない。最初と最後の梅棹の放談は、単にこれまでの自分の業績自慢で、さらに「たとえばホームページに私の談話などが平気で盗まれているかも知れない(中略)それこそ情報機器の危機です。恐ろしいことです。これを下手に野放図にしたら、情報産業そのものまで崩壊しかねない」(p.47) と電波なことを得意げに言い立てているさまは、ほとんど頭痛もの。だれか止めてやれよ。結果として、全体として散漫で、新しい発見も方向性もないゆるい本になっています。
情報と社会 (IT Text)
駒谷 昇一、川合 慧 (オーム社 2004年10月)
情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる NTT出版ライブラリーレゾナント001
公文 俊平 (NTT出版 2004年10月)
これは面白い! (tamadamさん 2006-11-14)
時代の流れ(S字波)と連続性を『社会システム』というテーマでまとめた良書です。「国家の時代」→「企業の時代」→「智民の時代」へと進化する過程、現在は「智民の時代」への第一歩目であることが説得力を持って示されております。
インターネットとケータイによる情報社会を前提とした自己組織システムと『共の原理』による創発によりどのような世界がやってるくるかは想像つきませんが、とてもワクワクします。
『ウェブ進化論』を読んでさらに深く考えたい人におすすめの一冊です。
べき乗則、シグモイド、そして情報社会の在り処 (hpoさん 2005-08-31)
本書はオタク文化やスマートモブズといった情報社会の変遷への興味を出発点として、シグモイド曲線に似た「S字波」をモチーフとした文明論、地域通貨への洞察、そして、べき乗則の世界へと展開されていく。実に私と関心が共通なことにびっくりした。参考図書のリストに、バラバシや、高安先生があがっていたのもうれしい。安富先生の「貨幣の複雑性」とも共通の問題意識を感じる。
最新社会理論のエッセンスと著者による考察、問題意識、問題提起、そして綜合的な視点がコ (nakagawaさん 2004-11-11)
最新社会理論のエッセンスと著者による考察、問題意識、問題提起、そして綜合的な視点がコンパクトにエッセンスとしてまとめられた一冊である。アカデミズム外の人間にも、最新ネットワーク理論であるとか、あるいは、歴史であるとか、碩学・実学の著者の綜合智を理解できるように平易に記されている。非常に充実した注を飛ばして、ひとまず、通読しました。というところであるが、現在、もの凄い勢いで変化が進んでいる情報ネットワーキング環境と、その中で生きることの意味合いがよくわかる。本書において要約されている、今後のこの社会を読み解く斬新な切り口である「社会的ネットワークとベキ法則」は、めまぐるしく成果が上がり続けるであろうこの分野への、勤労者・市民等、ゆったりと時間をとれない人たちへの格好の入門書であるかもしれない。最終部で展開されている「情報社会の運営原則」は、さりげない筆致でありながら、今後の社会変革の指針であり、著者の志のありかであるかもしれない。特に、「情報社会において、いや情報社会においてこそ、ベキ法則はいたるところで発現することを不可避の現実とみなし、それが生み出す不均等効果を除去・軽減するのではなく、むしろ積極的に容認し利用することを大きな目標とする」という第一原則をはじめとして、各原則は今後の社会のあり方の本質を洞察された結晶でもある。二回目以降、読むときには、まず、ここから読む。それから整備された索引を頼りに、興味・問題意識に叶うところを注を含めてしっかり読む。そのような読み方で、今後の社会を見、考える目の涵養を図ることにしたい。
ユビキタス、TRONに出会う―「どこでもコンピュータ」の時代へ NTT出版ライブラリーレゾナント002
坂村 健 (NTT出版 2004年10月)
世界に誇るTRON (akikameyamaさん 2005-01-15)
TRONの話というよりは、ICチップの話のように感じられる。実際は、TRON=ICチップ=ユビキタスなのである。将来の日本が世界で経済・科学でリーダーシップを執れるヒントがここにある。単なる科学的・技術的な解説だけではなく、国際外交・経済で日本のとるべきスタンスを坂村先生は、提言している。技術系に興味がある人だけではなく、経済・経営さらに企業などに興味のある人も是非読んでほしい本である。
新・情報社会の現在
飯田 良明、前納 弘武 (学文社 2004年10月)
だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)
津田 大介 (翔泳社 2004年09月22日)
ネット時代の音楽ビジネス (カビゴンさん 2005-09-22)
なぜライブドアが音楽サービス(エンコード・サービス現在は休止中)をはじめようとしたのか、その時代的背景。また、DRM(デジタル・ライツ・マネージメント)などのネットでの著作権保護がどのように変遷し今に至っているのかをわかりやすく教えてくれる。これからネットで音楽ビジネスを考えている方には必読本。
すべての音楽ファン必読 (ウエケンさん 2005-04-13)
音楽配信メモで知られる津田大介さんによる音楽産業とテクノロジーについて書かれた本。内容は(1)レコード輸入権-洋盤が聴けなくなる?(2)CCCD-コピーできないCDの悲劇(3)違法コピーとファイル交換(4)音楽配信サービス-埋まらない日米の格差(終章)音楽のこれから、という章で構成されている。 音楽ファンとしての熱い視点と、ライターとしての冷静な視点が両立している点がすばらしい。
双方の主張を総覧できる1冊 (徳保隆夫さん 2005-02-18)
ネットに音楽論壇のような世界があることは、一般にはあまり知られていません。本書はその中心的ウェブサイトである音楽配信メモの著者が、最近の主要な論点「レコード輸入権」「CCCD」「違法コピーとファイル交換」「音楽配信」についてまとめたものです。本書が優れているのは、幅広い立場の意見をきちんと集めていることです。著者は一通り論点を書き出した上で、「私はこう思う」と述べています。意見に賛同するかどうかは別として、議論を俯瞰したい方には重宝します。また著者の提言はたいてい推量形か疑問形で結ばれます。消費者の権利拡大による音楽文化の発展は、業界の被害と同様に不明確だからです。これもまた著者の誠実さを示していると思います。生産者と消費者では後者の方が圧倒的に多いので、ふつうは消費者寄りの発言が受けます。著者は消費者なので、当然本書も大筋で消費者寄りなのですが、無理筋の生産者批判への反論も多々織り込まれています。あとがきにも「業界を批判する前に勉強すべき」との主張がありますが、都合のいいところだけ拾い読みするのではなく、じっくり読み込むことを勧めます。カセットテープは庶民の盛り場から生演奏を駆逐しました。音楽がパッケージを失いデータとして流通していく今後、生業としての音楽の道はいっそう狭まります。価格破壊で「市場」が縮小していく経済状況の中、音楽業界のサバイバルから目が離せません。
いい勉強になりました (シゲ氏さん 2005-02-05)
レコード輸入権、CCCD、ファイル交換、音楽配信について熱く丹念に追われた本。勉強になります。文章のせいというより、音楽が置かれている複雑な状況のせいで読みにくい部分もありましたが...。課題多いですね、音楽業界。でも既得権にすがる状況、過去のしがらみにがんじがらめになる状況って、ふと横を見るとそこにも...。これから変わっていく時期なのかもしれないので、この本が過渡期の記念碑になることを、いち音楽ファンとして祈ってます。
アーティストとリスナーの新しい信頼関係を作るために (twin_lensさん 2004-12-19)
本書は(1)レコード輸入権-洋盤が聴けなくなる?(2)CCCD-コピーできないCDの悲劇(3)違法コピーとファイル交換(4)音楽配信サービス-埋まらない日米の格差(終章)音楽のこれから、という章で構成されている。音楽ファンなら誰でも関心あるテーマだろう。大昔、FM放送の黎明期に「エア・チェック」なるものが流行った。放送を録音するのである。ソースを買う費用が助かったし、専門雑誌は細かい番組表を競っていた。でも気にいったものは結局多くの人がレコードを買ったと想像される。やがて放送局は曲の途中に音声をかぶせて「邪魔」するようになったのだが、レコード会社の圧力があったのだろうか。次に携帯カセットデッキが現れた。音源はCDになり、コピーして持ち歩くようになった。「個人が使用する限り」ということで著作権の問題はクリアされていた。しかしパソコンでCDをコピーできるようになった辺りから様相は一変したようだ。MP3のような技術が音楽業界を不安に陥れ、そこで生まれたのがコピーできないCCCDだったようだ。しかしこのシステムは極めて評判が悪いようだ。音楽CD売れ行きの落ち込みの原因とみる向きもあるようだ。著作権を尊重することは当然のことだが、著作権保護という名目で音楽文化の発展が損なわれていないだろうか?著者はアーティストとリスナーの新しい信頼関係について提言している。
IT常識力―「今、知っておくべきこと」が全部わかる! (知的生きかた文庫)
高木 晴夫 (三笠書房 2004年09月)
IT業界に席をおく私ですが (fankybassmanさん 2005-01-23)
正直わからないことだらけです。新聞に書いてあることを友人などに聞かれると困る場面も多い。この本は、現在世を席巻しているITの現象をきちんと過去から説明してくれてあるところです。というと難しいものに思うかもしれませんが、一つ一つはとても短く、活字も大きいし、短時間で楽しめる作りになっています。PCひとつとっても何を買って良いのか迷う現代。この本、とってもオススメです。
細かいデータで説得力 (2004-10-17)
ITについては詳しいつもりでいるが、実際にはぼんやりとわかっているだけの場合が多い。初心者に質問されて、なんとか答えられても、イマひとつ説得力に欠けてしまう。そんな穴を埋めてくれそうなのがこの本だ。具体的なデータや社名・人名をあげてくれるので、これまで何度も聞いたエピソードでも新鮮に見えて、思わず「なるほど」と思ってしまった。とくに、文章がこなれていて、わかりやすいのがいい。
改めて納得 (kou2000さん 2004-09-26)
ITに関する一般常識を綴った雑誌。IT業界に在籍する人だったら、本当に基本的な事ばかりですが改めて「そうだったんだ!」と関心する事項も多々あり。
InfoCom REVIEW
(情報通信総合研究所 2004年08月10日)
Free Culture
ローレンス・レッシグ、山形 浩生、守岡 桜 (翔泳社 2004年07月23日)
「freeはタダじゃない。だけど・・・」 (wackoさん 2005-02-07)
著作権料をがっちりとるっていうことは、作者の権利を守ることかと思ってた!けど、実は作者の取り分はそれほど多くなかったり、作者がokしてもレコード会社とかが大金を請求してることもあるらしく、著作権のまわりは何だかどろどろしてるんだな‾。
前2作よりも、「戦ってる感(?)」がアップしてる感じが読んでて読んでてしんどかった。
訳を批判する人もいますが・・・ (元フェミさん 2004-12-16)
いいじゃん、面白いから。と私は思いました。そもそも、英語で読めないか、読むのが面倒だから日本語で読むわけです。これが論文調だったら、私は途中でやめていたと思います。こういう主張を、専門外の多くの読者に伝えるという意味では、この訳は充分な役割を果たしています。
アメリカは凄い (genzouさん 2004-10-22)
レッシグの日本での三冊目。現在のネット社会が我々の生活にどういうインパクトを与えるのかを考えるのには最適の一冊です。このように、まさに今起きている現象に対して納得のいく回答をあっさりと与えるのは、アメリカの学者ならではでないでしょうか。将来、この日本語版出版と同時期に発生した京都でのある逮捕が、多くの自虐的気質を持つ日本人にとって彼我の差を感じさせてくれる最高のブラックジョークとなるでしょう。なーんて遅れた議論しかしていないんだ俺たちは、といった具合に。しかしこれを読んだ後に日本の報道のコメントを見ても本当に萎えますね。というか、まだ日本のマスコミに期待を抱いていた自分というのに腹がたちます。このような本を原著とほぼ同じタイミングで訳出した点も評価対象となるでしょう。なお、他の方がオリジナルに大して訳が良くないと苦言を呈されていましたが、そんなに原文もアカデミックとは思えないのは私だけなんでしょうか?他のリーガル系の論文なんて哲学書なみのものがざらなんですが。
内容は満点。だが、訳や出版形態に問題有り。 (swさん 2004-10-15)
現状における、知的財産権に関する問題点の概説書。原則を踏み越えて肥大化し、文化や社会の発展を押しつぶしていく知的財産権の「保護」と「海賊」狩りの諸相と、それに対する様々な異議申し立てや別のアプローチの紹介がなされる。一見何の問題もない(そして当然とみなされる)知的財産権の強化が、社会に一体何をもたらし、どんなコストを支払わせて居るのかが解りやすく説明され、興味のある方は勿論、殆ど興味の無い方にも格好の入門書としても機能する。また、所謂ミッキーマウス法を巡る裁判の敗因分析は、我が国で起こっている問題に接するに当たり、色々な示唆を与えてくれる。全体として、良くまとまった良書である。だが、点数がこの程度に留まっているのは、訳が余りに酷すぎるためである。体裁が論文形式に準拠しているにも関わらず、文体が砕けすぎている。急いで翻訳した影響か、助詞の選択ミスや誤字脱字も非常に多い。(恐らく編集者の責任だろうが、プロの仕事とは思えない)原文を引き写しただけの注と比較すれば、本文の酷さは一目で分かる。しかも、出版形態の選択を誤っている。無駄に豪華なハードカバー、そのくせ文字は大きく行間はスカスカ。必然性が感じられない判型である。そもそも、原文がWEBで無料公開され、広く読んで貰いたいと作者が望んでいたことをどう思っているのか?せめて、文庫か新書、高くても1500円以内に抑えなくては意味がない。これは、日本においては「保存専用」の商品ではありえないのだから。まとめると、商品としては値段に見合っていない。読むこと自体は強く勧めたいのだが、読み終わった後転売して資金を回収するか、レンタルで済ませなければ損をする。
著作は星五つしかし・・ (牟田口連夜さん 2004-09-14)
訳者独自の表現が、原作を知るものにはいまいちしっくり来ない著者の意図するものをつかむには原文の方をお勧めする
世界地図で読む情報とテクノロジー (旬報社ブックス)
(旬報社 2004年07月)
地球規模での全体像が見えてこないのが残念。 (萩原 湖太郎さん 2007-11-14)
世界地図上に示された国別の統計データと、簡潔な解説とを組み合わせた本。1トピック4ページ構成で、最初の見開き2ページがグラフ、次の2ページが解説にあてられている。コンパクトにまとめられた本で(しかも半分はグラフなので)サッと読むことができる。統計データの出典が整理され明記されているのは良いと思う。
3部構成となっており、第1部「情報化の現在と未来」(インターネット、携帯電話、デジカメ、パソコン、電子商取引、デジタルコンテンツ、半導体、宇宙開発)、第2部「加速する技術革新と産業」(エネルギー、鉄道、自動車、航空、テレビ、製薬・化学、金融、ナノテク、農業、小売業)、第3部「情報化は国家を超えるか」(IT政策、情報格差、先進国のメディア、第三世界のメディア)、の合計22のトピックが扱われている。
同シリーズの『開発と人間』